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いよいよ10月も今日で終わりです。今年も残すところあと2月です。サヴァリッシュ先生とデュトワ先生が続いて登場で今シーズンも佳境に入ります。今年のデュトワ先生の公演は色々仕掛けのある曲が並んでいます。今のところ詳細は分かっていないのですが、12月のA定期(といっても11月25,26日ですが。)のタン・ドゥンの「門」という曲は普通の演奏会とはかなり趣の違うものになるようです。ステージの奥の壁がスクリーンになっていてそこに映像が流れたり、ヴァイオリンは2階席で立って弾くとかいうことです。実際にどうなるのかは私達も分かっていません。12月の特別演奏会も趣向があるようです。11月はあくまでオーソドックスな線を進まれるサヴァリッシュ先生、12月は従来の枠を打ち破らなければいけないという主張をお持ちのデュトワ先生とまるでキャラクターの違うお二人が登場されるのでこちらも気持ちの持ちようが難しいです。
クラシックの演奏会がこれからの時代を生き抜くためには色々な工夫をしないといけない時代になっています。人によってはN響は従来通りの演奏会をキチッとやっていけばそれで良いという意見もありますが、定期会員の若返りを図るためには今までとは違う種類の公演をする必要があるという意見もあり、私達の中でも諸説紛々です。たとえばスクリーンに映像が流れるのは映画音楽とどう違うのかという話もあります。私自身も客席で立って弾くのはあまり有難くありませんが、それが面白いものであるのならやってみても良いかなとは思います。いずれにしろ音楽が素晴らしければ良いのですが、それは実際に弾いてみて本番でどう効果が上がるのかを見てから判断しないといけないでしょう。
いずれにしても12月のA定期は色々な意味で面白い演奏会になりそうです。
今日福井から帰ってきました。今回は旅行は2日、オーチャード定期から含めても3日なのですが、とても疲れました。これは年の所為かと思ったら若い人も疲れたと言っていました。以前の演奏旅行に較べて最近は短くてもきつく感じます。これは一つには曲目に原因があると思います。以前の演奏旅行モードの頃はそれほど疲れませんでしたが、最近のように東京の定期と同じ曲で演奏旅行をするとやはり大変です。もっともお客様の立場から言うとその方が楽しいことは言うまでもありませんが。
いよいよ今度はサヴァリッシュ先生登場です。今年はR.シュトラウス特集です。英雄の生涯(A)、ティル(B)、ツァラトゥストラ(C)をメインとする3つの定期です。10月のB定期ではドン・キホーテをメインとするシュトラウスプロをやりましたから、今年はシュトラウス没後50年だということを再確認させられます。有名なところで弾かないのはアルプス交響曲、ヴァイオリン協奏曲といったところでしょうか。
ところで家に戻ってテレビを見ていたら「ショパンへの手紙」という番組(フジテレビ)をやっていました。来年のショパンコンクールに合わせてショパンの一生を紹介するというものでした。ただ惜しいことに冒頭の部分でプレリュードを弾いているのですが、なんと

と弾いているのです。いくら弾いているのが女優さんだと言ってもこれは冒頭からズッコケました。ショパンが天国でこれを聴いていないことを祈ります。
今日はオーチャード定期でした。今回の指揮者ヤールさんは見かけと違ってとても繊細な一面を持っている人だそうです。今年の春のニューヨークでのN響の演奏会を聴かれてN響のことをとても良いオケだと思われたそうです。今日のゲネプロの時会場の響きのせいもあるのですが、新世界の途中でずれてしまったのですが、ヤールさんはその事をすごく気にされていたそうです。オーチャードホールはお客さんが入らないときは響きがまとまらない傾向があるのですが、それもずれてしまった大きな原因の一つです。また私のいる場所から聴いていると他の音がよく聞こえないために急いで先に行ってしまう人がいるのも原因です。本番の時も同じ場所で少しずれていました。
私は初めはヤールさんというのは恐い人だと思っていたのですが、この話を聞いたら個人的にはヤールさんに頑張って欲しいと思うようになりました。明日からが楽しみです。今日の演奏会は開演前雨がすごくて開演時間が5分ほど遅れました。5時頃ホールの周りを歩いていたころは本当に雨がすごかったです。
明日からは演奏旅行ですからこちらをごらん下さい。
今日も昨日と同じオーチャード定期の練習です。練習の印象は昨日と同じです。新世界、バーンスタイン、ピアノ協奏曲の順に練習しました。練習の要領がとても良い人で、練習はどんどん進みました。今日も早口で本国人を相手にするような表現をしているのでいささか何を言っているのか分かりにくいところがありました。ですが基本的にはとても自然に弾かせるので特に困るというわけではありません。N響に来る指揮者で英語をしゃべる人はドイツ人が多いので、指揮者自身も考えながら英語をしゃべるというような人がほとんどなので、あまり凝った表現はしないのですが、アメリカの指揮者の場合には時々今回のような感じなることがあります。
今幕張で自動車ショーが開かれていますが、N響のドライバーの方の話によると前回の指揮者コウトさんを成田に送るときに早めに出発したにも関わらずその混雑に巻き込まれて困ったそうです。私が練習所に朝着くといつもそのドライバーの方と一緒になり色々な話を聞かせていただきます。私が練習所に着くのが大体8時ちょっと過ぎなのですが、その頃そのドライバーの方も練習所に来て、N響の車をきれいにして指揮者を迎えにホテルまで行くというのがいつもの日課なのです。その車を磨いている時にいつもお話をするのです。
今日は練習終了後楽器屋さんに行って生徒の分数の楽器を見たのですが、安い大量生産の弓でもかなり出来に違いがあり、同じ値段のものでも出てくる音は全然違います。こうなると沢山の楽器や弓を見ると中にはとても良い物が見つかります。安い物でもそんなにバカにしたものではないなというのが実感です。(安いと言っても楽器と弓で30万位ですから、皆さんから見ると高く感じるのかも知れません。)でもたくさんある弓の中からその良い物を見つけだすためには経験がものを言います。その意味でも良い楽器屋さんと良い先生は絶対条件です。
今日はあさってのバーバラ・ヤールさん指揮のオーチャード定期の練習でした。(その後瀬戸、福井でも演奏会があります。)ヤールさんという人は話し方や身のこなしからは有能なキャリアウーマンのような感じがします。初めは怖そうな顔をしているように見えたのですが、休憩後は和やかな顔をして振られて全体の雰囲気も和んできました。すごく要点を押さえて練習し、無駄に時間を使わない人です。ただこちらが日本人だということをつい忘れてすごく早口でしゃべられるので、ちょっと意味が分かりにくい時があります。新世界については自分の主張をハッキリ持っていてそれを言われるのでこちらはやりやすいです。バーンスタインの曲ではリズム感がとても良く乗りの良い指揮です。
最近の演奏旅行では会場が町から離れているケースがとても多いです。町の中心部の土地を買い取ることが難しいことがあるのかも知れませんが、ホテルから気楽にタクシーに乗ると何千円も取られるケースがよくあります。今の会場は大きな駐車場がある事が条件になりますが、そのために駅から遠いところに会場がある事が多いです。今は鉄道に依存していないことの端的な表われでしょう。東京だとトリフォニーホールのように駅前に新しいホールが出来ることもありますが、地方で駅前の便利なところに新しいホールが出来ることは稀です。
さらにこういう会場で困るのは演奏会の終演時です。会場の出口に車が殺到して大混雑になるのです。会場にタクシーを呼ぶ時など呼ぶ場所をよほど考えないと車は動かないのにメーターだけが上がるという悲劇に見舞われます。
今日は日本音楽コンクールの本選会を聴きに行ってきました。家からオペラシティーまであっという間についてしまい、会場に着いたのは開演30分前でした。結果から言うと
1位:岩谷祐之(南メソディスト大学)
2位:奥村愛(桐朋学園大学ソリストディプロマーコース)
3位:白井圭(東京芸術大学付属音楽高校2年)
入選:大宮臨太郎(桐朋女子高校音楽科3年)
演奏順は順位の逆順で、大宮、白井、奥村、岩谷の順でした。最初の大宮さんは1楽章を弾き始めてしばらく行ったところで弦が切れてしまい、しばらく舞台裏に引っ込んで弦を交換して途中から演奏を再開したのですが、緊張の糸が切れてしまったような印象を受けました。他の3人については妥当な順位だと思います。やはりどんなに良いところがあってもそれだけでは勝ち抜けないです。去年は芸高の3年生長原さんが1位をとりました。今年は高校生2人は他の2人と較べると音楽的に今一つの感があります。ですが勢いなどはとても良いものを持っているのでこの次の機会が楽しみです。今年はピアノもヴァイオリンも去年の3位の人が1位をとりました。2人とも自信たっぷりで登場してくるあたり共通したものがあるようです。
今日はオペラシティーの3階の一番後ろの席で聴いたのですが、ここで聴くと音が通っているかどうかはとてもよく分かります。ヴァイオリンの場合楽器による違いがとても大きいので面白いです。高い弦はよく響くのにG線だけはなぜか響かなかったり、こじんまりとまとまってしまっていて音が浮き立ってこなかったりと様々です。ですが全体のバランスを見るとこのような結果になるのでしょう。
今日はC定期2日目でした。舞台裏では園田先生のことで盛り上がっていました。音量やミスタッチなど惜しいところがあるのですが、全体を通してとても素晴らしい演奏だったと思います。ソロと指揮者のタイミングが微妙に違うところがあったのも残念でした。ドヴォルザークの交響曲は基本的にin
tempoで速めのテンポです。テンポの変わり目では合図がはっきり伝わらないきらいがあります。
今回の10月の定期はもともとシュタイン先生が指揮の予定だったのが、シュタイン先生の体調不充分でコウト先生に替わっているのですが、曲目の変更はドヴォルザークの8番以外はしていません。とても急な話なのに受けて下さったコウト先生のご厚意に感謝します。
前に書いた左利きの指揮者の話の続きです。
ペンデレツキさんが昔N響で振ったという話ですが、確かに振られていたそうです。ショスタコーヴィッチの4,5番と、ペンデレツキの自作のヴァイオリン協奏曲を含む2つの演奏会を振られたようです。この時のソリストはジョルジュ・パウクでした。大阪のフェスティバル・ホールでパウクさんのソロで協奏曲をやったことはよく覚えているのですが、その時の指揮がペンデレツキさんだったようです。
もうひとつ、指揮者は仮に左利きであっても右手に指揮棒を持って振るように訓練されるという話を聞きました。左手に指揮棒を持って指揮されると見ている側からはすごい抵抗がある事は必死だからだそうです。
今日は日本音楽コンクールのピアノ部門の本選会でした。桐朋学園大学音楽学部演奏学科4年在学中の高田匡隆さんがステージに出るところから余裕を見せながら1位に輝いたそうです。明日はヴァイオリンの本選会です。
今朝寝たのが3時過ぎだったので、今日は一日辛かったです。PowerbookにソフトのインストールをするためCD-ROMドライブを持っていき、ゲネプロと本番の間にインストールを始めたのですが、色々エラーが出て大変でした。本番のあと家に帰ってやっと一応使えるようになりました。今は23日の午前2時半です。
今日の演奏会については何と言っても園田先生が素晴らしかったです。日本人の演奏家としては異例に長い演奏家生命を保ち、70才を過ぎてもなおこのような演奏が出来るということは、私達にとってもとても良いお手本です。ピアノのソロつきの交響曲のようなこの2番の協奏曲は他の協奏曲よりただ弾くだけでもずっとスタミナを必要とし、技術を必要とします。明日お時間のある方は是非先生の演奏を聴いて下さい。
後半のドヴォルザークの交響曲第8番は、初めの練習とは全然違うテンポで弾かされています。最初の練習の時の弾き方とは似ても似つかないものになっています。弾いている側から言うとこのようにテンポを変えられると練習が役に立たないので困ります。客席でどのように聞こえるのか分かりませんが、先生の指揮ぶりは前回と同様な感じです。
今日もPowerbookに手間をとられ、大変でした。この調子だとデスクトップを8.6にするのも手間取りそうです。
今日はPowerbookのOSを入れ替えたら時間がなくなってしまいました。今は午前2時半です。今日はもう寝ます。
今日は今週のC定期の練習でした。ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調と園田高弘先生のソロのブラームスの第2番の協奏曲を練習しました。ドヴォルザークは得意な曲ですから細かくニュアンスを要求されます。曲に対する思い入れも多くのものがあるようで、ボーイングについても細かく手直しをされます。ドヴォルザークやチャイコフスキーというと日本人の指揮者だとすごくルバートをかけるケースが多いのですが、本国の人は書いてないところではほとんどrit.しないでストレートに進んで行くケースが多いです。今回は本国の人にしてはルバートが多いですが、基本的にはin tempoで弾かせたいようです。ブラームスのピアノ協奏曲の方はすごくスケールが大きくゆったりとした曲想になっています。園田先生は今71才だそうですが、日本人としては異例に長い演奏家生命を続けていらっしゃいます。楽器を自分で弾いて音を出されるわけですからすごいことです。
どうしても時間がとれなくてOSを8.6にすることが出来ません。もうOS9も出ているわけですから未だに8.1を使っているのは世の中から置いていかれているのですが、今のところ特に不都合はないので依然として8.1のままです。
前に左利きの指揮者について書きましたが、色々な方から思いの外多くの左利きの指揮者を教えていただきました。クシシトフ・ペンデレツキも左利きだそうですが、以前N響で指揮されたことがあると思うのですが左利きという印象は残っていません。あるいはN響で振ったというのが私の覚え違いなのかも知れませんが。
今日某アマチュアオケの方からいささか深刻なメールをいただきました。それは指揮者のことなのですが、練習の仕方に計画性がないということなのです。本番の間際になってもちゃんとその曲を通して弾かせてくれないし、ソロ合わせをしているときにオケだけの練習を延々とやるとか、練習がしつこくて少しも先に進まないということだそうです。N響の練習でも人によるとほんの数小節に何十分もかける人がいます。それに合わせる上で問題になるところはあまりちゃんとやらないくせにどうでも良いところに時間をかける人もいます。こういうことはそれぞれの指揮者の資質の問題ですから、プレーヤーの方からどうこう言える問題ではないのですが、プレーヤーの悩みというのはとてもよく分かります。ですが私としてはどうしたら良いとは言えません。本当に解決するならその指揮者をやめれば良いのですが、次に来た人がまた同じようなことをしないという保証はどこにもありません。特に地方で指揮者をそう簡単に探せないという場合など困りものでしょう。
演奏表現について質問してもすぐ答えが返ってこないとか、振り間違ったときに言いわけをするとか、スコアに約束事を書かないとかいずれにしてもよくある話です。
ただいささか気になったのは練習が始まった時も本番直前でも注意の質が変わらないということです。これはそのオーケストラを聴いていないので何とも言えませんが、私の経験から言うといつでも演奏上問題になることは非常に基本的で単純なことの方が多いのです。たとえばいくら言ってもリズムを譜面に書いてある通りに弾けないなどです。(いくら言っても成り行きで弾いてちゃんとリズムを分かろうとしないというような事です。)こういうことは弾く方がちゃんとやっているのかどうかは文面からは分かりませんからそれについては何とも言えません。(しかし他の話から想像する限り多分指揮者の方に問題があるのだろうとは思いますが。)
こういう問題はオーケストラが自分でどうするか腹をくくれば、解決法は見えてくると思います。ただオーケストラというものは何人もの人で構成されますから、色々な意見があるでしょう。それをどう調整するかが一番の問題でしょう。
質問された方にとっては答えになっていないかも知れませんが、私としては指揮者の皆さんに弾く側の悩みがどのようなものかを分かっていただきたいという思いでメールではなくここに答えを書きました。
お客様と演奏する側とのやり取りについてですが、私のところにメールを下さる方は自分の名前を明らかにしてメールを下さっています。苦言を呈される方も勿論いらっしゃいますが、自分の背景まで説明されて私はこう思いますという形で注文をつけられています。こういうメールはこちらもとても気持ちが良いですし、ご意見をちゃんと理解しようと思います。こういう形で聴く側と弾く側の交流があるのは私達にとってもとても有益です。
ただ場合によると自分は名乗らずに言いたい放題というか自分の感じ方が全てと言わんばかりの発言があるという話をよく聞きます。幸運なことに私のところにはこのような発言は聞こえてきませんが、仲間の中にはこのような発言に会う人もいます。(私はそういう事が予想されるところには自分から近づいては行きません。)音楽の価値観は様々です。それぞれの人が色々なことを発言するのはよくある事ですし、とても良いことです。私達はその色々な意見を聞いてお客様の感想の平均値を知って、自分の演奏がどうだったかを知るのです。ですからどのような方のご意見も聞きたいのです。
ただこの場合難しいのは声高に批評する人の意見がお客様の意見を反映しているのではないケースがとても多いことです。よく音楽を知っている方ほど最近は「物言えば唇寒し」という心境になっていらっしゃるのです。演奏を良くするのは演奏家自身だけではないのです。それを聴いて下さるお客様のご意見が演奏家を育てるのです。また逆に自分の好きな演奏家だとあまり演奏が良くなくてもそれをひいきの引倒しのように崇めたてまつるのは、演奏家が育っていくの阻害します。日本にはまだ健康な批評が充分には根づいていません。素直に自分が聴いたものをそのまま言えるように早くなって欲しいものです。
今日は東京に帰る途中で加古川で演奏会がありそれに出ました。N響メンバーによる演奏会でモーツァルトのディヴェルティメント、フルート協奏曲、セレナーデニ長調というプログラムです。ここは去年の5月3日にも来ているのでこの会場についてはこちらを見ていただけば分かるのですが、ここに写真をのせておきます。去年と同じくコンサートマスターは永峰さん、他のメンバーもほとんど去年と同じです。


セレナーデなどは弾いていて楽しいのですが、ずっと弾きっぱなしですし、色々神経を使うところがたくさんあるので昨日の本番より疲れます。でもこういう演奏会は気持ちが良いです。今日のホールはこじんまりとしたホールですが、響きが良いです。今日は日曜日なのでマチネーでした。9時頃には家に戻ってきました。
昨日の岡山の演奏会の感想を何通かいただきました。皆さんシュタルケル先生のソロには感服されていました。昨日は小さい傷はあったのですが、そんなことは関係がないというか、本番には傷は付き物だからそういう事を問題にしていたのでは本番の楽しさが味わえないというか、表現はどのようなものにしろ素晴らしかったという印象に変わりはないようです。店村さんのソロは会場ではとてもよく聞こえていて、小説の中のサンチョ・パンサに較べると雄弁すぎるという感じを持たれた方もいます。それにしても皆さん事前にFMを聴かれていて演奏会を聴く前の準備万端という感じです。これは私達にしてみるととても有難いですが、それと同時に責任重大です。演奏する側もこういうことを通してだんだん育っていくわけですから、これをプラスに活かさなければいけない訳です。
演奏する側と聴かれる皆さんとの関係は車の両輪のようなもので、いつも一緒についているものです。弾く側だけが素晴らしいということもないし、聴衆の皆さんだけが進んでいるということもないです。勿論お互いに切磋琢磨していかなければいけないわけですから、実際に聴かれる方から苦言を頂戴したり、逆に弾く側がアピールしたいことがあったりしますが、同じ日本にいて同じ音楽環境の中で弾いたり聴いたりしているわけですから、お互いにレベルをあげていく方向に向きたいものです。それによって日本のレベルが上がると外国から来る演奏家もより一層良い演奏をしてくれるようになり、それによって私達もさらに展びていけるというものです。そしてこれが音楽の伝統につながっていくのでしょう。
今日は岡山のシンフォニー・ホールでの演奏会でした。ここは私の弾いているところでは他のパートの音はあまり良く聞こえないのですが、指揮者はステージに向かって右側のパートの音が強すぎるとさかんに言っていました。場所によってかなり聞こえ方が違うホールのようです。管楽器はソロの音が聞こえにくいようでした。

私自身は今日は空回りしてしまいました。何ということもないところでつまらないミスを何回かやってしまいました。(拍の勘定の間違いなど)今日は全体がどう聞こえるのかあまりよく分かりませんでした。ドン・キホーテが終わった時の拍手の感じではシュタルケル先生のソロは素晴らしかったのでしょう。先生も終わった時にとても満足そうな顔をされていました。
これはスケジュールの都合もあるのですが、定期で2日やった後1日休みがあってまた本番というと緊張感の持続がとても難しいです。全体としてもいささか空回りを感じましたが?
今日は11:56ののぞみに乗りましたが、トンネル事故が続いていると乗っていてあまり気分が良くないです。今まではなんの不安もなく乗っていましたが、これからどうしたら良いのですかね。来週はまた名古屋、福井に行かないといけないのですが。
昨日一昨日の定期について言うと、私はシュタルケル先生のソロにばかり気が行っていたので店村さんのソロについてはノーコメントでしたが、サンチョ・パンサのキャラクターにぴったりの好演でした。独特の風貌も曲のキャラクターにぴったりです。曲の初めのところでヴィオラのフレーズがありますが、そこでは店村さんがすごくリードしていました。私のところでも店村さんの音がはっきり聞こえました。
チェロのソロは曲が進むにつれてだんだん本領を発揮するという感じで、初めはこんなものなんだという感じなのですが、そのうちその語り口に引き込まれてしまうという感じです。技術は勿論大切なのですがそれだけではないということを知らされます。
2日続きの定期の場合ほとんどの場合は初日は張り切っているという感じが強く2日目は一つ落ち着いたという感じが強いのですが、その時によって初日の方が良かったり2日目の方が良かったり様々です。特に初日はテレビ収録がある事が多いのでなおのこと緊張感が強いものです。今回は2日目の方がしっとりとした演奏になっていると思いました。
ワルツ、死と変容については全体のまとまりにいささか欠けるものがあったような気がしますが、これは指揮と弾く側のタイミングがぴったりとは行かなかったからでしょう。部分的にとても綺麗な音が出ているのですが、極端に言うとそれから先に踏み込んでいないという感じでした。
明日は岡山の演奏会です。東京の定期をそのまま地方で演奏する演奏会は私達にとっては大変なのですが、お客さんにとってはとても面白いと思います。明日は演奏旅行ではありますが1日のことですからこのページにレポートを書きます。
演奏旅行の時などいくらPowerbook2400でもカバンに一式入れて持って行くのは重いのですが、その日にあったことをその場ですぐページに書くからこそ面白いのですから、いつも頑張って持ち歩いています。本体の軽いことも大切ですが、付属品が少なくてすむほうがもっと大切です。その意味では最新型のG3Powerbookはモデムは内蔵されているし、バッテリーは長持ちするし持ち歩くという意味では却って良いのかも知れません。但し今の私は逆さにして振っても一銭も出てきませんので、今のまま行くしかないのですが。
今日は定期2日目です。今回の定期はシュタルケル先生のソロが最大の聞き物だと言っても良いでしょう。初めは2日とも音量的にもうちょっとという感じはあるのですが、そのうちそんなことなどどうでも良くなって、すごくしんみりと話を聞かされているような錯覚に陥ってきます。ドン・キホーテの最後を聴くだけでも価値があると思わされました。岡山でこの演奏会を聴かれる方は是非このチェロの語り口をお楽しみ下さい。75才という年を感じさせないテンポ感もすごいです。この年で自分で音を出しながらこれだけの演奏効果を持てるというのは非常に稀な例です。特に弦楽器の場合非常に珍しいと言えるでしょう。
今回はシュタイン先生の体調が悪いことで急遽指揮が変わったわけですから、都合をつけて下さったコウトさんには感謝あるのみです。この次の定期がコウトさんのもっとも得意とするプロでしょう。これも楽しみです。
今年は11月にサヴァリッシュ先生がシュトラウスを取り上げます。英雄の生涯、ツァラトゥストラの交響詩2曲が取り上げられます。コウトさんとはまた全然違う持ち味が発揮されるでしょう。
今日はB定期の本番でした。演奏上の問題から言うといくつか問題はありますが、不思議な魅力のある演奏になっていたと思います。問題の例としてはフレーズの最後のritardandoがとても強力で、こんなに延びても良いのかなということがある事です。逆にすごく良いと思う部分は、独特な音色です。すごく伝統的なやり方でのアプローチだと思いますが、弾いていて綺麗な音色だなと思う部分がたくさんあります。今のインターナショナルなアプローチをする人だったら絶対にこんなritrdandoはしないと思うのですが、そこをひるまずにしっかりゆっくりするのが持ち味です。
シュタルケル先生のソロはお年のせいもあって幾分地味ではありますが(ヴィブラートが少なめで音量も控えめ)、じっくり聴いているとすごい説得力があります。それにテンポも弾いていて成り行きで緩んでくるというようなことがありません。これはすごいことです。また本番の時は練習やゲネプロの時とは一味違う演奏でした。ゲネプロの時写真を撮ろうかと思ったのですが、撮れませんでした。
今日の演奏会で惜しかったことに、拍手のフライングがあったことです。休憩時間の時ひとしきり話題になっていました。一番前の列にその人がいて演奏中に落ち着かずに動いていて、終わった時にまだ指揮者が最後の音を伸ばしているのに拍手をしているのです。もう一瞬待ってもらえればいいのにという感じです。最後のドン・キホーテの時は指揮者が動かなかったので拍手は出来なかったようです。この拍手のタイミングというのは言ってみればそれをする人の音楽的センスを厳しく問われるものです。一人だけ場違いなタイミングで拍手すると他の人にとっては余韻に浸っているのをただ邪魔されるだけになってしまうのです。ある演奏会では良いタイミングであっても、違う演奏会では見当違いになることもあるのです。終わった途端に出来るだけ早く拍手するのが音楽的ではないのです。勿論自分が良いと感じるタイミングで拍手されているのでしょうから、その人に私の趣味を押し付ける気はありませんが、少なくとも指揮者が終わったというポーズをしないのに(今日はまだ指揮者が最後の音が終わった後の無音の余韻を味わっている時でした。)拍手するのは問題だと思います。
今日私のホームページのカウンターの絵を送っていただきました。
とても珍しい並びなのでここにご紹介します。
今日家族がベルリンに向かって出発しました。今はまだ飛行機の上だと思います。そのためこのところいただいたメールへのお返事が遅れていることをお詫びします。
さて今日は練習3日目でした。ドン・キホーテのソロ2人の共演はとても聞き物です。特に75才になられたシュタルケル先生の演奏は素晴らしいです。アラウ、チェルカスキーなどの名手と共通する何かを持っているように思いました。演奏するものとしてとても参考になる存在です。特に日本人にはなかなかないタイプの演奏家です。
シュトラウスの曲では独特の音色が出ているかどうかで演奏の良さが決まると思うのですが、コウトさんの魅力というのは引き出される音色です。ただテンポの変わり目などはどうしても分かり切らないところがあります。これはコウトさんに振られる機会が少ないことに起因するのでしょう。馴れれば解決することでしょう。
ドン・キホーテなどはそれぞれの場所の雰囲気など説明を聞いていて笑いだしたくなる位面白いです。「えっ!」と思うところがないわけではないのですが、シュトラウスの1つの世界を案内してくれています。
今日は連休2日目で、道は好いていてとても快適に練習所に行けました。もっとも環状線の外回りは事故で通行止めになっていましたが、会社線経由で行きました。
今日は午前中は「死と変容」の練習でした。午後は「ドン・キホーテ」の練習で、ソロのヤーノシュ・シュタルケルさんと店村眞積さんも入っての練習でした。コウトさんという人はワグナーのオペラなどを得意とするだけあって、シュトラウスの独特の響きをよく出しています。ただテンポの処理などはいくら一生懸命見ていてもよく分からないところがあります。この前の定期の時に合わないと言われているのはこういう部分の所為だろうと思います。
シュタルケルさんは現役最年長のチェリストだそうです。指揮者の場合最年長と言っても自分で音を出さないので、周りに助けられるということがありますが、ソロの場合はそういうわけには行きません。シュタルケルさんのこの存在感はすごいものがあります。これは絶対に聞き物だと思います。
コウトさんの指揮は基本的にオペラ的です。音色についてもすごく色彩的です。コウトさんについては大したことのない指揮者という評価をする人もいますが、私はそれはこの人の一面しか見ていない評価だと思います。これだけじっくりと音楽を熟成させて表現する人は、少ないと思います。(ちょっとしたフレーズでも自分の納得できる音色が出るまで何度もやり直しています。)私も全てを肯定するわけではないですが、この人の不思議な暖かさは認めざるをえません。
本番を聴かれた方は是非印象を教えて下さい。
今日はシュトラウスを3曲練習しました。とてもシュトラウスらしい音色が出て弾いていて「これなんだよな!」と思わされました。細かいところではいささか分かりづらい所もあるのですが、曲の雰囲気や音色はなるほどと思わされます。昨日書いたドン・キホーテも弾いていて昔を思い出しました。今日はソロなしの練習でしたが、明日からはソロも入ります。とても楽しみです。コウトさんは欲しい音の説明をする時にとても表情豊かで見ているだけでも笑いが込み上げてくるような説明をされます。少々のことがあっても怒らないで笑って済ませられる余裕のある人で、こちらも落ち着いて弾けます。今度の定期は期待できると思います。
今日レッスンをしていてテンポの大切さを再確認しました。その子は色々な先生に様々な事を言われて自分の感じよりも色々な先生に言われた弾き方をやろうとし過ぎて、自分らしさを失っていたのです。「自分の感じた通りのテンポで自分の感じた通りに弾いてごらん!」と言ったらしばらくしてまるで音が違って来たのです。何となくおっかなびっくり人の顔つきを見ながら弾いていた感じだったのに、自信を持って活き活きと弾けるようになったのです。テンポと言うよりテンポ感と言った方が良いのかも知れません。体の無意識な動きは自分の感覚の通りに動いていくものですから、自分の感覚と違うテンポで弾くと体の動きを一つ一つ意識しながら弾かないといけなくなって、余計な神経を使わされて結局不本意な弾き方しか出来ないようになってしまうのです。体に無駄な力を入れないということと、自分の感じたテンポで弾くということはちゃんと弾くための最低条件です。この体に無駄な力を入れないということはとても大切ですが、これもとても説明しにくいです。文章で読んで分かるような次元の問題ではないのです。
明日からはコウトさんのB定期です。私がN響に初めて行ったときの曲目がヤナーチェックのシンフォニエッタとR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」で指揮はロブロ・フォン・マタチッチ先生でした。ですから今回の定期はとても思い出のある曲です。もう今から23年前の話です。今回は岡山にもこのプロで行きます。私自身は岡山は久し振りです。
その昔のマタチッチ先生の練習の時、初めの部分にヴィオラがちょっととりにくいリズムを弾くところがあるのですが、最初の練習の時はそこを弾いた後せき払いをして済ませたのですが、次の日も同じようになったら今度は怒っていたのを覚えています。マタチッチ先生はよくブルックナーを指揮されましたが、細かく合図を出すのではなく顔の表情で曲の雰囲気を分からせるという感じの指揮でした。特に長いcresc.などは絶品でした。ドン・キホーテというと私はどうしてもその時のことが思い出されます。(どこをどのように弾いたかというようなことはほとんど覚えていませんが、初めてN響に行った時の曲だから若かった時のことを思い出して懐かしくなると言ったほうが正確かも知れません。)
そういえばヤナーチェックのシンフォニエッタも何年か前にやって以来全然弾きません。またやってみたいです。
前に書いたMacOS8.6にする計画は時間の都合上途中で止まってしまっています。時々8.6でソフトを動かしてはいるのですが、普段使っているソフトを全部インストールするのは1日仕事だからです。今回の休みも今日で終わりですからいつになったら8.6に移れることやら。
今回の定期は今一つでしたという感想を今日メールで頂きました。管楽器が音がひっくり返ることが時々あったし、弦楽器の音色も今一つだったというものでした。私は聴いていないので何とも言えませんが、そのような印象を持たれたとするととても残念です。この次の定期はR.シュトラウスの曲を3つ弾きますが、このような感想の正体が何なのか見たいです。でもよく定期を聴かれる方がこのような印象を持つというのは必ず根拠があるものだと思います。
実は家族が突然ベルリンの講習会に行く事になってこのところその準備に忙殺されています。国内旅行なら心配しませんが、言葉の通じないベルリンで一人で色々なことをやり通さないといけないので準備が大変です。何とかベルリンにいらっしゃる日本人の方にお手伝いいただけるようになったので一安心です。音楽をやるためにはこのようなことを経験しないといけないのでしょうが。
でも外国での講習会に行けるということはとても良いことで、日本の中でガタガタやっているのとは全然違う次元で音楽に向きあうことが出来るのでうらやましいです。正味1週間の講習会ですが、きっと新しい展開が待っているでしょう。
出来たらついて行きたいのですが、そういうわけにも行かないので心配は心配なのですが、1人で行かせることにしました。
今日は夕方インターネットにつなごうと思ったら全然つながらなくなってしまいました。私はプロバイダーは3つに入っているのですが、どのプロバイダーでも接続は出来るのですがホームページを見に行くこともメールを読むことも出来なくなっていたのです。隣の父の家に行って父のパソコンでやってもらったらちゃんと使えるので、私のところの問題だということは分かりました。色々やっていて結論としては、メインに使っているプロバイダーの問題でした。私はプロバイダーを切り替える時にPPPを切り替えるだけで、TCP/IPはそのままで使っていたのですが、プロバイダーを替えるときにTCP/IPも切り替えてやったら他の2つのプロバイダーからは接続できるようになりました。夜中になったらちゃんと使えるようになりました。(故障が直ったようです。)
今日は自分のところのISDN回線がおかしいのかと思ってNTTに電話をして色々調べてもらったのですが、回線自体に問題はないとのことで何がおかしいのか分かるのにかなりの時間を使ってしまいました。
以前書いた左利きの指揮者の話ですが、今日メールをいただいて岩城さんのエッセーにベルグルンドさんも左利きだと書いてあったそうです。もう一人左利きの人がいるそうですが、名前は忘れてしまったという話です。左利きのプレーヤーについてはラルキブデッリのトリオで左利きでヴィオラを弾く名手がいたそうです。他にもいたら教えて下さい。
今日は8.6にするのはやめました。あまりに時間を食われすぎるからです。もっと時間が自由になるときにやります。
自分の練習をしていてもレッスンをしていてもゆっくり弾くことの大切さを再確認しています。ゆっくり何回か弾いていると自然と何が悪いかが見えてきます。ほとんどの場合何が障害になっているかが分かっていないで、やみくもに何度もただ弾いているだけの練習法になっています。目標のテンポの倍の遅いテンポできちんと音を出しながら弾くことから始めて、出来たら少しづつテンポを上げていくのです。それでも綺麗に粒がそろわないときはリズム変奏をします。こうやって根気よく練習するしか早道はありません。細かいところを適当に練習して済ませているのではいけないのです。
今日はしばらく付き合わなかったMacOSのアップグレードをやり始めました。今までは8.1のままずっと来たのですが、さすがに周りが8.6になっていて私自身も8.6にしないと色々質問されても答えられなくなっているので、やってみることにしました。ただ今のところはOSのインストールをしただけですから実際には今までのOSの方でこれを書いています。起動するハードディスクを選ぶだけで動かすOSのバージョンを切り替えられるというMacの特性のために完全に8.6に移行しなくても不都合はないので助かります。
今の私の環境を考えると(内蔵のHDが2GBと4GBの2つ、外付けが8.3GBが2つ)、Ultra ATAのボードとハードディスクを買って内蔵のSCSIのHDと取り替えた方が良いような気がしています。スピードの問題もあるのですが、ATAのHDだとドライブ設定で初期化できるようなので余計なソフトを買わなくて良いし、新しいOSを導入するときにフォーマッターのバージョンを気にしなくて良いということもあるからです。(ATAのHDなら何でも良いというわけではありません。ドライブ設定に対応しているHDを選ばなければいけないのは勿論です。)
今日はレッスンをしているとき以外はこれに時間をとられてしまい、何も出来ませんでした。でもいつかはやらなければいけないことですし、J-Font Manager Updateというのが出てきたという記事を読んだこともあって今日は頑張ってみました。いつこのホームページを8.6の方で動かせるようになるかは不明ですが、今週中くらいには移行しようと思っています。(今のデスクトップは漢字トーク7.5.2、Powerbook2400は専用の漢字トーク7.6が最初のバージョンです。デスクトップはそれから7.5.3、7.6、8.0、8.1で現在の状態です。2400の方は7.6の後8.0、8.1で今に至っています。今のところはデスクトップだけ8.6にしようと思っています。デスクトップは外付けに8.6を入れて徐々に移行できますが、Powerbookは一度に全部入れ替えないと面倒ですからしばらくおあずけです。)
今日は非音楽的な一日でした。
今日は10月のA定期の練習初日です。(私は降り番です。)その練習後創立73周年記念の式典がありました。永年勤続者の表彰と有馬賞の授与式がありました。永年勤続は30年がヴァイオリンの武藤さんと田渕さん、20年がコンマスの山口さん、ヴァイオリンの村上さん、ヴィオラの渡辺さん、チェロの岩井さん、コントラバスの井戸田さん、事務の清水さんです。有馬賞はアイシンAWとヴィオラの大久保さんです。アイシンAWはハーモニーホールが出来たときからのご縁で、毎年ハーモニーホールで演奏会が開かれています。今日は副社長さんがいらっしゃっていました。大久保さんは長年の首席、首席代行でのご活躍を評価されての受賞です。
私は今勤続23年になりますが、3年前に20年の表彰を受けました。その時には記念品と休暇を頂きました。その休暇で私はスウェーデンに行きましたが、その時にスウェーデンの情報を調べたくてインターネットを始めたのがこのホームページを始めるきっかけになっています。この時は娘がKIL国際ピアノコンクールを受けに行くので、KILというと市の情報を得たかったのです。その時はスウェーデンの紹介のページをやっと見つけて、ある程度の情報は得られましたが、ホテルのあるKarstadtとKILとの間の交通機関がどの程度あるのかの情報は結局得られませんでした。(結局は主催者が車で運んでくれたので何の問題もなかったのですが。)
今日の表彰式を見ながら3年前のことを思い出してとても懐かしかったです。
昨日の会場の話の続きです。これはどこでも事情は似ていると思うのですが、土曜か日曜の午後にお茶とケーキを休憩時間に楽しめるコンサートを開こうなどと思うとこれが難しいのです。公のホールではまずホール内で飲食はさせないです。ではその他ではどうかと言うとこちらが想像するような形でお茶を出せるようなところ(たとえばピアノの置いてある喫茶店など)は収容人員が少なすぎてダメだったり、置いてあるピアノが使い物にならない(アップライトのピアノしかなかったり、グランドでも聞いたことのないピアノだったりするのです。)とかで使えないのです。またちゃんとしたホールでないと遮音が悪くて使えません。(ピアニッシモになったら外の車の音が聞こえるようではね。)またお茶とケーキを紙コップと紙のお皿でなら出しても良いと言われても、そんなお茶などつや消しですしね。私の知っているところで200人くらいまでなら入って、お茶もちゃんと出せるところはあるのですが、ちょっと遠いのです。また電車で行くと駅から少し離れているのでその点でも不便です。でもやるならそこしかないのです。
結局普通のコンサートしか開けないのです。自分でホールでも作らないかぎり思ったようには出来ないです。
今日いただいたメールの中に面白い質問があったのでご紹介します。質問は2つあって
1.左手で指揮をする指揮者はいますか?
2.オーケストラでは皆譜面を見て弾きますが、暗譜はしないのですか?
と言うものです。
1.左利きのために左手で指揮をする指揮者がいるかということですが、私は今まで左手で指揮する人に会ったことはありません。参考までに言うと左利きのために楽器を反対に持って弾いているヴァイオリニストは1度だけ見たことがあります。もう何年も前にソフィア・ゾリステンの演奏会に行ったとき、皆立って弾いていたのですが1人だけ楽器を反対に持って弾いていました。なんとも異様な景色でした。
2.オーケストラ弾きは暗譜しないのかということですが、オーケストラ弾きは必ず譜面を立てて弾きます。これは昔からの習慣で暗譜して弾くのはソリストということになっているからです。ソリストは弾く曲数が限られているし、1曲だけですしソロなわけですから暗譜で弾きます。(現代曲のようなものだと譜面を立てて弾くソリストもいます。)オーケストラの場合は毎週2時間くらいの定期の全曲を暗譜して弾くことなど出来ません。暗譜といっても単に音を覚えるだけでなく、ディナミークや表情、他の楽器の音などを全部覚えることなど1回の演奏会だけについてやることは出来ても、つきに何種類もの演奏会をやる場合はとても出来ません。また楽譜に合わせる上で必要なきっかけなどを書き込んであるのです。(ソリストだってその点は同じですが、ソリストの場合は主役ですから自分の思った通りに出来ますが、オーケストラプレーヤーの場合は主役でない場合の方が多いので、自分の思った通りには弾けないので[指揮者の要望が自分の思うのとまるで違うこともありますし、他のパートが弾いたのを引き継いで弾く場合など表情は自分の思った通りにはなりません。]目をつぶって自分の世界に入り込んで弾けないからです。
そういう私達でもリサイタルの時は勿論暗譜で弾きます。
今日は10時半過ぎに新潟を出て3時少し前に家に着きましたから、ほぼ4時間の道のりでした。途中どこも混まず順調でした。
昨日の新潟の演奏会は評判が良かったようで、堀さんのソロでシェヘラザードが聴けて楽しかったというメールをいただきました。そのシェヘラザードは特に弱音が綺麗で、客席も咳一つもないくらい引き込まれていたというご感想でした。ショーソンだけはちょっと難しかったという意見もあったようです。ツィガーヌも素晴らしかったということでした。
昨日は開演時間が6時半なので終演は8時半、したがって新幹線で帰ることも出来るわけで、ほとんどの人は東京に帰りました。私は今回は一人で車なので夜中運転したくないのでゆっくり終演後仲間と古町(新潟の繁華街)に出ておいしい魚を食べお酒を飲みました。今朝ホテルをチェックアウトするときN響の理事長さんにフロントでお会いしました。昨日も書きましたが新潟は今まで県民会館で演奏会をしてきましたが、となりに新潟市民芸術文化会館というベルリンのフィルハーモニーに似た会場が出来、来年の7月にはそこで演奏会があります。さらにその隣には音楽文化会館というホールがあるそうです。1つの市に同種のホールが3つもあるというのはすごいことです。この3つのホールを維持していくというのはソフト的にとても大変でしょうが、新潟のクラシックファンの皆さん是非頑張って下さい。(勿論我々演奏する側も頑張らなければいけませんが、それだけでなく足繁くお客様に通っていただくことによってホールが成り立っていくわけですから。)今日新聞(たしか新潟日報という名前だったと思います。)を見ていたら他のホールでコントラバスのリサイタルがあると出ていました。そのホールは他の演奏会のお知らせにも出ていました。こういうホールが成り立っていくためには色々な要素が必要でしょうが、私達の方から言うと地元の音楽家が頻繁にそのホールで演奏会を開き、またそのホールが東京あるいは海外から演奏家を呼んでコンサートを開いていって頑張らないとホールが単なる器になってしまいます。
その種の形骸化したホールというのは色々な所で話を聞きますが、とても残念なことです。