ひとりごと98年10月分  

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10.22

 今日はシベリウスの5番を練習しました。初めは北欧の景色を想像させる出だしですが、弦が入ると何か良く分からない進行になります。今までの演奏旅行というと新世界かベートーヴェンの7番という定番の曲だけではなく色々な曲に挑戦するのはとても意義があると思うのですが、今回のシベリウスの5番は分かっていただけるのだろうかと心配になります。
 最初のレオノーレの3番については譜面を変更したりして私としては「こんな事していいのかな?」という気分です。いくら「私の意見では....」と言われてもレオノーレの譜割りを変更する人は誰もいなかったし(世界的大家を含めて)それで特に効果が上がるとも思えないので、賛成できません。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はジュリアードの人達とは違う演奏です。ソリストのパスキエさんはクラリネットの横川さんと友だちのようです。横川さんは降り番なのですが、練習を聴きにいらしていました。もう1人海老彰子さんもパスキエさんを聴きにいらしていました。(海老さんは芸大の同級生です。)海老さんは今年のロン・ティボーの審査員をされるそうです。さて本題のパスキエさんの演奏ですが、ロシア人のごってりした演奏とは違ってちょっと軽い感じがします。またジュリアードの人達の弾くチャイコフスキーとは全然違います。
 今回の演奏旅行について言うと、プロ前半は楽しめると思うのですが、後半は選曲が「?」です。こういう曲を好きな人もいらっしゃるとは思いますが、多くの人に良いと思っていただけるかというと疑問です。

 では明日から演奏旅行にまいります。例によってこちらにレポートを書きます。
 98年演奏旅行ライブレポートのページが重くなったので、今度の旅行だけのページを別に作りました。(98年10月九州旅行ライブレポートです。)


10.21

 明後日から九州の演奏旅行が始まります。今回は23日福岡、24日熊本、25日長崎、27日佐賀、28日大分、29日宮崎というスケジュールです。23日の福岡の演奏会の後には福岡の近くの春日市民オーケストラの方々とお会いする約束になっています。こういうことは旅行中の最大の楽しみです。演奏会の終わった後その感想などを聞かせていただくのはこちらも参考になります。今回のプロは
 1.序曲「レオノーレ」第3番:ベートーヴェン
 2.ヴァイオリン協奏曲:チャイコフスキー
          (Vn:レジス・パスキエ)
 3.交響曲第5番:シベリウス
というものです。シベリウスの交響曲第5番という曲はあまりというかほとんど演奏されません。前半がとてもポピュラーな曲なのに対して好対照です。指揮者の意図を感じます。一晩の演奏会全部が馴染みのない曲だと聴いている側でも安心できないでずっと緊張するか、つまらないと思って眠くなるかのどちらかです。私もこのように一晩の演奏会1曲だけ馴染みはないけれど自分が良い曲だと思う曲を取り上げるのは賛成です。(勿論その場合自分は良いと思っても人が良いと思うかどうかは別の問題ですが。)
 私は旅行するとき出来るだけ1ヶ所に連泊するようにスケジュールを作るのですが、今回は長崎の演奏会の次の日26日と27日に佐賀に泊まる以外は毎日移動です。どうして連泊するのかというと洗濯物の処理に困るからです。夜選択して朝出るまでに乾けばよいですが、もし乾かないとホテルの洗濯物のビニール袋に突っ込んで次のホテルについたら早速乾かすということをしないといけないので面倒臭いのです。今回のスケジュールだと少なくとも3組は着替えを持っていないと困るのです。荷物が大きくなって困ります。(ただでさえPowerbook関連の荷物が余計にあるのですから。)
 この前の那須、会津若松の旅行の時部屋からインターネットにアクセスしようと思ったら、電話コードをつなぐアダプターを忘れていて仕方なくロビーのグレ電のところまで降りて行ってアクセスしたので、今回は忘れないように準備しました。このアダプターはもともとカードに附属のものより、電気屋の電話コーナーにあるものの方がずっとスマートです。


10.20

 トランペットの関山さんがホームページを新しく作られました。こちらをごらん下さい。
トップページ/プロフィール/トランペットワンポイントレッスン/今週の関山幸弘/関山幸弘の言いたい放題/フィルハーモニア・ブラス・クィンテット/関山幸弘と共演してみませんか?/ トランペットを習いたい方へ
というように盛り沢山の内容です。

 実は今日私のPowerbookもG3にアップグレードしました。松戸のパスカルで装着していただきました。昨日ホルンのYさんもG3にされたそうです。さすがに手慣れたもので30分もかからないうちに終わりました。

 あっという間に上の状態になりました。元に戻して再起動して動作チェックをしたら一応ちゃんと動いています。問題の起こりそうなことを一応やってみましたが問題なく動いています。G3のPowerbookでは携帯ほいほいが動かないそうなのですが、2400のG3化ではちゃんと動いています。実を言うと最初に携帯ほいほいを動かしたときは1件目を読み込んでいますというところで止まってしまったのです。また再起動すると起動項目を読み込んでいく途中でフリーズしてしまいました。(2回フリーズしました。)でも機能拡張マネージャーを立ち上げて色々やったらちゃんと動きだしました。今一番感激しているのは、Finaleのスクロールが速くなったことです。あとは放熱の問題だけです。前より放熱は激しいようです。バッテリーのもちについては今のところ不明です。今度の演奏旅行で使い込んでみます。


10.17

 今日はウィリアム・テルから練習が始まりました。この曲は初めに5人のチェロのソロがあり、中間部には管楽器のソロがあり個人技を聴くにはとても楽しい曲です。チェロの1番は藤森さんです。スコットランドの練習は手際良く進みました。とても手堅く上手くまとめられています。さすがだと思いました。テンポも丁度良いテンポです。メンデルスゾーンとかシューマンとかの交響曲は弦はいつも弾きっぱなしで1つづつはそれほど難しくはないのですが、続いて弾くとなかなか難しいです。この曲は楽章の間がすべて続いている曲で、サヴァリッシュ先生が好みそうなスタイルです。1楽章と2楽章の間はフェルマータと複縦線があるだけですし、2楽章と3楽章、3楽章と4楽章の間はattacca(休みなしに次の楽章に入るという意味)と書かれています。その後フィナーレの最後にイ長調に転調する部分が私は好きなのですが、この後奏の部分の意味は謎だということが解説に書かれています。
 この後レスピーギを練習しました。この曲はいつももっと小さい編成で弾くことが多いので、ちょっと雰囲気が違います。なぜかというとこの曲はテンポがどんどん変わったり、拍子が変わったりするので身軽な編成で弾いたほうが良く合うのです。

 前にも書きましたがUさんが2400のG3ボードをつけられましたが、今日久し振りに会ったら快調に動作しているとのことでした。Yさんも近いうちにG3にされるようです。もう1人のYさんはこの前G3のPowerbookを買われましたが、ちょっと触った感じではやはり気持ち良いです。但しこれを持ってモバイルするなどということは自殺行為です。とにかくでかくて重い。2400の場合はやはり発熱が一番の問題でしょう。あとはスピードアップと値段とのかねあいです。でも先のことを考えるとG3にはしておかないといけないかなと思ったりするのです。それにしても高い。

 明日は演奏旅行ですから演奏旅行ライブレポートのページに書きます。


10.16

 明日から久し振りに練習所に行きます。このように休みの続いたあと練習に行くとペースが合わずリハビリが必要だというのはよく聞く話です。今回は秋山先生で、
 1.ロッシーニ/「ウィリアム・テル」序曲
 2.レスピーギ/古風な舞曲とアリア第3番
 3.メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
という弦にとってはきついプロです。スコットランドは長いうえに弦はほとんど休みがないという物で、聴く分には楽しいのですが、弾くと大変です。久し振りに弾くと言う感じです。イタリアや宗教改革もきついのですが、短いので良いのです。レスピーギの古代舞曲はN響で弾くのは珍しいと思います。私は覚えがありません。これはなかなか楽しい曲で弦アンサンブルとしては私は好きです。明日から月末までは演奏旅行の連続です。今度の那須は初めてだと思いますが、会津若松は前にも行ったことがあります。前回は次の日に山形へ行ったのですが、最近は仙台とか山形とか東北にはほとんど行きません。実は個人的に山形(というか天童)に行きたいのです。とても静かで良い旅館があるからです。

 今回の休みは家の中を片付けるだけで終わってしまいました。今の家に引っ越して約10年になるのですが、ずっとクローゼットの奥にしまい込んであって使わなかったものや、Mac IIciの頃からのフロッピーの残りとかどうしようもない荷物を全部片付けました。以下に無駄に物を買っていたか身にしみました。


10.15

 今日でブロムシュテット先生の定期は終わりです。最初にN響に来た時の印象とはずいぶん変わってしまいましたが、いつもニコニコ練習をするあのスタイルに変化はありません。11月はサヴァリッシュ先生、12月はデュトワ先生です。サヴァリッシュ先生は去年オールシューベルトプロとオールメンデルスゾーンプロを取り上げられました。今年は11月の定期全部シューマンプロです。A、B、C定期とオーチャード定期すべてシューマンです。面白い試みだと思います。面白いと思ったのはここで取り上げられる協奏曲の中にヴァイオリン協奏曲がないことです。4つのホルンのためのコンチェルトシュチュックという曲が取り上げられているのにです。ピアノ協奏曲とチェロ協奏曲は共に名作だと思うのですが、ヴァイオリン協奏曲はあまり面白くないです。昔江藤先生がライトナー先生の指揮で弾かれたことがあり、その時は良い曲だなと思ったのですが、やはり今回取り上げられないのは根拠があるなと思いました。チェロ協奏曲と言うのはシューマンとサン・サーンス、ラロ、ロココなど短い曲とドヴォルザーク、エルガーなどの大作にがあります。個人的にはシューマンの協奏曲が一番好きです。
 よく聞かれるのは一番好きなヴァイオリン協奏曲は何ですかという質問ですが、とても答えにくいです。というのは1つだけ挙げろと言われても困るからです。好きな曲をいくつかといえば、ブラームス、シベリウス、バルトークなどです。ヴァイオリニストの協奏曲も好きです。ヴュータンの5番は特に好きです。他にプロコフィエフの2曲も好きです。(2曲のキャラクターは全然違いますが、どちらも好きです。どちらも弾いていて面白いからです。)あまり好きでない曲は前にも書いたベートーヴェンです。(ピアノ協奏曲と比べて名曲と思えない。)同じ意味でシューマンも「?」です。

 今日Finale97の日本語版が送られてきました。前に書いたプレーバックコントロールのウィンドーが消える症状がまた出たので(この前OS8.1を新規にインストールしたあと、動作の確認をしていなかった。)、Macのページに書いた方法をやったのに上手くいかないのです。色々やっているうちにPowerbookと見較べてみて、「仮想メモリー」をOFFにすると良さそうだということに気がつきやってみたら上手くいきました。(これは再度仮想メモリーをONにして確かめたわけではないので確実ではありません。)こういうことはどういう条件で起こるかということを見つけるのはとても大変です。
 ニュースによるともうすぐOS8.5が出てくるようです。楽しみではあるのですが今使っているソフトが全部8.5に対応するまではおあずけです。


10.14

 昨日ある人が日経新聞のコピーを持ってきてくれたのですが、今度のN響の中国旅行に合わせて近畿日本ツーリストで「上海大劇場院(上海オペラハウス)オープン記念NHK交響楽団祝賀コンサートと歓迎宴・上海」という3日間の旅行の広告が出ていました。11月29・30日の出発日限定で69,800円というものです。なんとホテルは我々も泊まるオークラガーデンホテル上海のようです。この旅行はもともと北京で2回の演奏会をやるというものでしたが途中から北京で1回、上海で1回というふうに予定が変わりました。この時期の中国は霧が多くて北京から上海に行く日と演奏会の日を別にすることになりました。そのおかげで我々は休みが1日消えてしまいました。

 私が前回中国に行ったのは今から19年前の私の結婚した年のことでした。その時は北京と広東に行ったのです。その時は頤和苑や明の十三陵、万里の長城を見に行ったのですが、今回は練習があるのでどこにも行けません。精々夜食べに行くくらいですが、今は中国は治安が悪いようです。この時は北京のホテルで天津緞通を売っていてそれを日本に送ってもらった人が何人かいました。その頃はとても良心的な値段でしたが、今では日本人はカモになっているようですから期待できません。その時は1週間くらい北京にいましたが料理は一度も同じものは出ませんでした。聞くところによると1年くらいは同じものを出さなくてもよいくらい中国料理のレパートリーは広いようです。このときの料理の味と以前N響の前に会ったホテル高輪の中華の味が良く似ていて、その頃はホテル高輪の中華によく食べに行きました。(今ではホテルも解体されて跡形もありません。)


10.13

 今日レッスンをしていて改めて感じたのですが、中途半端が一番いけないです。誰でもレッスンを受けに来る人は上手くなりたいと思っているのですが、その反面練習の時にどこまで徹底して練習できるかによって成果がまるで異なります。間違えるということを恥だと思うようでなければ上達などおぼつきません。生徒の弾くのを聞いていると前の週にどのくらい練習しているかなどよく分かりますが、生徒の方は先生にはバレナイと思っているようです。譜面台の前に立ち譜面をのぞき込む姿勢でどのくらい練習したかなど音を聞く前に分かります。食い入るように譜面を見て、姿勢が悪くなっているのに、練習していないのが分からないと思っているのです。
 部分練習などをちゃんとやらないと普通に弾いたとき不安になって、先生の前で弾く時に上手く行かないのです。練習は人のためにやるのではありません。自分が根拠のある自信を持つためにやるのです。理屈でわかっていてもリアルタイムに反応できなければなんの意味もないのです。この点については大人になって始める人は皆甘いです。無意識でちゃんと出来なければちゃんと弾くことなど出来ません。気をつければ出来るというほど簡単なことではありません。
 理性でコントロールするというのは大人の一番の利点であると同時に、大人の最大の弱点でもあるのです。人間の反応時間はせいぜい0.3〜0.4秒でしょう。そうするとそれで反応できる速度は4分音符が60の速さでせいぜい3連音符が限度ということです。普通の曲の4分音符が120の速さだったら8分音符に反応するのがぎりぎりということです。

 明日からのN響の定期ではベルクのヴァイオリン協奏曲が演奏されますが、この曲というとクレメルが何年も前に弾いたときのことが印象的に思い出されます。この開放弦のアルペジオで始まる曲はとても難曲ですが、この時確かそれほど良い楽器ではなかったと思うのですが(音そのものは決して素晴らしいとは言えなかった。楽器の音そのものはストラドとかデル・ジェスというものではなかった。)、鬼気迫る雰囲気に飲まれるようだったことを思い出しました。良い楽器に良い弓を使わなくても人を感動させられるということをイヤというほど知らされたのです。


10.12

 10,11日の両日行われた日本音楽コンクールの結果です。
ヴァイオリン部門
1位:長原幸太(東京芸大付高3年)
2位:三上亮(東京芸大4年)
3位:岩谷祐之(東京音大付高卒)
4位:奥村愛(桐朋学園大ディプロマーコース)
ピアノ部門
1位:松本和将(東京芸大1年)
2位:川村文雄(桐朋学園大2年)
3位:高田匡隆(桐朋学園大3年)
4位:山崎早登美(東京芸大大学院1年)
以上です。特徴としては昔はヴァイオリンは桐朋の独壇場だったのが芸大がとるようになったこと、同じ学校の場合若い人の方が上位に出ていることなどが上げられると思います。ピアノの本選を聴いた人の話を聞くと今回はラフマニノフの2番が3人もいて聴いていてあまり面白くなかったということを言っている人がいました。曲目がたまたま重なったのでそうなったのでしょうが、私がもし伴奏で弾いていたら同じことを感じただろうなと思いました。

 もう一つお知らせがあります。来年の春くらいにアマチュアオーケストラ向けにオーケストラスタディが出版されると思います。(各パートだけを買うことも出来るし、全体をセットでも買えるようにするという話しだと聞いています。個人では自分のパートを、オケではセットでというように買えるということです。)この話は今年の2月のオーケストラ・クリニックの時にチェロの三谷さんの関係で起きた話です。その時の講師1stの永峰さん、2ndの私、Vlaの中竹さん、Vcの三谷さん、Cbの吉田さんの5人で、ポピュラーな曲を題材に取り上げて弾く時に何を注意したら良いかを本にまとめようという企画です。各パート譜に私達が注意を書き込んでいくという形になるようです。アマチュアオケの方には参考になる企画だと思います。もしこういうことを取り上げて欲しいということがありましたらメールを頂けますでしょうか。折角やる企画ですから皆さんの役に立つようにしたいので、何かアイデアがありましたら教えて下さい。


10.11

 昨日は日本音楽コンクールのヴァイオリン、今日はピアノの本選会でした。ヴァイオリンは東京芸大付属の長原さん、ピアノは芸大の松本さんが1位でした。結果は改めてご紹介します。本選会はオペラシティーで、ホールの音響のせいかがんがん弾くタイプが選ばれているようです。(今年の予選では全体にその傾向が強いようです。)フォルテはよく聞こえてもピアノになるとあまり聞こえてこないというケースが多いようです。
 今日のピアノの本選会は珍しいことにラフマニノフの2番を弾く人が3人、残りの1人はサン・サーンスです。曲目選択も今までとは少し変わっているようです。(今までは本選会にはもっと思い曲を選ぶ人が多かったからです。)

 今日は夜になってからデスクトップのOSを8.1に変更しました。フリーウェアでClean-Install Assistanceというものがあり、これはシステムに後から付け加えたものだけを別のフォルダーに退避させてくれるというものです。CD-ROMで起動してこれを使って自分で付け加えた機能拡張やコン・パネ、初期設定ファイルなどを他のフォルダーに退避し、新規にシステムをインストールしその後で退避させたものをシステムに戻してやれば大した手間もなく8.1にすることが出来ました。(Eudoraの場合登録のメッセージが出てしまいましたが。)雑誌のおまけのCD-ROMに入っている場合があるので、システムを入れ替えるときはぜひ皆さん使ってみて下さい。
 なぜ8.1にしたのかというと最近インターネット関連のソフトを起動させようとすると「これはこのMacintoshでは使えないか、壊れている。」と言うメッセージが出るのです。これは前にもPowerbookでも出たのですが、どうも8.0の時に出るような気がしたので8.1にしてみようと思ったのです。


10.10

 今日は市響の練習に行きました。12月にある演奏会の練習です。曲目はフォーレのドリー、ラヴェルのスペイン狂詩曲、ファリャの三角帽子というとてもアマチュアとは思えないプロです。三角帽子は第2組曲のみではなく全曲版です。アマチュアオケも管楽器の人達は編成によっては出演する余地が無いわけですから、そういう楽器の人はどうしても派手な編成の大きい曲をやりたがるわけです。こういう曲は弦楽器にとってはとても負担が大きく、弦楽器の人達はこぼしています。こういう曲をやることによるプラスも大きいので一概に反対はしませんが、練習回数のことなど考えるとあまり賛成できません。でも今まで本番が終わって「ああ、やらなきゃ良かった。」ということは一度もなかったので、今回も終わってみればやって良かったということになるのでしょう。編成の小さいアンサンブルの大切な曲は室内アンサンブルの演奏会の時などにやっているわけですから、こういう機会にこそ大きい曲をやる意味もあるのでしょう。
 三角帽子はテンポも拍子もどんどん変わるので、弾く以前にソルフェージュの段階で問題のたくさんある曲です。同じメロディーが違う拍子で出てきたり、6/8と3/4が交互に出てきたりします。

 たとえばドリーの最初のフレーズでも以下のように3種類のボーイングが考えられます。

 a) は譜面通りのボーイング(但し終わりがアップになるので次のアップのことを考えて弓を節約する必要がある。)、b) は弓の配分は良いのですがタイのかかった h の音の後弓をちょっと止めないといけないのですが全員がそれを守れるかが疑問、c) は管楽器のフレージングを真似したボーイングですが、2小節目3小節目のアップのスラーが長すぎるとそれぞれに長所短所がありこれをどうするかが頭を悩まします。たったこれだけのフレーズにもこれ位考えることがあるのですから、このような普段弾かない曲を3曲もやるとボーイングを決めるだけで大変です。
 それに初めの2つの4分音符の間をどう処理するかも問題です。私の個人的趣味では初めの音を少しはねるような感じで少し切って次の音に入りたいのですが、指揮者の希望は普通に弾いて欲しいようです。子守歌の初めだけでもこれだけ問題があります。先が思いやられます。


10.9

 昨日は夜遅く家に帰ってきたのですが、疲れていたのでページの更新はさぼってしまいました。

 今日用事があって秋葉原に行ったのですが、パソコン業界は低調だなと思いました。お店にはそこそこお客さんはいるのですが、物を買って行く人はそんなに多くないです。そういう私も品物を見ているうちにいくつも買うのを諦めました。(ウィークデーのせいもあるのかも知れません。土日は繁盛しているのかも知れませんから。でも私は土日は絶対に秋葉原には行きません。混んでいて歩き難いだけだからです。)
 最近は今使っているソフトの機能の1/10くらいしか使わないケースが多くて、バージョンアップしたからと言ってあわてて買いに行く必要もないケースがほとんどです。昔はバージョンアップするとはっきり使い勝手が良くなっていましたが、今では確かに良くなっているのは分かるけれど別にそれほどまでしなくても特に困らないというケースがほとんどでしょう。たとえばAdobeの製品などあればとても便利ですが、PageMaker、Photoshop、Illustratorなどそろえるだけでも20万以上かかり、バージョンアップの度に何万もとられるのでは考えてしまいます。私のように白黒で(写真が入っているにしても)教本を作るだけだったら付き合っていられないというふうに感じます。(でも私は正規ユーザーとしてこの3つはちゃんと買いました。1つ買うのに7万位、本当に高いです。)
 もう一つ盛り上がらない理由は魅力的な新製品のないことでしょう。グラフィック関連(特に3D)やホームページ作りのソフトを売れ線としているように見えますが、どちらもすべての人が使うものではないですよね。たとえばホームページ作りのソフトにしても私のホームページはPageMill2.0で作っていますが、全然不便に感じません。もっと高い物を作っても実際に使う人はそんな複雑なもの必要としていないのです。グラフィックのソフトも3Dなど普通の人が継続して使うわけなどないのだから、10万もするものなど売れるはずがないです。
 今日ひょっとしたら買おうかと思っていたものにActionFilesというユーティリティーがあるのですが、これは前に紹介したファイル・ナビゲーションを補助するもので、これはとても便利です。私は英語版をSharewareで買ったのですが、今回日本語版が出たのです。安ければと思っていたのですが、7000円以上もするので止めました。これならSharewareで買ったほうがずっと安いです。(日本語になっていることを考えても7000円もとられるなら私はいりません。)

 今日は中国旅行の時の準備で、外国でも使えるモデムカードとモデムチェッカーを買いに行ったのです。TDKのGlobal FreedomというのはPowerbook2400では動作保証がないというので、結局見送りました。どなたか2400で使えるかご存知の方はいらっしゃいませんか。

 今日は音楽に関係のない話でした。


10.7

 今日やっとコンピューター室が片付きました。8年前からのフロッピーの山には閉口しました。もう絶対に余計なものは買わないようにしようと思いました。

 指揮者の話の続きです。指揮者というのは1人でたくさんのプレーヤーを相手にする仕事ですから、人に何を言われようと簡単に自分の意見を変えるようでは勤まらないのです。逆に指揮をしながらプレーヤーのご機嫌を伺うようでは絶対にダメなのです。それがイヤというほど分かっていても我々プレーヤーというのは指揮者に色々言ってしまうのです。指揮者とプレーヤーは一緒に仕事をするのですが、指揮者がどんなに頑張っても我々が弾かなければ音にはならないのです。でも格好良く指揮をして美味いところは全部持っていってしまわれると一言言いたくもなります。逆に普段のN響からは想像できないような良い音を弾き出してくれたりするとその指揮者に心服してしまいます。こういう経験は年に1回か2回がいいところです。(最近ではチョン・ミュンフンさんがその例です。定期を2つやっただけですから正体が分かったと言うほど分かってはいませんが。)
 私はいつも指揮者に文句を言っていますが、実際弾いている時は指揮者が誰であっても自分の考える良い音楽、良い音を求めて頑張っています。指揮者がどうであれN響の演奏会ですから、あるレベルを確保していないといけないのですから。

 私が見聞きする範囲で言うと、指揮者は長命な人が多いです。(長生きすると言う意味ではなく、音楽家生命が長いと言う意味です。)ヴァイオリニストならとっくに引退するような年になってから指揮者として花開くという人もたくさんいます。また立派な指揮者は自分でちゃんと何か楽器を弾けるのです。(ピアノは勿論ですが、ヴァイオリンと管楽器を何かできるという人は結構います。)J.シュトラウスのワルツを自分でヴァイオリンを弾きながら指揮するというのはその例です。こういう指揮者はプレーヤーの気持ちが分かるので、こちらとしても弾きやすいです。日本の音楽学校の指揮科でも最低限弦楽器と管楽器を1つづつ勉強して欲しいです。棒の動きとオケの発音の関係などよく分かって欲しいからです。


10.6

 今月の指揮者ブロムシュテット先生との演奏会の中で私の一番印象に残っているのは、悲愴の演奏会です。(確か初来日の時のことだったと思います。)普通悲愴の演奏の後拍手のフライングが必ずあるものですが、このときは最後の無音の状態がかなり長い間あったのですが、誰も拍手しませんでした。というか出来なかったというのが本当でしょう。今回もブルックナーの3番の終わった後もフライングがなくてとても良い終わり方でした。これは練習の時もそうなのですが、楽章の終わった後の余韻の間も先生は身動き一つされないので、動けないのです。
 先生は菜食主義で有名ですが、私達はあのスタミナとこのものすごい緊張感はここから来るのではないかとよく話をします。また自然が大好きで、朝は太陽とともに起きられるそうです。(日本でのホテル生活でもこれを守られているそうです。初来日の前から今までこれを貫いているのですから、意志の強さには感服します。)

 菜食主義というと、その反対で思い出すのはシュタイン先生です。シュタイン先生は典型的肉食主義(?)でものすごい分量の食事をペロッと食べられていたそうです。(先生はまた鮨が大の好物で、練習の時など昼休みに昔練習所の向かいにあったホテル高輪のすし屋によくいらっしゃっていました。)そのせいかどうかは知りませんが、病気をされてダイエットをされたそうです。病気の後のリハビリの運動のメニューを医者に決められたそうですが、先生のことですからちゃんとやっていらっしゃるとは思えないのですが。

 音楽家は本番が夜なので、終わってから飲んで食事をするとどうしても不健康な生活になります。いわゆる成人病がどうしても多くなってしまいます。特に演奏旅行の時は食事がすべて外食になるので、野菜をとる機会が少なくなってしまいます。ホテルの食事などサラダがついていますが、煮てしまえばほんの少しにしかならない分量しかありません。ブロムシュテット先生のように菜食をするのが一番健康に良いのでしょう。色々誘惑があると思うのに、一切肉をとらず、朝は太陽とともに起きることを貫いていらっしゃる意志の力は素晴らしいものだと思います。

 食事のことについてもう一つ、サヴァリッシュ先生は練習の時お昼をとられないのです。気のせいか午後の練習になると午前中の時より私達はムチを入れられているような気がします。(お昼を食べてボヤッとしていてはいけないと言われているようです。)


10.5

 今日から休みですが、今日は色々用事をして終わってしまいました。
 自分の部屋を片付け始めたら、ごみのあまりの多さに一日かかっても全部は片付きませんでした。今までの古いバージョンの始末をばっさりやらないといけないようです。また古い機械のあまりも膨大なもので、最初のMacIIciのセット(IIciと13インチのディスプレーとPersonal Laser Writerと倍速のCD-ROMプレーヤー)はそのまま残っていますし(動くかどうかは試していない)、それにモデムとTAが1つづつ余っています。どう処分しようか迷っています。(こんなもの売っても金にはならないでしょう。)

 これから述べる話はとてもシビアな話でとても書きにくいです。ですが聞いている方から見ると当然抱くであろう疑問についてです。それは演奏の質についてです。プログラムを見るとどの演奏会も将来を期待される新人か経験豊かなベテランの演奏会ということになっています。たとえばN響の演奏会でも指揮者はいつも名手だということになっています。私もN響の団員ですからそのように書かれることはとてもうれしいのですが、批評に書かれている虚像と実際目の前で振っている実像の落差にびっくりすることも多いです。(やっと振っているだけなのに、深みのある音楽などと書かれているのを見ることもある。指揮者の姿は客席から見ているだけでは絶対に本当の姿は分かりません。まあ私達がどう思おうと演奏が良ければいいのですが、私達が引きつけられない指揮者の演奏が良くなることはないでしょう。)勿論年間の予算があり、大指揮者を呼んだりすれば自然と予算のとれない月もあるわけです。こういうときは私も書きようがなくて困るのです。うまいとはとても言えないというか言いたくないからといって、それをそのまま書くわけにも行かず困るのです。私の文章の切れ味の悪いときはそうだったりするわけです。(すべてそうではありません。)
 N響自体についても同じことは言えるわけで、どっちもどっちという次元の話です。まあここは私のホームページですからN響の一団員として見た指揮者の話を書くわけですから、もともと公平な話ではないわけです。(だからこそ面白いのでしょうが。)皆様にはその分私の話を差し引いて読んでいただくようお願いします。


10.4

 夏休み明けから昨日まで降り番が一つもなかったので、今日から定期2つはお休みです。普段時間がなくて出来ないことをやろうと今から手ぐすねをひいて待っています。この間に教本の見直しをやろうと思っています。

 今日海外旅行ライブレポートのページを新しく作りました。と言ってもまだ実質的な内容は何もありませんが、骨組みだけは出来ました。私のホームページは3つのプロバイダーに分散してはいっています。基本的な部分はPathインターネット、国内旅行の部分はBIGLOBE、海外旅行はIBMです。でも今年の11月の中国旅行は多分Pathにアップする予定ですし、IBMのカバーしない国についてはBIGLOBEのローミングサービス(GRIC)を使うつもりです。それぞれのプロバイダーごとに容量の制限があるのでどうやり繰りするかは年月が経つほど難しくなっていきそうです。

 N響は今度はバッハのロ短調ミサ曲です。N響はこういう宗教曲は滅多にやらないのでこういうプロは結構きついのです。難しい曲でも知っている曲と知らない曲では実際弾く上の難しさは天と地ほども違います。これからはN響以外の話が2週間くらい続きます。その後は2つ続けて演奏旅行です。今月の後半はほとんど家にいません。


10.3

 今日はC定期2日目です。今日は昨日よりはまだ良かったと思いましたが、全体の印象は昨日と同じです。今日ある方からメールを頂き今回の定期にはがっかりしたと言われましたが私ももっともだと思います。
 音楽的に深められていないというふうに言われています。初稿を使うようにしたのは指揮者の希望だと思います。(いつも版を指定するのは指揮者だからです。今回が例外だと思う理由がないからです。)また初稿の魅力を表現できず、欠点ばかりが浮かび上がってくるようなアプローチだったと言うご意見です。また第2ヴァイオリンの位置が活きていないということでした。
 これは前に書いたようにブロムシュテット先生の練習の仕方にも原因があると思います。勿論弾けない我々にも大きな責任があると思いますが、ブルックナーの3番は滅多に弾かない曲ですから、出来るだけ音を出して練習すべきなのですが、しゃべっている時間が多くて通しの練習の時間が圧倒的に少なかったということです。
 また第2ヴァイオリンの位置についてですが、今回は第2ヴァイオリンはいつもより2人余計にいたのですが(普段はファーストが8プルト、セカンドが7プルトなのですが、今回はセカンドも8プルトになっています。)、実際弾いている時にそのために音が良く出ていたというような印象は全然ありませんでした。またファーストとの距離が大きいので、よくファーストが聞こえずとても合わせにくかったです。こういう配置を試してみるのは面白いかも知れませんが、弾かされるこちらから言うと良さはわかりません。(慣れない、聞こえない、景色が全然違うと3拍子揃っている。)確かに曲によってはヴァイオリンの動きが広がって効果のある曲もあります。この配置が悪いと言う面ばかりではないのですが、普段この配置でやっていないオケがこの配置でやるときにはもっと考えてやって欲しいものです。


10.2

 ブルックナーの3番というのはまだ本当に熟成される前の作品という感じです。1楽章も4楽章も終わり方がとても中途半端な感じですし、楽想の展開の仕方もまだまだです。今日は1楽章のうちから速いところがテンポが上がっていく予感があったので、覚悟はしていましたが4楽章のコーダのテンポはとてつもなく速いものでした。とても弾ききれません。
 2楽章の後ろだけが弾く部分は指揮者が小さく弾かせるものですから、たとえばセカンドからはファーストの音はちゃんと聞こえません。その上テンポが今一つ安定していないので、突然弾き始める我々はとても弾きにくいでした。
 終わってからも楽屋で拍が足らないように見えるという話が多かったです。今日の結論は曲も今一、演奏も今一というところでしょうか。今日折角来ていただいたお客様には申し訳ありませんが、弾いている側としてはこう言わざるを得ません。(ただ全然ダメという感じではありませんが、今一つなのです。)
 前半のモーツァルトも弾いていた人はとても恐かったと言っていました。要するに合わせにくいのです。

 明日はC定期2日目ですが、先月から開演時間が2時15分から2時に変更になっています。くれぐれもお間違えのないように!私達も2時15分という時間が頭にこびりついているので遅刻しないように気をつけないといけません。

 今日久し振りにスリースカンパニーに行きました。同社がショップをやめたのが4月のことですが、その直後に行って以来何ヶ月ぶりかにお邪魔しました。


10.1

 さすがに今日の練習まで来ると全体がうまくまとまってきました。さすがという感じです。ブロムシュテット先生の練習は全体を通して練習するのではなく、気になるところを細かくやるというスタイルなので、こちらは部分的な練習の方が多いということになり全体の構成が見にくいという結果になりやすいです。これが先生のスタイルということなのでしょう。ご自分のイメージを説明するのにどうしても説明過多になりしゃべる時間が長くなるということのようです。
 今回の練習ではセカンドが上手側に移っていることから、練習所では前と後ろでは段差があります。(2段段差があります。)この段差というのは弾く側にとって曲者なのです。たとえば出来たばかりの頃のサントリーホールはヴァイオリンの後ろの方は段の上に上げられていました。そうすると1プルト辺りで弾いている音は後ろではほとんど聞こえません。するとどうしても前に較べてすごく発音が遅れるのです。(場合によると遅れることが恐くて先に行ってしまうこともある。今回はこちらの方の症状が出てしまいました。)段差のあるホールは前の方のプルトの人は弾きやすいでしょうが、後ろに座っていると会場の音響によって死ぬほど弾きにくいところもあるのです。(こういうことは前の人には分からないので、話題に上らないことが多い。でもそこに座っている我々はウンザリすることが多いのです。)
 今のようなイスの並び方だとセカンドなどはすごく長く並ぶようになり、後ろは前に合わせるのはとても難しいのです。

 最近N響のMac派も買い替えやG3ボードの購入をする人が増えています。今新たに始める人は皆私のデスクトップよりずっと性能の良い物をもっているのです。(私のデスクトップは604e/200です。今ではG3/233でもこれより速いです。)今のOS8.1なら604eでも充分ですが、OS8.5になった時にこのCPUで大丈夫かどうかは分かりません。今までは先を考えてということが出来ましたが、変化も速く次がどうなるか不透明な今の状態では、先を考えてみてもあまり意味がありません。新しいものが出て不都合が出たらその時考えれば良いのです。今の最高峰が半年もすると中堅機種になり、1年も経てば入門機種がその性能を持つようになります。あまり欲張らないのが身のためのようです。


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