ひとりごと98年6月分  

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6.30

今日から7月4日まではこちらをお読み下さい.


6.29

 明日からいよいよ夏の演奏旅行シーズンの始まりです。98年演奏旅行ライブレポートがいよいよ活躍します。

 今日はこれからのN響の予定について面白いところをご紹介します。99年12月のセミ・ステージオペラ「デュトワ/音楽エンサクロペディア」1999/2000シーズンの指揮者についての3点です。今月の13日土曜日のC定期のお客様は3,200人を超えたそうです。朝日、毎日、読売、日経の大手新聞にも「N響」関連の記事が書かれ、大変評価されています。有り難いことです。


6.28

 今日は八王子の新しい「いちょうホール」での演奏会でした。八王子というと今まで市民会館と言う古い会場でずっとやって来ましたが、さすがに老朽化が目立つようで今回は市役所の跡に出来た芸術文化会館いちょうホールでの演奏会になりました。


今日の会場は小ホールで発表会があったようですが、上の写真の左の女性の向こうに見える白い板がその看板です。N響の演奏会のポスターはその隣にちょこっとありました。会場に行ったらN響は何となく影が薄かった。

 この会館は出来て1年半くらい経つようで、去年のPTNAのコンペティションはここで開かれました。実は今日はちょっとした事故がありました。八王子の駅からタクシーに乗ったのですが、降りるときにタクシーの中に衣装ケースを忘れてしまいました。会場に入ってすぐ気がついたので、事務室に行って事情を話したら会館の女の方がすごく親切に色々なタクシー会社に電話して下さり、ほどなく衣装ケースは戻ってきました。ありがとうございました。
 

 あまり収容人員は多くないように見えます。ステージの奥が狭まっているので、音が重なりあって音の分離はあまり良くありませんでした。指揮者グート先生は時々ヴァイオリンを弾きながら指揮をしています。どの曲も速めのテンポでドンドン振られるので、こういう曲に慣れない我々は面食らいます。今回は14型の小さい編成ですが、そんな感じは全然しません。(N響は普段16型でやっています。16型というのは第1ヴァイオリンが16人つまり8プルトの編成ということです。その場合第2ヴァイオリンが14、ヴィオラが12というようになるのです。14型というのは協奏曲の時などに良くある編成で、ソロを目立たせるために弦の人数を減らします。)この小さい編成でも音量が足らないとは思いませんでした。今日はポルカや行進曲の時お客さんにも手拍子を求めていました。客席もとてものっていた演奏会でした。
 演奏について言うと、たとえばブラームスのハンガリア舞曲第5番など今日はさっさと行ってしまうという感じでした。これはこれで効果はあるなと思いました。普通は思い入れたっぷりで弾くところがあっさりしています。今日の演奏会は前半だけでたっぷり1時間かかります。曲数は全部で15曲、ちょっと重いのではないでしょうか。前半1曲、後半1曲余計という感じです。退屈しないように指揮者がヴァイオリンを弾いたり、客席に手拍子をさせたり変化を持たせて色々工夫はしているのですが。
 内輪話をすると、こういう曲を弾く時は繰り返しやカットのことですごく気疲れします。普通はD.C.(ダ・カーポ。中間部から初めに戻ること。)で曲頭に戻ったときは、繰り返しはしないものなのですが、シュトラウスの曲では場合によって繰り返しをする場合があります。つまり曲によって繰り返しをしたりしなかったりするのでとても怖いのです。またワルツでは初めに戻ったり、先に進んでしまったり場所によって全部やり方が違います。これは弾く時にとても気持ちの負担です。また第2ヴァイオリンやヴィオラなどは休むことなく伴奏のリズムを弾き続けるので、15曲も弾くと腕が重くなってきます。明後日からの演奏旅行は、今日と同じプロです。

 N響はPowerbook2400/240を持っている人が2人になりました。(2400はこれで5台になりました。楽員が110人位のN響の中でこれだけいるのです。全体では20人以上がMacを使っています。Winの方はまだ一桁だと思います。)フルートのKさんが最近2400/240を買われたようです。(私は今日初めてそのKさんの2400を見ました。)Finaleを使っているようですが、どこに希望のメニューがあるのか良く分からないようで、大変苦労しているようです。私も使い始めたときはマニュアルをひっくり返しながら、色々やったものです。皆この段階を通り過ぎていくのです。聞いた話によるとH先輩は最近パソコン(Mac)を始めたそうです。折角やるならと先生について教えてもらったそうなのですが、何回教わってもあまり覚えられないそうです。(先生に分からないことを質問すると、それはもう何回も説明したと言って呆れられたそうです。)そこでH先輩が考え出したのが、自分の若い生徒にMacの使い方を覚えさせて、分からないときはその生徒に分かるまで説明させるという方法だそうです。これじゃ生徒がかわいそう。


6.27

 今日はグート先生の練習でした。とても盛りだくさんのプロで、疲れました。前に2度ほど来ていらっしゃるようですが、私は名前は覚えているのですが、印象は全然ありませんでした。練習が始まるとき先生は楽員全員と握手をすべくオケの中を歩いていらっしゃいました。練習室にヴァイオリンのケースをもって登場されたので、いつ弾くのかなと思っていたのですが、「ウィーンの森の物語」の中でソロを弾かれています。前に来たときも同じだったようです。

 

 左は休憩時間、右は休憩後練習の始まる前のものです。今日は全ての音符を短く切って欲しいということと、各小節ごとにアクセントを付けないようにとの2点を注意されました。ウィーンの音楽の伴奏というのは我々第2ヴァイオリンから見るととてもしんどいです。ワルツなど右手を下ろす暇がなく、しばらく弾いていると腕が重くなってきます。また譜面が小さく見にくいのです。

 練習の後家に帰って1人レッスンしてから、市響の練習に行きました。本番まで2週間なのですが、皆さんにはあまり緊張感はありません。(私は緊張はしませんが、うまく行くかなという不安感は強いです。)でも序曲など練習不足です。先週練習したことも今週になるとあまり活きていません。覚悟しているとはいえ、がっくりきます。今日は体育館での練習だったので、他のパートの音が聞きにくくとても疲れました。

 その後家に帰ってから最近というか今月の初めから始めた、20分間速歩きをしました。(つまり午後9時半くらいから始めたということです。)今日は近くのショッピングセンターの周りを1周して少し回り道をしてちょうど20分歩いて大汗をかきました。前に書いた人間ドックをやったすぐ後テレビで、無駄な脂肪を燃やすためには1日20分速歩きをすると良いというのを見たので、ずっとやっています。体重が2kgぐらい減り、ズボンのベルトの穴が2つくらい変わりました。それだけ腹の周りが小さくなったのです。私には他の体操よりずっと効果があります。今はこれだけやっています。私は20分のコースを3つ持っています。これから演奏旅行の時も続けようと思っています。(やめたらすぐ元に戻るでしょうから。)信号の変わり目のタイミングを上手く合わせて立ち止まらないようにするのが大変なので、出来るだけ信号を通らないようにしています。(20分間ずっと歩き続けるのです。私は歩き初めから段々ペースを上げていくようにしています。)
 これを始めてから体調も良いですし、長いこと弾き続けても疲れなくなりました。簡単で、気持ちの負担もなく短い時間で効果が上がりますよ。


6.26

 明日からはN響はシュトラウスを中心とする作曲家達の小品の練習です。こういうプロは今まではワルベルク先生の十八番でしたが、今年はこういうものはやりませんでした。去年はサントリー定期で前半にウィーンの曲、後半は「悲愴」というのがありました。私の想像では先生もウィーンの作曲家のスペシャリストというふうに見られることが多いので、それ以外の境地もあるのだということを示したいのではないかと思うのです。演奏家というのは大体一つのジャンルだけにとどまらず、いくつになっても新境地を開こうとするものです。N響に来る指揮者の中ではたとえばサヴァリッシュ先生などは常にドイツ音楽しか取り上げられません。(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス)たまにフランクのニ短調を弾くことがありますが、フランス音楽はこれ以外のものを取り上げたことはありません。ワルベルク先生は前回は「悲愴」、今回はドヴォルザークの8番、というように範囲を広げていっているように見えます。
 デュトワ先生の場合はインターナショナルというか国籍不明というか、非常にジャンルの幅は広いのですが、逆にもっとも得意とするものは何なのかというとよく分からないという感じがあります。また先生は最初にN響とやった頃の印象と現在の印象はかなり違います。最初にやったときの「春の祭典」はすごいもので、弾いていて変拍子のように感じないくらいでした。今回録音したプロコフィエフなどでは、迫力満点ではあるのですが、音の重量感の点では「?」です。もちろん指揮者だけではなく私たち達にも半分以上責任があるとは思いますが、指揮者によってはもっと重量感のある音が出ますから。(というか先生の着眼点は違うところにあるということなのでしょう。)
 このデュトワ先生とのコンビで今年は中国公演、来年はアメリカ公演、2000年にはヨーロッパの夏の音楽祭巡りなどが計画されているようです。(アメリカ公演は概要が決まったようですが、ヨーロッパ公演はまだ計画段階です。)


6.25

 今日は小出さんの定期最後の演奏会でした。私自身小出さんの音が大好きでしたから、もう定期であの音が聴けないかと思うととても残念です。今日はエロイカが終わった後しばらく小出さんへの拍手が止まりませんでした。今日はお知り合いの方が70人ほど来ていらっしゃるとのことでした。終わったらホールの中の更衣室の前にもうファンの女性が3人ほど待っていました。さすがです。昨日とった小出さんの写真をプリントしたものを今日差し上げました。あの職人肌の名人小出さんのような人はもう出てこないでしょう。あれだけ個性的な音を出す人はちょっといません。
 本当の最後の演奏会はこの次の旅行の最後の佐渡の演奏会です。小出さんは「その後しばらく島流しになっているよ」とおっしゃっていました。

 今日の演奏会ではヘブラーさんの演奏もとても素晴らしかったです。とても72とは思えない元気の良さです。30年前と少しも変わらない弾き方だと言っている先輩がいました。指揮者とかピアニストは概して長寿です。弦楽器、管楽器はオーケストラでやっているのではどうしても演奏家生命は短くなりがちです。ソロは自分のペースで出来ますが、オケの中にいると自分のペースで出来る部分は少なく、どうしてもストレスがたまりがちになります。


6.24

 今日はB定期初日です。今日の本番は2曲とも良い演奏だったと思います。1曲目のピアノ協奏曲はすごく気を使うのですが、ピアノがとてもきれいでさすがでした。とても72才とは思えない名演でした。またエロイカも本番になると良い音でした。今回の定期はフルートの小出さんの定期最後の演奏会です。明日が定期で小出さんの音を聴ける最後です。小出さんの音はとても特徴があって、音を聞くとすぐ分かります。小出さんの音については私は色々思い出がありますが、一番印象が強いのは外山さんのラプソディーの中の馬子歌です。今日会場練習の時ワルベルク先生が小出さんの定期最後の演奏会だということを紹介して、本番の後も何度も小出さんに立つように催促されていました。
 小出さんはこの後の八王子、魚津、長岡、新潟、佐渡の演奏会に行き、佐渡の演奏会が最後になるそうです。佐渡の演奏会の後しばらく佐渡にいらっしゃるようです。今日は記念に小出さんの写真を撮りました。

 楽屋で着替えていらっしゃるところを撮りました。私のいる楽屋とは廊下を隔てて反対側のところにいらっしゃいます。明日は小出さんのお知り合いの方が沢山いらっしゃるそうです。明日の定期が小出さんの音を聴く最後の定期かと思うと感無量です。小出さんは焼き物の趣味をお持ちで個展を開かれるほどの腕前です。またお酒にも造詣が深くておいしいお酒を蔵元からいつも送ってもらっていらっしゃるようです。またMacintoshを使っていらっしゃって、デスクトップとPowerbookを使っていらっしゃいます。時々電話で相談を受けることもありました。
 N響を卒業されてもお元気でいつまでもあの音を聴かせて下さい。お元気でご活躍下さい。


6.23

 今日は午後ヘブラーさんのモーツァルトの協奏曲の練習をしました。音はさすがにという感じの演奏でした。私は初めて弾く曲でした。隣で弾くOさんにも「前に弾いたことある?」と聞かれました。KV453というものですが、KV488などと較べるとあまり面白い曲とは思いませんでした。(勿論悪い曲というわけではありませんが。)午前中のエロイカの練習では昨日と同じことばかり注意されました。ただあれっと思ったのは、1楽章の出だしについてですが、昨日は f だと盛んに強調されていたのに今日の練習ではかなり大きい身振りで指揮されていて、かなり大きい音で(ff に近かった。)弾いていても何も言われませんでした。ワルベルク先生は前回いらっしゃった頃から少し変わられたようだという人が多かったです。

 NHK交響楽団にも組合というものがあって今日練習終了後大会があったのですが、その後諸先輩達(すでにご卒業された方達のことです。)も含めて親睦のパーティーがあったのですが、その席で何人もの先輩にこのホームページのことを言われました。音楽に関係されたいろいろな方に読んでいただいていることは大変うれしいです。

 今日この組合大会と平行して私は事務所のPowerbook5300のOSを入れ換えようとしたのですが、見事に失敗しました。まず最初は新規インストールで7.6を入れようとしたのですが、インストールの最後でフリーズします。そこで初期化をして再度7.6を入れようとしたのですが、また最後でフリーズ。再度挑戦して再度失敗。この後頭にきて他の5300のシステムをHDカードを使ってドラッグでインストールをしたら一応起動はするようになりました。でもクラリスワークスをインストールしようとすると途中でフリーズします。HDを初期化してもDiskFirstAidで見るとボリュームビットマップにエラーがあると出るのです。何回初期化しても同じです。これはソフト的な問題ではなくもっと深刻な問題です。さすがに評判の悪い5300ということを露骨に見せられました。(これは事務所のTさんがT-ZONEのアウトレットから保証書のない状態で買ってきたもののようです。またまたT-ZONEです。)中古のパソコンなど絶対に買うものではありません。私は今まで自分の物や組合の物まで含めて自分で7台触っていますが(勿論新品)、このような反応をするのはこれだけです。私が自分で使っているPowerbook1400と2400では勿論こんな反応は起こりません。今日はこれに4時間位費やしましたが全て無駄。(パーティー時間中もずっとやっていた。)


6.22

 今日は久し振りにN響に行きました。今回はエロイカがメインです。今日はそのエロイカを一日中練習しました。今日ワルベルク先生が盛んにおっしゃっていたことは、ベートーヴェンの時代のオーケストラは今のような大きな編成ではないのだから、フォルテでもガリガリ弾かないようにということでした。1楽章の出だしも f であって、ff ではないと何度も注意されていました。私の座っている場所のせいもあるのかもしれませんが、先生のおっしゃることが良く呑み込めないことが何度かありました。どこから弾くのかとか、繰り返しはするのかしないのかとかが良く分からないのです。
 明日はピアノ協奏曲の練習もありますが、ソロのイングリット・ヘブラーさんは72歳だそうで、指揮のワルベルク先生が75歳と大ベテランの共演です。

 これからは毎年恒例のN響の夏の演奏旅行の季節なのですが、7月19日の函館公演の後東京に飛行機で帰ろうと思ったら、頼むのが遅れてしまって全然とれないのです。何とか次の日の午前の便に潜り込めましたがこんなに大変だとは思いませんでした。ですから函館公演が終わったら夜をしっかり楽しんで次の日に帰ることになってしまいました。お盆と演奏旅行が重なるとひどい目に遭うのですが、今年は運良く重ならないので、何とかなりそうです。


6.21

 昨日は市響の練習の後、指揮者ご夫妻、市響のコンマスの福原さん、インスペクターの時田さんと私の5人で夜2時過ぎまで飲んで話に花が咲きました。指揮者の野宮さんは浦安のアマオケの指揮者で、私と同様にPowerbookをいつも持ち歩いていらっしゃいます。市響に指揮者で来る人には結構Mac派が多く、良くFinaleの話が出ます。(勿論Windows版Finaleもありますが。)今回のプロはアマチュアオケとしてはとても重いものですから、ちょっと心配の種がいくつかあります。
 その一つが弦セクションの発音の遅さです。棒が下りているのにまだ弓が弦に接していないということがよくあります。管楽器は棒に合わせて発音するので、弦よりはるか前に音が出ています。弦の人は管楽器が先に突っ込んでいると思っているのですが、実は弦の弓と指の準備が遅いのです。今までは私は皆さんに合わせて弾いていたのですが、曲のテンポがすごくゆっくりしたものになってしまうので、昨日はわざと棒と一緒に弾きました。すると管楽器とは良く合うのですが、弦全体が2つか3つに割れてしまうのです。私につられて弾く前の方の何人かと、それを聴いてから音を出す後ろの人達とにです。(この後ろの人が更に割れることがある。自分が間に合っていないことが分かったら、弾かないで次のところで合せるようにすればいいのに、自分のペースで大きい音で弾くから困るのです。)でも私がコンマスの席でこのように弾くと曲のテンポは落ちてきません。これから本番までは全部このままやろうと思いました。
 今までのタイミングのまま弾いたら皆がぴったり合うのならこんな危険なことはしませんが、どうやっても人の音を聴いてから音を出す人がいる以上、どんなに待っても絶対に合わないのです。弾く前に指を押さえて、弓を弦に載せて待っていなければいけないのに、指はともかく弓の準備が全然できていないのです。(更に言えば気持ちの準備ができていない。棒と一緒に歌っていないから。)

 今日はまたレッスンとヤボ用で一日つぶれて今になってやっとページを更新できました。このところ土曜日はいつも市響の人と飲んだため、土曜日の更新をさぼってしまっていますが、来週は終わり次第帰るつもりです。

 N響は明日からは6月の最後のB定期の練習です。モーツァルトのピアノ協奏曲とベートーヴェンのエロイカです。エロイカは最近ずっと弾いていませんし、私の記憶ではワルベルク先生でこの曲を弾いたことはないような気がします。この曲については昔思い出があります。演奏旅行の時だったのですが、テンポが気の遠くなるほど遅い指揮者だったので、3楽章で中間部の繰り返しをやらずに先に飛んでしまったことがあります。こういうことはこのとき1回限りですが、そのために逆に良く覚えています。これは指揮者に対してとても失礼なことではあるので、ここで書くべきことではないのかもしれませんが、エロイカというと必ず思い出すので昔話として書きました。このところ時間が充分になく今月の出演者のページの更新が出来ませんが、近いうちにやります。お待ち下さい。17日に発売されたプロコフィエフのCDを聴かれた方は是非感想を教えて下さい。再度お願いいたします。


6.19

 今日も音楽とは全然関係のないことで一日時間がつぶれてしまいました。こういうことではいけないとは思うのですが、社会人である以上仕方ないです。本当に学生時代というのは良い時期だなと今になって思います。その時は全然気がつかないのですが、後悔先に立たずです。私は人の倍学生生活を送りましたが、その意味では優雅なときを沢山持つことが出来ました。今になって役立っているかといわれると、???ですが。

 昨日の今井先生のリサイタルにホルンのYさんも出ていらっしゃいましたが、2人とも今度いつMacをアップグレードするかで迷っています。私は8500、Yさんは8100と事情はかなり違うのですが、G3のボードでアップグレードできるのは同じなので、悩みは同じです。私は現状ではG3は見送りと決めています。確かに触ってみるととても魅力的ではあるのですが、これ位のスピードアップの割には高いです。拡張性に難があってもiMacの方がよほど魅力的です。ボードで早くしてもSCSIの転送速度やCD-ROMなどは速くならないので、それまでやると非常に不経済です。G3のボードが出たからといって今の自分の環境が更に遅くなるわけではないので、次のG4を待ってみようと思っています。Powerbookについてはどうしようか考慮中です。(2400については後継機種が出ないのなら、これをG3にする以外に延命策はないからです。)

 明日は市響の練習があります。本番が来月12日ですからもう1月もないわけで、1曲目の謝肉祭など大丈夫かなと、心配になってきます。(明日は交響曲と協奏曲の練習だけですから、またこの曲は弾かないです。)私自身は何度も弾いている曲ですから別にどうということはないのですが、オーケストラにとっては初体験ですから悩みの種は多いです。弦の分奏などをしているといつも思うのですが、弾き方を直して上手くなろうという人が半分位いると、残りの人達は反対に楽しめば良いという感じが強く出ているのです。確かに楽しんでいれば良いのかもしれませんが、ただ音を出しているだけではいくらアマチュアでもオーケストラとは言えません。弾く前にロングトーンの練習などをすると、特にその傾向は顕著です。(何でこんな事をしないといけないのという顔をされます。別に上手くなりたくないなら私はどちらでも良いのですが。)これをどうするかがアマチュアオケの先行きを決定する、深刻な問題です。今までの経緯を考えて先輩を立てるのか、今の実力を考慮して若い人を起用するのかということです。若い人達はやはり弾ける人にしかついていきません。話を聞くとコンマスにとって一番頭の痛いのは席次をどうするかということのようです。「Going my way」の人にどこに座ってもらうかは大問題です。コンマスの位置で弾いている時には、2〜3プルトに若くてちゃんと弾き方を見ていてくれる人がいる方がありがたいです。
 この問題はどのアマチュアオケでも同じだと思います。他のオケではどうやって解決しているのか知りたいです。多分解決できているオケはないと思いますが。でもプロオケではないのだから、完全に実力本位である必要はないとは思いますが、あまり弾けない人が前にのさばっているとオケ自体がまとまりが無くなってしまいます。見ていて一番気になるのは p と書いてあるのに、弓巾はいつも同じで mf にしかなっていないということです。逆に f の場合も mf にしかならないのです。(いわゆる sempre mf 〔いつも mf という意味のイタリア語〕です。)


6.18

 今日は今井久仁恵ソプラノリサイタルで五反田のゆうぽうとに行きました。デビュー42周年記念のリサイタルだそうです。現在70歳だそうですから現役で歌えるだけで大したものです。本番は沢山のお客さんがいらしてびっくりしました。「乾杯の歌」とアンコールに歌うのですが、客席のお客さんまで立って歌っているのにはびっくりしました。お客さんは先生の生徒さんが沢山いるということのようです。さすがに42周年記念ともなると生徒さんも沢山いらっしゃるわけです。

 この写真は本番の始まる5分前にあわてて撮ったものなのであまりきれいではありません。本番が始まったら1階席はほとんど満席でした。

 朝比奈先生といい、この今井先生といい普通ならもう引退している年なのに現役で活躍している方がいらっしゃるのは、我々も考えさせられます。指揮者の場合は自分が音を出すわけではないのでまだ分かるのですが、自分で音を出す人が70で現役なのはとても立派です。オケマンでこの年でも現役でいることはまず不可能でしょう。(テンポにしろ表情にしろ自分の考えで決められないからです。年がいけばオケマンはついていくだけでもきつくなります。)演奏家の寿命という点では一番長いのは指揮者、次はピアニスト、次は弦楽器でしょう。管楽器や歌のように呼吸の力が必要な楽器の場合はどうしても寿命が短くなります。長寿の秘訣は情熱と柔軟性のような気がします。いくつになっても柔軟な頭と体があれば上手くなれるようです。


6.17

 今日用事があって練習所に行きましたが、楽員のロッカーには以前録音したプロコフィエフのCDが入っていました。家に帰って早速音を聴きました。第一印象はとてもきれいに録音されているというものでした。ただ気になったのは「ロメオとジュリエット」と交響曲の音がかなり違うことです。交響曲の方がバランスとしては良いような気がします。交響曲はウィーンで録音したもので、「ロメオとジュリエット」は錦糸町のトリフォニー・ホールで録音したものです。会場の響きの違いが強く出ているようです。「ロメオとジュリエット」の方は良く言えば華やかなのですが、高音が幾分強く感じました。演奏自体はかなり良いと思います。勿論もう少しこうだったら良いというところは沢山あります。でもなかなか健闘していると思います。(自画自賛でしょうか?)もしCDを聴かれた方がいらっしゃったら印象を教えていただけないでしょうか。
 これが好評だと次の録音も考えられるようです。

 今日名古屋モーツァルト協会の方から、同協会の機関誌「名古屋モーツァルト協会通信」第1号に以前この「ひとりごと」のページに書いたプレヴィン先生のモーツァルトプロの印象が掲載されたのを送っていただきました。面白いと思ったのはこの協会の会員番号がK.×××というものでケッヘル番号になっていることです。同協会のこれからのご発展を祈っております。

 明日は私は前に書いた今井久仁恵ソプラノリサイタルに出演します。五反田のゆうぽうとで18:30開演です。N響はA定期の初日です。

 おととい書いたワイアレスLANアダプターですが、別棟でインターネットに接続しようとしたら電波が弱いようで接続できませんでした。同じ屋根の下だと1階と2階の間でもちゃんと接続します。ただ時々動作不良になるようですが。ISDNを引いて、家中がコードだらけになるのが嫌だったらワイアレスのTAか、このワイアレスLANアダプターがお奨めです。普通のTAに較べてかなり高いのが気にはなりますが。(でもリビングルームでコードをつながないでもインターネットに接続できるのは楽しいですよ。)


6.16

 以前に書いた人間ドックで、胃潰瘍の痕があるので胃カメラの検査を受けて下さいと言われ、ずっとあまり良い気分でなかったのですが、今日近くの内科で検査をしたら胃潰瘍の痕はないことが分かり安心しました。それにしても胃カメラの美味しくないこと。

 今日待望の新しいカラープリンターが来ました。前にEpsonPM-5000Cが欲しいと書きましたが、場所が全然ないのとAppleTalkに対応することという2つの条件のためにHPのDeskWriter694Cにしました。今のプリンターの常識から言うと実力不足なのは分かっているのですが。

 最近レッスンをしていてつくづく感じるのですが、子供というのはとてもしたたかで大人が考える以上に周りをよく見ています。ちょっとでも甘い態度を見せるとすぐ付け上がるし、怒りすぎればすぐいじけるし、とても難しいです。親の子供に対する態度がすごく大切です。本人がやる気がないのに親だけが張り切っているケースが多いです。特に男の子の場合には親(特に母親)が過剰に期待するあまり妙に甘やかす人が多いです。こういう場合男の子はぐずったふりをして何もしなくても親がフォローしてくれるので、手がつけられません。どうもお母さんは女の子の方が冷静に見られるようで、女の子でこういうこと(子供を甘やかすこと)が問題になるケースはほとんどありません。逆に子供の能力を過小評価する傾向があります。
 女の子の場合は「良い子を演じる」あまり、良く分かっていないのに返事だけ「はい!」と言うケースが多いです。これが続くとあるところで一遍に歪みが出て、先に進まなくなるのです。教える場合はこのことを充分に心得ておかないといけないです。
 結局うまくなりたいなら小さい時にちゃんと基礎をつけておかないと、後で何をしても時間ばかりかかってなかなかうまくならない子が出来上がります。

 現在の音楽界の状態から言うと、中学校になったころに真面目にやるのでは遅すぎます。小学校低学年のうちが勝負です。勿論専門に音楽をする人だけを育てるわけではないので、いくつになって音楽を始めても良いですが、今までの経験から言うと大人になってから始める人は練習する習慣が身についていないので、気楽に休むし、課題のやり方もいい加減なのです。子供の場合は叱れますが、社会人相手だと遠慮するので、生徒の方はそれに甘えています。私は大人になって始める人も大切にしていますが、裏切られるケースの方が圧倒的に多いのです。世のヴァイオリンの先生が大人を教えたがらないのはそういうところに原因があるのです。(時間ばかりかかるのに、効果がちっとも上がらない。何回言っても同じことを間違える、言い訳をする[忙しかったとか]、やさしいことを馬鹿にする。良くある典型的な症状です。)一番良い生徒の条件は、子供の純真さと大人の理性を合せ持つことです。(これは大人か本当に賢い子供にしか出来ないことですから、本来は大人の方が条件は良いのです。)
 これは楽しみにやる場合でも専門にする場合でも言えることなのですが、演奏をまともなものにするなら反射運動で弾けなければいけないのです。(弾く時に譜面をのぞき込んで、指と弓を読んで、それから構えて弾くなどとのんびりしたことをやっていたら、永久に曲など弾けません。まあ自分の部屋だけで弾いて、絶対に人に聞かせないのならそれでも良いですが、1度でも人に聞かせたいと思うなら全部を暗譜して、ちゃんとしたテンポで弾く練習をしなかったら誰も聞いてくれません。誰も迷いながら弾いているのなんか聴きたくないですよ。探りながら弾いていることは素人でもすぐ分かるのです。自信のないことは態度ににじみ出ていますよ。)
 折角時間をかけて音楽をするならちゃんと効果を上げるようにしましょう。私達はその手助けをしているのです。医者と同じで本人に直す気が無いのに直るはずがない。


6.15

 昨日の夜寝る前にこの前買ってきたSonyのワイアレスLANアダプターWNS-230を試そうと思ってちょっと始めたらえらい手間取りました。私は色々な事情からルーターを使うと不便になりそうなので、もう一つTAを買いました。物はMN128miniです。これは不注意だったせいもあるのですが、値段からDSU内蔵とは思わないで接続していたのですが、ケーブルがISDNのものではなく普通のケーブルなのです。それでDSU内蔵なのに気がついたのです。ISDNの配線を全部やり直して、MN128miniから直接Powerbookにつなぐとめでたくインターネットに接続できました。さていよいよWNS-230をつないでみるといくらやってもモデムの配線を確かめろというメッセージが出るのです。これには伏線があってWNS-230を買うとき必要なコードがあったら一緒に欲しいと言ったら、RS-232C変換ケーブルというものを2つ買えというのです。(LOASのZR01-203という商品です。)こちらは商品内容をよく知らないのでそういうものだろうと思って買って帰ったのですが、これが二重に問題だったのです。まずWNS-230を使うときにRS-232C変換ケーブルはいらないのです。(T-ZONEの若い衆はもっともらしそうに必要だと言っていた。)さらにMN128miniからWNS-230の接続に折角買った変換ケーブルを使ったのですが、これがいくらやってもうまく行かないのです。(2つともだめでした。)よく見るとミニDIN8pinが浮いているように見えるのです。最後のチャンスと思ってMN128miniについていた変換ケーブルを使ったら一発でうまくいきました。結局変換ケーブルなど買わなければ一発でうまくいったのです。
 実を言うとT-ZONEでは前にもう一つ事件があったのです。それはQuantumの6GBのHDDをケースに入れてもらったときのことですが、家に帰ってHDDをつなぐとうまくマウントしないのです。MountCacheでボタンのID番号と実際のIDとを調べてみると、ID設定のための配線の接続が1つずれて入っていることが分かったのです。まあ実際のIDだけ確かめておけば問題ないのでそのまま使っているのですが、その時も半日潰しました。今回も夜中の3時くらいまでかかったのです。
 新しいことをしようとするといつもこれなのです。でも新しいことはやってみたいし。色々やってみて一時的に面白くても、ずっと長続きするものは1/3くらいしかありません。
 これについてはこちらをどうぞ。

 似たようなことは今日午前にも起こりました。久し振りにヤノのMobilSHUTTLEminiを使ったらいくら待ってもMOをマウントしないのです。ヤノのサポートに電話したらドライバーの更新をしたらOS8.1に対応して大丈夫だろうというのです。やってみたら確かにちゃんとマウントしました。これもOSの更新に伴う危険性なのですが、全部を確かめながらやるわけにも行かずいつも何かにつまずいて苦労しています。いつもやっていることだけをやっていれば大して問題も起きず、何事もなく過ごせるのですが、新し物好きなので自分から問題を抱え込んでいます。

 今日は非音楽的な一日でした。


6.14

 昨日は一日中忙しく、夜11時半くらいに家に帰ったら急に眠気が込み上げてきてそのまま何もしないで寝てしまいました。
 昨日の本番は一昨日と同様で、今回は2日間でほとんど違いを感じませんでした。昨日は休憩時間に楽屋でギル・シャハム氏について話が盛り上がりました。ズーカーマン氏のように音を絞り出すと言う感じではなく、無理なく音を引き出すと言う感じです。本当の天才は一晩の(昨日は昼間の演奏会ですが)演奏会の美味しいところを一身に集めて持っていってしまうものだと言う人がいました。本当の天才というのはこういう人を言うのではということで結論が出て、シャハム氏に美味しいところは全て持っていってしまわれたかもしれないが、では後半に望みましょうということでドヴォルザークを弾きにステージに出ていきました。(というくらい素晴らしいヴァイオリンでした。)また氏はとても腰の低い方で、ちっともえらそうにしないです。あれだけ弾けて魅力的な人間性ですから素晴らしいです。

 その後市響のヴァイオリンの練習に行きました。アマチュアのオーケストラの宿命ですが、今日やったことが次の練習の時にはご破算になってしまうのです。付点リズムを正確にということを何度もやった後前から通すと、しっかり「盆踊り」のリズムになってしまうというのを再確認したりしながら、一晩の練習が終わりました。ボーイングというのは弓をどちらに弾くかだけの問題ではなく、弓のどこでどれくらいの圧力とスピードで弾くかが問題なのです。そのためにも色々なボーイングのパターンを持っていないといけないのです。(legato、Detache、staccatoの基本3種類くらいは使い分けられないといけません。またいつも弓の同じ場所で引くのではなくそのところに合わせて色々な場所が使えないといけません。そのためにはロングトーンを弾いて弓の長さを実感することから始めると良いでしょう。)(前半)


 今日は午後2時半からN響の練習所で日本人で初めてメトロポリタンの舞台に立たれたという今井久仁恵さんのリサイタルの伴奏の練習がありました。本番は18日(木)の午後6時半から五反田のゆうぽうとで開かれます。多彩なプログラムで歌の好きな方には楽しめるプログラムでしょう。N響はこういう歌の伴奏はほとんどやらないので、弾いていて気が許せません。ソロのrubatoについて弾くのは面白いですが、なかなかピタッと合いません。これも慣れが足りないからでしょう。

 今日のように日曜日に電車に乗ると空いていてとても楽なのですが、昼食を食べようと思うと日曜日は練習所のある泉岳寺の駅の近辺はほとんどの店が休みです。今日は喫茶店に入って何とか食べましたが、いつも日曜日は食べるところが無くて困ります。

 今度の定期はメインがフランクの交響曲ニ短調です。このフランクの交響曲はフランス物など決して取り上げないサヴァリッシュ先生が唯一取り上げる曲です。ワルベルク先生が取り上げるのもちょっと意外です。今回はサン・サーンスのチェロ協奏曲とブルッフの「コル・ニドライ」をミッシャ・マイスキーさんが弾きます。このA定期も変化に富んだ楽しいプロです。

(後半)


6.12

 ワルベルク先生が録音したのは今から25年くらい前で、ソリストはアルトゥール・グリュミョーだそうです。
 ところで今日の演奏会は全体にテンポがよく分かりませんでした。初めの曲「ロザムンデ」の時から棒は見えるのですが、何となくしっくり来ないのです。2曲目の「スコットランド幻想曲」はソロが素晴らしかったです。やはりカットの仕方についてはあまり賛成の意見は聞こえてきませんでした。アンコールにクライスラーの「レシタティーヴォとスケルツォ」のスケルツォの部分だけを弾かれましたが、この曲を今までこのように弾いた人はいません。とても楽しめました。最後のドヴォルザークの8番も1曲目と同じ印象です。どの曲もよく言えば自然に流れているのですが、通して弾いてみて何をしたいのかよく分からないまま終わってしまいました。(私だけの印象かもしれませんが。)どの部分をとっても中庸をいく弾き方なのです。ですが..........

 今日家に帰ってから某大家H氏のCDを聴いたのですが、演奏の特殊性について行けない感じがしました。曲はリストのバラード第2番とメフィスト・ワルツです。大家として名前が出てしまうとこんな演奏をしていても許されるのだなと言う感じです。どちらの曲も好き勝手に編曲し、またミスタッチも多く音もあまりきれいではなく演奏としてあまり魅力はない。でも実演のCDなのでお客さんが熱狂的に盛り上がっているところまで録音されています。どの世界でもそうですが、同じ演奏を若手がやったらくそみそに言われてこき下ろされて終わりです。rubatoも譜面を見ながら聴いていてもどこを弾いているか見過ごすぐらいの強烈なものです。大家の評判にあぐらをかいているとしか思えません。これを聴きながらN響の演奏もこういう面がないようにしないといけないと自戒を込めてつくづく思いました。


6.11

 今日はギル・シャハム氏の「スコットランド幻想曲」の練習がありました。まず「カラオケ」(ソロなしでオケだけの練習のこと)で全曲を練習し、それからソロが入って練習しました。ワルベルク先生は20年ほど前他のヴァイオリニストとレコードのために録音したことがあるとおっしゃっていました。4楽章(フィナーレ)で中間部をカットしていますが、聞いた話ではソリストは全部弾きたいのだがマエストロが省略した方が良いというので仕方なくカットするようにしたそうです。そのカットはレコードの時間制限のために無理やりやった省略みたいなカットです。普通は3楽章のゆっくりした部分でカットするのですが。ギル・シャハム氏ほどの人でもワルベルク先生が省略すると言ったらそれに従はなければいけないのですね。シャハム氏のヴァイオリンは「ポーリニャック伯爵夫人」と言う愛称を持つStradだそうです。演奏雑音が少なくとてもきれいな音です。今回お手伝いいただいているエキストラの方の中には、アメリカ生活が長くシャハムさんとも縁がある人がいるようで、ソリストと親しげに話をしている人が2人ほどいました。

 そう言えば最近練習所の掲示板にアメリカのオーケストラの人から、自分のヴァイオリン(Nicolas Lupot)が盗まれたという手紙がきていて、楽器を見つけるのに役立つ情報を教えてくれたら$10,000を懸賞金として支払うというものでした。今のLupotの価値から言うと懸賞金は安すぎるような気がしました。Lupotはフランスの最高のヴァイオリン作りで、ニスは濃い色のものとGolden Yellowの2種類があると聞いています。L.SpohrがLupotが好きで、盗まれたdel Gesuの替わりとして愛用したそうです。フランスの楽器というとJ.B.Vuillaumeが有名です。数の点ではVuillaumeの方が多いですが、質的にはLupotの方が上を行くでしょう。
 ヴァイオリンに関することについて言えばフランスは楽器より弓の方が重要です。楽器はイタリア、弓はフランスというのが定番です。弓について言うと何と言ってもFrancois TourteとDominique Peccatteの2人です。どちらも今ではとても高いです。この他にも数は少ないがとても優秀な弓を作った人は沢山います。特に弓を選ぶのはとても難しいです。自分に合うなどと言う基準で弓を選んではいけません。ボーイングの悪い人は悪い弓しか選びません。プロでも良い弓と悪い弓を見分けられなくて5本の弓をまるで逆に判断したりするのです。(これは本当の話です。)

 今日練習後秋葉原に行ってPowerbook2400にもともと入っていたHDDをPCカードで使うためのCitiDISK(これはAmuletで買った。)とSonyのワイアレスLANアダプター(これはT-ZONEで買った。)を買いました。これについてはこちらをご覧下さい。特にCitiDISKはPowerbookユーザーは必携のアイテムです。


6.10

 今日は今年3月に75歳の誕生日を迎えられたワルベルク先生の指揮でした。75歳にしてはとてもエネルギッシュですが、少し年をとられたかなと言う印象です。先生のイメージと棒はいささか違う動きをしています。でも先生のイメージはちゃんと説明されているので、特に問題はありません。年をとられたなというのは注意をされるときに同じことを何度もおっしゃるのです。また弾く前に前置きがちょっと長いと言う印象です。譜面に書かれているのとは少し違って、とても割り切った弾き方を要求されています。たとえば譜面にppと書いてあっても聞こえにくい場合はquasi mf(ほとんどmfということ)というように言われる個所が何ヶ所もあります。また全音符のところでも次の出をはっきりさせるために4拍目は休みにして次の1拍目をはっきり弾くようにと言われたところもあります。先生の求めていらっしゃるのはメリハリの利いた演奏です。

 今日は練習終了後オーディションがありました。私も入団当時を思い出しました。このオーディションは演奏会より緊張します。それはオーディションを受ける人から見ると先生に当たるような人が何十人と前に並んで聴いているからです。このプレッシャーにまず勝たなければいけません。(勿論聴いているほうは意地悪をするわけではないのですが、大先輩達の前で弾くから自然と緊張してしまうのです。)

 N響のMac軍団の雄ホルンのYさんは最近PowerbookにAC電源のアダプターを差したままスリープさせると、スリープから戻る際にフリーズするそうです。またヴァイオリンのTさんは時々Macが突然起動するのに悩まされたそうです。今では直ったようです。またN響の労働組合の書記室のPowerMac7500は最近すごく遅くなってしまいました。ATOKでもEGBridgeでも同じように遅いです。それにHDDの中身が雑然としていてどこに何があるか全然分かりません。それにシステムが漢字トーク7.5.5のままで今の時代から遥かに取り残されています。でもこれをアップグレードするのってとても面倒臭いのですよね。7.6.1くらいにはした方が良いのですが、すべての再インストールの手間を考えるととてもやる気になりません。(自分の家のデスクトップのシステムをOS8から8.1にするのだって面倒でためらっているのですから。)
 最近のOSは複雑ですぐ不調になります。前に書いたFinaleのプレーバック・コントロールの不調、またFUJIのFinePix700の取り込みソフトPictureShuttleとFinderPopとのコンフリクトなど8でも8.1でも問題は山積しています。また新しいFinderPopはなぜか不調です。(時々Finderがリスタートして、その後はFinderPopがきかなくなる。1つ前のバージョンのものに戻しました。)またPageMaker6.5でPPDの自動更新が出来なくなる。(ことがある。出来るときもあるのです。もっともこれはPageMaker6.0の時もよく起きましたしOS7.6の頃にもよく起きた。)
 他の人の話をきくと私の場合はまだマシのようです。他の人ほど深刻なエラーはほとんど起きていません。もっともちょっとしたエラーは枚挙にいとまがないですが。ルーティンワークをしている分にはあまりエラーが出ないのですが、新しいソフトをインストールして新しいことをしようとすると必ず問題が出ます。困ったものです。(もう慣れて覚悟は出来ています。)


6.9

 明日からN響はハインツ・ワルベルク先生が登場します。ウィーンの職人指揮者です。明日からは「ロザムンデ」、ブルッフの「スコットランド幻想曲」、ドヴォルザークの8番というプロのC定期です。ドヴォルザーク、スコットランド幻想曲ともにウィーンの曲ではありません。今回は次のA定期はフランクのニ短調がメインであるというように、ウィーン以外の曲を沢山取り上げています。(もっともこのようにワルベルク先生をウィーン音楽の専門家のように見るのがいけないのですが。ウィーン音楽は先生の幅広いレパートリーの一つのジャンルに過ぎないのですから。)ドヴォルザークの8番というのは新世界や7番よりは短いかもしれませんが、結構長いです。私自身はドヴォルザーク交響曲の中では弾くのは8番が一番楽に感じますが、曲としては7番が一番好きです。次が8番です。新世界はあまりにも何回も弾きすぎています。
 協奏曲の「スコットランド幻想曲」は幻想曲という名の通り非常に自由な構成の曲です。1楽章がソナタ形式という普通の協奏曲の常識を打ち破っています。昔ハイフェッツがテレビでこの曲を弾いているのを見て、自分も弾きたいなと思って楽譜を手に入れましたが、学生時代には一度も弾かないままで終わってしまいました。ブルッフの1番の協奏曲も1楽章は圧縮されたソナタ形式になっていて、ブルッフはソナタ形式は好きではないのかなと思ってしまいます。(このブルッフの1番は私がN響のオーディションを受けたときに弾いた曲です。)アッカルドが名曲だと力説するブルッフの第3番の協奏曲については、私はほとんど聞いたことがないのと譜面も持っていないのでよく知りません。ブルッフは誕生日が1月6日で、私と同じです。ブルッフは私に縁のある人なのです。


6.8

 今日は演奏会で初めてトリフォニー・ホールで弾きました。この前のレコーディングの時とかなり印象が違います。私が聞いた範囲ではレコーディングの時の方が良かったと言う人ばかりです。私自身は今日の状態は響いていることはいるのですが、明瞭度に欠けると言う印象を持ちました。他のパートの動きがとても聞き取りにくいのです。この前はそのような印象は全然持たなかったのですが。まだ新しい会場ですからまだ湿気が残っているでしょうし、どう使ったらベストなのかもまだ分かっていないでしょう。でも素材としてはとても良いホールのような印象は受けました。使い方の問題ではないでしょうか。(ひな壇の高さ、大きさ、弦の配置等検討の余地はまだ沢山あります。)今日はN響トワイライト・コンサートという名前の演奏会でした。今日のお客さんは圧倒的に女性が多かったです。この前は感じなかったのですが、舞台袖は狭く本番前にいる場所がないです。(オーチャードホールに較べれば遥かにマシですが。)

 

 左の写真は6時過ぎにとったのですがもう開場になっていたのでお客さんが何人かいらっしゃいます。

 今日はアマチュアオーケストラの方のために楽器の扱いについて一言書きました。こちらをお読み下さい。また弓のコントロールのために大切なロングトーンの練習についても書きました。


6.7

 今日は桐生の演奏会でした。今日の会場桐生市民文化会館は去年の5月に出来た新しい会場のようです。収容人員1500だそうです。ちょっと見た感じではもっと多いように見えますが。

 

 

 今日の会場は上の写真の通りです。私は東武電車の急行「りょうもう」で行ったのですが、浅草から1時間45分と距離の割には時間がかかりました。館林、足利、桐生など「りょうもう」で行くところは久し振りです。この桐生は何十年ぶりに行ったそうです。一度いったところは電車を降りて駅前に立ったときに思い出すものですが、桐生の駅前に立っても何も思い出さなかったので私は今まで一度も行ったことがないと思います。
 ところでこの会場のステージはちょっと変わっていて、演奏会用のステージの上に反響板のないステージがあるそうなのです。演奏会の場合は今日のように反響板が作り付けになっているステージを使い、そうでない公演の場合は反響板のないステージを使うようになっているそうです。お金のことを考えるともったいない作りです。ついこの間の泉佐野のステージも同じ作りだったそうです。ところで最後の写真は今日のソリスト練木さんがステージ袖で練習されているところです。
 今日の指揮者北原さんの印象は昨日と同じです。今日帰りには車に乗せてもらったのですが、その車中で指揮者談義に花が咲きました。帰りは少し混んでいましたが、行きにかかった時間より1時間くらい早く帰れました。明日は錦糸町のすみだトリフォニーホールです。Deccaの録音の時はあまり反響がない状態にしていたようなので会場の響きはよく分かりませんでしたが、今回は演奏会ですからよく分かると思います。演奏会としては明日が初めてです。


6.6

 今日は北原さんの指揮する桐生とトリフォニーホールの演奏会の練習でした。今日の練習では強気と弱気が同居しているような感じで、弾いていても先に行って良いのか悪いのかよく分からないでした。もっと自分の思った通りドンドンやって欲しいです。弾き出しの合図などが探るような感じを受けるのです。速めのテンポで流れるようにしたいのではないかと思うのですが、オケに遠慮しすぎているようでした。

 夜は市響の練習にいきました。アマチュアオケのボーイングを決めるのはとても難しいです。ある人が弾きやすいと思っても隣の人はそれが弾きよいと感じるわけではないのです。それに音楽的に良いボーイングを決めてもそのように弾けないのでは仕方ないですし。アマチュアということを考えてボーイングを決めて欲しいと言われても、練習もしないで楽に弾ける方法があるはずもないですから、どうしたら良いのですかね。結局譜面に書いてある通りに弾いてもらうのが一番簡単なので、あまり練習していない曲についてはボーイングはすべて初め通りに戻しました。一生懸命練習した方には申し訳ありませんが。それに弦全体が統一されていなければ意味がないですから。でも音楽的には緊張感のないボーイングになってしまいました。
 それにボーイングが変わることを大騒ぎしすぎです。今のボーイングで間違いなく弾けるようになって、曲を暗譜しているならともかく。

 昨日デスクトップとPowerbookのデータ交換用にPCカードリーダーを買いました。HDカード、コンパクトフラッシュカード、スマートメディアとどの媒体もちゃんとマウントできました。これで相手がどのメディアでもデータの受け渡しが出来るようになりました。(事務所のMacのデータの読み書きが今まですごく不自由だったのです。Wordの書類として送られた添付書類が読めないときなど、それをCFカードに移してもらって家でプリントしたりできるからです。)32MBくらいのCFカードを使うのがほとんどの場合一番簡単で安くつくのではないでしょうか。(Type IIならLANカードを外さなくてもOKだからです。HDカードだとLANカードを外して元に戻すのにかなりの時間を食います。)

 明日はN響は桐生の演奏会です。会場練習は午後1時半なのですが、現地について昼食を食べるとなると朝9時40分浅草発の電車に乗らなければ行けないので、普段の練習より10分位早く家を出ないといけません。と言うようなわけでお休みなさい。


6.5

 今日は名曲アルバムの録音でした。NHKでの録音ではいつも思うのですが、時間の配分がいつも上手くいきません。Deccaの録音の時の手際の良かったこと。マイクのセッティングにしても、初めて使うトリフォニーホールでありながらマイクの調整は1回、それもあっと言う間に終わりです。今日は自分のところのスタジオなのに何度もマイクのセッティングの変更をしていて、Deccaのすごさを再確認しました。

 本来は今日の録音はなかったはずでした。今日が練習で明日が市川だったのです。これが来年の3月27日に変更になったようです。まあ2度とこういうことはないとは思いますが。

 プラハ放送交響楽団の演奏会を聴かれた方から演奏会の印象を送っていただきました。アンコールに「スラブ舞曲」と「赤とんぼ」が弾かれたそうです。赤とんぼはとても日本情緒豊かな演奏だったそうです。こういう曲の編曲は多分日本人の作曲家に依頼しているのだと思います。ところで外国のオーケストラの演奏旅行のスケジュールはN響の演奏旅行よりずっと厳しいもののようです。移動の時間も長いし、バスでの移動が多いようです。私達は国内旅行だからということもありますが、自由行動です。

 チェコのオーケストラの話で、15年くらい前にN響がヨーロッパに行ったときのことを思い出しました。その時はまだ東西がはっきり別れていた時代で、前半はサヴァリッシュ先生でオーストリアから西ドイツを回り、それから日本人の指揮者で東ドイツ、チェコスロヴァキアを回りました。チェコはプラハ、スロヴァキアはブラチスラバで演奏会をしました。プラハでは道を歩いているとき現地のばあさんに手にたばこを押し付けられた事があるので、私はプラハに良い印象は持っていません。
 ところでブラチスラバではセカンドヴァイオリンの首席の村上さんと一緒に飲みに街に出ていったのですが、その時よく日本語をしゃべる変な外人に声をかけられました。日本の話を色々されて、なんと最後に手紙を西側に出てから出して欲しいと言われたのです。私達は急にいやなものを感じて断ったのですが、後できっとあれはスパイか何かではないかと2人で話しました。
 当時は東西の格差はすごいもので、西側から東に入るとがっくり来ました。特にベルリンがひどかったです。特にホテルが前は収容所だったような作りで、廊下から中を覗く小窓があるのです。その時は窓は固定されて覗けないようにはなっていましたが。またその部屋が極端に狭いのです。私は東ベルリンのそのホテルに着いたときからしばらく熱が出て苦しい演奏旅行でした。次にデュトワ先生でベルリンに行ったときはもう東西が統一されていて、その時私達が泊まったホテルは昔の東ベルリン地区にある政府の要人を泊めるためのホテルで(その時はすでにMaritimに買収されていましたが。)、私の部屋はその中でも特別に広くて素晴らしい部屋でした。
 最初に行ったときは絶対に近づけなかったブランデンブルグ門が、2度目に行った時はバスで何回もその下を通り、時代の移り変わりを実感しました。(その2度目の旅行ではフランクフルトに長いこと滞在していました。ちょうどその時MesseでMacのフェスティバルをやっていたので見に行ったのですが、残念ながら日本の方が遥かに進んでいるという印象でした。この前のドイツ旅行の時にもMacの店に行ったのですが、やはり日本よりかなり遅れていました。)
 ドレスデン、ライプツィヒはそれなりに落ち着いた良い町でした。ドレスデンでは泊まったホテルの食堂でお昼にワインを飲んだのですが、とても美味しいものでした。その事をそこのオーケストラの人に言ったら、美味しいワインだろうと自慢していました。その人が一体いくらだったと聞いたのでその値段を言ったらびっくりして信じられないといっていました。(昔の話なので数字は覚えていません。)どうもホテルで出しているのは西ドイツマルクで払う外国人相手に出す特別なワインだったようです。(値段は街中の10倍位していたようです。)後で街中でワインを飲んだらものすごく安くてまずいものでした。
 先程のブラチスラバで飲んだワインはおいしかったです。東側で飲んだ中では一番美味しかったです。(料理もおいしかった。もっとも最後の演奏地でこれで日本に帰れると思っているので、何を食べても美味しかったのかもしれませんが。)


6.4

 明日からまたN響に復帰します。明日は名曲アルバムの録音です。3曲録音の予定です。指揮は北原幸男さんです。北原さんは次の桐生とすみだトリフォニーも指揮されます。明日の録音は509スタジオで行われます。もともとは明日が練習で、土曜日が市川(私の住み処)の演奏会だったのです。ところがいつの間にか市川の演奏会は消えてなくなってしまいました。何があったのかは知りませんが。
 そういえば、今回の発表会で市川の文化会館を使いましたが、ピアノ(Steinway)の状態がとても悪かったです。今までここのピアノの状態はいつも良かったのですが、今回は会場に入った時から「こんな響きだったっけ?」と思わされました。音の出ないこと出ないこと。(初めは後ろに反響板がなかったからだと思っていましたが、反響板を下ろしてもほとんど変わりませんでした。)ちょっと聞いただけで音の悪いことがわかるようでは、何をか言わんやです。(それなのにヤマハより高い。高く設定するならそれなりの音を出さなくては。)
 このピアノの保守の問題はどこのホールでも大問題です。調律などしてもしなくてもどうせ使う人には分からないだろうと言う甘い考えが見え隠れしています。(一度調律したってピアニストが本気で一晩の演奏会で弾いたらもう次の日にはピッチはずれています。「1週間前に調律しました」などと平気で言う会館の人に何回も会いましたが、してないよりはマシと言う程度のことです。)また地方のホールではSteinwayを大切にするあまり、ほとんど弾かないでお蔵入りにしている所が多いです。これでは協奏曲に使おうとしても全然音が出ないのです。(N響の演奏旅行でよくこれを経験します。)楽器は弾き込まないと音が出ないものなのです。(定期的にちゃんと弾く人に開放すればよい。誰がちゃんとしているか分からないって?勿論そこが問題なのですが。)これも自分で弾かない人が管理しているのだから仕方ないと言えば仕方ないのですが、演奏家には必ずその点(楽器が鳴らない)を指摘されているはずです。また調律は音程だけの問題ではないのです。整調の方が大事なのです。またピッチが440だの442だの言ったって、それがなんの役に立つのですか。
 これは弾き手の方にも大きな問題があります。ピッチがいくつかということが大問題というような顔をしてガタガタ言う人のことを私は信用しません。たとえばヴァイオリンでは2Hzはヴィブラートの範囲に入ってしまいます。たった2Hzが問題になるような微妙な音程をとれる人などほとんどいません。またそれができる人はピアノのピッチに合わせてどんどん音程の取り方を変えています。つまり出来る人は黙ってちゃんと弾くのです。確かに440と442は聞けば違いはわかります。でも演奏中に照明や湿気のせいでピッチが変わることなど日常茶飯事です。ヴァイオリンだって弾き始めて10分もすれば必ず音程が狂います。ピアノだって同様に狂うのですよ。(ハンマーで弦を叩いているのだから狂って当たり前です。)妙に形だけ厳しくしても何の意味もありません。
 ヴァイオリンを習い始めた生徒がよく言うのが、「今先生に音程を合わせていただいたので、次のレッスンまで持ちますか?」と言うせりふです。家に帰ったらもう狂ってますよというと、変な顔をして人の顔を見るのです。音楽を始めようという人でもこの有り様だから、音楽に関係のない人に音程のことを言っても絶対に通じないとは思いますが。


6.3

 今日はまず皆さまに昨日ページの更新を怠ったことをお詫びしなければいけません。昨日は色々なことがありました。まず午前中に家の電気のメーターを取り換えるというので、東電から人が来ました。これ自体は大したことはなかったのですが、これがトラブルの原因でした。この後レッスンをしてその後人間ドックに予約をしてあるので、ホテルに行かなければならなかったのですが、レッスンが終わった後Macの電源を入れてメールを読もうと思って8500(デスクトップ)の電源を入れたのですが、全然起動しないのです。普通の起動音の後HappyMacが表示される前で止まってしまうのです。(いつまでたってもHappyMacが表示されず、HDDへのアクセス音も聞こえません。)とりあえず外付けのHDDを外したらちゃんと起動するので、SCSI関係のエラーだろうとの見当を付けたところで出発の時間になったので、諦めました。
 木更津のアカデミア・パーク・ホテルの人間ドックコースを予約してあったので、そこに行き夕食を夜8時までに済ませ部屋に戻ったのです。初めはそこからホームページの更新をしようと思っていたのですが、8500の騒ぎで準備不充分になってしまったことと、次の日に人間ドックがあるので全然盛り上がらないのとの両方で早々に寝てしまいました。
 今日午前中人間ドックをして、まあ色々注意を受けましたが無事すみました。帰ってから再度8500のスイッチを入れたのですが、状態は昨日とちっとも変わっていません。このところSCSI ID3のHDDが2つ続けて昇天してしまったので(どちらもIBMのものです。1つめはフォーマットからやり直そうと思ったら、フォーマットできない状態になっていました。2つめはこれをつないでいるとMacが起動もしないのです。)、また同じID3のHDD(今回はQuantumです。)がダメになったのだと思ったのです。ID3のHDDを外すとちゃんと起動するし、そのHDDのIDを1番に変更して起動させると起動しないので、SCSIのボードがおかしいと思ったのです。修理に持っていかないといけないなと思い、気が重くなりました。試しにと思ってそのHDDをPowerbook2400につないで起動するとちゃんとマウントするではありませんか。これで8500のボードがダメになったのは決定的だと思ったのです。試しにIDを1番に設定してまた8500につないだらちゃんとマウントします。それじゃということで再度IDを3にして起動すると何ということなしにちゃんと起動するではありませんか。こうなってみると何が原因だか全然分かりませんが、ただ一つ考えられるのはメーターを取り換えるとき、Macの電源は切っていましたが、コンセントはつないだままにしていました。これが原因でおかしくなったとしか思えません。皆さんも家の電気のメーターを交換するときはパソコンのコンセントは抜いておいた方が身のためです。

 人間ドックを受けたのは木更津のアカデミア・パーク・ホテルというオークラの系列のホテルです。総武線の快速君津行きで1つ前の木更津で降りそこからタクシーでホテルに行ったのですが、何とタクシー代が3000円ほどかかるくらい駅から離れたところでした。計画段階には一大プロジェクトだったのでしょうが、今ではホールとスポーツプラザ、ホテルだけしかない状態です。ホテルはとても立派です。私は広めのシングルを使わせてもらったのですが、とても広い部屋で普通のホテルのツインより広いくらいです。また各部屋にはベランダがついています。
 私は心掛けが悪いので今回の人間ドックは初めての体験でした。職場の健康診断もあまりまじめに受けてはいませんでした。しかしつい最近ちょっとした事があって健康診断くらいまじめに受けないといけないなと思い、急遽今日1泊2日の人間ドックを受けました。色々注意をされましたが、やはり受けてよかったと思いました。私達の年代になるとどこかに何か悪いところがあるようで、それを知っただけでも良かったです。

 この写真は私の部屋(6階)から向かいのかずさアカデミアホールの建物を見たところです。ここでは以前音楽コンクールが開かれたことがあります。優勝賞金もかなり出るコンクールだったような気がしますが、結果については私は知りません。それにしても町の規模には似付かわしくないほど立派な設備でした。

 というような具合で、空回りの2日間でした。でも明日秋葉原に行かなくて良くなったのはうれしいですが。


6.1

 今日はまず最初に私のホームページを紹介していただいた「音楽の友」の特集記事連動ページを紹介します。このページは音楽関係の情報を得るのにとても便利で使っていたのですが、ご紹介するのが大変遅れました。N響にはまだホームページがないので、コンサート情報の項目にNHK交響楽団の名前がありません。とても残念です。

 OS8に移行してしばらくしてから、富士のFinePix700のデータをPowerbookで吸い上げるためのPICTURE SHUTTLEと言うソフトがちゃんと動かなくなって困っていました。昨日夜色々やっていてその原因が分かりました。それについてはこちらをご覧下さい。

 今日から6月、弦楽器にとっては一番いやな梅雨がもうすぐやって来ます。梅雨が来る前から湿気対策をちゃんとしておかないと、梅雨に入った途端に指板が下がったり、外れたりします。ケースの乾燥に気を使って下さい。晴れているときは日陰にケースを出して乾燥させたり(勿論楽器は外には出しません。)、エアコンのドライをかけたり、バスタオルや新聞紙にアイロンをかけてカラカラに乾燥させてからケースの中身は外に出しておいて、ケースの中にそのタオルや新聞紙を入れて蓋をし、中が冷めるまで放っておくという方法もあります。一番即効性のあるのはアイロンがけです。ドライをかけるのも良いです。外にケースを出すのは洗濯物を乾かすのとほぼ同じやり方ですが、雨が続いたときや雨上がりには出来ません。状態を見てやり方を工夫して下さい。
 アメリカやヨーロッパから入ってきた楽器の場合最初の梅雨を上手に乗り切らないと、毎年この時期に調子が悪くなる癖がつきます。乾燥に気をつけて下さい。乾燥は楽器自体を乾燥するのではなく、ケースを乾燥させてケースに楽器の湿気を吸わせるのが本当のやり方です。直接楽器を乾燥させないことは常識です。


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