ひとりごと98年4月分 

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4.30

 今回は2日目の方が良くなじんだ感じの演奏になっていました。2日とも良い演奏だったと思いますが、強いて言えば2日目の方が良かったというところです。今日は2日目にもかかわらず拍手はすごかったです。(初日はテレビ収録があるので、ブラボーがよくあるのですが、今日もすごかったです。メルクル氏はN響とは相性が良いようです。

 ところで2月22,23日の両日録音したCDは無事編集が終わり、いよいよ6月17日に日本で発売されます。海外では11月発売です。日本のCD市場は世界の50%を占めるそうで、日本で注目されることが非常に大切な条件です。皆さまにも是非聴いていただきたいです。また聴いたらご感想を教えて下さい。

 明日は神戸新聞社での演奏会があるので、朝10時ののぞみで神戸に行きます。今まで荷物を作っていましたが、明日は朝が早いので今日はこの辺で失礼します。


4.29

 今日は定期演奏会でした。11時からゲネプロがあり、その後1日、3日の演奏会の練習が練習所であるので練習所に行き、4時過ぎまで練習し、その後ホールに戻り少し昼寝をして本番というスケジュールでした。
 今日の本番についてですが、このところデュトワ効果なのか定期会員が以前より増えているようです。今日のお客さんの拍手など一時よりずっと厚く聞こえてきます。弾いている立場からとてもうれしく思います。皆さん聞きに来ていただいて有り難うございます。今回の定期はメルクル氏のおかげかとても拍手が大きかったです。確かに演奏としてはとても良かったと思いました。メルクル氏もとても嬉しかったようです。ただ個人的感想から言うと、ピアノ協奏曲は聴いていて面白いとは思いますが、演奏としては「?」です。弱音についてはきれいなのですが。

 弾き方を直してしばらくすると必ずその揺り戻しのような症状が出ます。というのは最初は直したことの良い面が強く出るのですが、しばらくするとやり過ぎになり逆に行き過ぎるのです。それをまた見直してみないといけないのです。体は全部つながっているので、左肩の部分の姿勢を変えるとその影響は必ず右手にも表れます。その右手を直すとそれがまた左肩に影響を与えるというのです。そのように左を直すと右、右を直すと左、というようなことを何回か繰り返してやっと弾き方が直るのです。ですからちょっとしたことを直すにも長い時間がかかるのです。それに一度直っても、練習しないでいるとあっという間に元に戻るのです。よくなるのは長い時間がかかるのに、悪くなるのはあっという間です。一度覚えてもそれでそのことをもう忘れないということではないのです。(それにどんどん年をとっていくので、体は固くなるのです。それ以上に頭が固くなるのが一番いけないのですが。その点オーケストラはいくつになっても若い人と同じことをやらなければいけないので、気持ちだけでも若くしておかないとついて行けません。)


4.28

 今日は協奏曲の時と、オケのみの曲では指揮者の印象が違います。外人の指揮者によくある、合わせ物は不得意という感じです。さらに私たちが「皇帝」をあまり知らないと思われている様な感じでした。チャイコフスキーと並んで皇帝はもっとも演奏されるピアノ協奏曲なのですが。これは私の個人的感想なのですが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で皇帝だけは、特に第4番とは違ってどうもあまり好きになれません。これは皇帝だけ弾きすぎているせいかも知れませんが。今回のソリストは自分の弾いている音だけでは不足なのか、冒頭のカデンツァの終わりではかなり大きい声でうなっています。ピアニストには時々あるタイプですが、伴奏していてとても気になります。ブラームスは素晴らしいです。
 余談ですが、今回の指揮者メルクル氏がミスタービーンにそっくりだと言っている人がいました。そういわれてみるとよく似ています。

 明日明後日とホールで定期をやった次の日、去年も行った松方ホールで神戸新聞社主催の演奏会があります。2日の日に大阪・フェスティバルホールでN響の演奏会があり、次の3日加古川で松方ホールと同じメンバーで演奏会があります。(1日と3日はモーツァルト・プロです。)

 最近N響でいろいろ話を聞くとMacも7.6あたりからちょっとしたことで具合が悪くなるようです。(私がOSを上げて具合が悪かったのはFinaleだけです。それも8.1になると具合が悪いですが、8.0までは問題はありません。)どうも最近はコントロール・パネルなどの設定が複雑で難しいので、意味がわからず適当にやっていると問題を起こすようです。たとえば事務所はルーターを使っているのですが、誰もその設定がわからないので、適当にやったらインターネットにつながらなくなったのです。調べてみるとTCP/IPの中のIPアドレスに2台とも同じものを入れてあったのです。(よく分からないので同じネットワークにつながっているとなりの機種のアドレスをそのまま真似して入れていたのです。)結局Macはマニュアルを読まずに適当にやっても動くと皆思っているので、よく調べないでいろいろやるので問題が起こるのです。マニュアルやMac関連の雑誌を読めばたいてい解決できます。でもそのように手をかけるのは面倒臭いようですね。


4.27

 今日の練習を通して、N響の中でもメルクル氏の評価は割れているようです。時間ばかりかかって練習の要領が悪いという人と、良い音楽を持っている人だという人の両方がいます。私は後者に賛成します。また練習の要領もそんなに悪いとは思いません。(ただ最後に「皇帝」をカラオケで練習したのにはいささか参りましたが。)ブラームスについては原曲の方が曲として良いとは思いますが、なかなか楽しめるとは思います。フルオーケストラで弾くために、室内楽よりずっと重い響きになっているので、その点が「?」と感じます。(厚くて重い響きが悪いのではないのですが、いささか厚化粧という感じがします。)
 メルクル氏は巨大な響きにはしたくないようです。バランスや弾き方について、かなり細かく注文されています。(ただ弾きまくるのではなく良くコントロールして欲しいという趣旨の話を何度もされています。)

 ところでオケの配置を変えて管楽器と指揮者の距離が近くなったのは良いのですが、配置替えで指揮者に近くなっているのに昔のタイミングで音が出てくるので、弦が管に追い立てられるような気がする時があります。こういう問題もあるので配置替えを気楽にやって欲しくないのです。(今までの位置でタイミングが合うように練習してきているので、新しい位置に行ってもすぐにそこでのタイミングには変えられません。)
 最近N響の音が変わったという記事をよく目にします。大体軽い音になったと書いていますが、それは反響板からはるか前に出たからでしょう。我々は弾き方など少しも変えていません。変わったのはオケの位置だけです。音が軽くなったのではなく前に出すぎて今まで反響板から返っていた音がなくなっただけです。実の無い響きになっているのでなければ良いのですが。(私たちはそのことが一番気掛かり)


4.26

 今日はブラームスの練習で明け暮れしました。今日の指揮者準・メルクル氏は去年の6月に来ているのですが、その時はそれほど強い印象を受けませんでした。ですが今回はN響に馴れたこともあるのかもしれませんが、一回り大きくなったような感じです。ご自分の希望がはっきりしていて、練習もあまり無駄なことはしないし、なかなか良い練習だったと思いました。(自分の希望が実現するまで何度も弾かされるのですが、練習の仕方は嫌みではないし、必要以上に前に戻ったりしないので全然いらいらしません。ただ時間いっぱい練習するのでこちらは少しも楽ではありませんが。あまり良くない指揮者だと昼食後の練習はいつも忍耐の連続で地獄のような気分になるのですが、今日はそういう感じはしませんでした。)フィナーレなどは原曲とはかなり違うイメージですが、聴いていてとても楽しめると思います。とても室内楽的な品の良い音を狙っているようです。若いのに押さえの効いた音楽だと思います。
 練習を重ねていくうちに印象は変わるかもしれませんが、今日はとても好印象を持っています。でもこの曲は弾くのはなかなか難しいです。


4.25

 今日は夕方6時半から市川交響楽団の弦の分奏練習に行ってきました。譜読みの段階でこのような分奏練習に付き合うのは初めてですが、この時点でしっかり指遣い、ボーイングを決めておくと後が楽です。今日の練習をやってみて、市響もずいぶん効率的に練習できるようになったなというのが私の第一印象です。皆さんとても前向きにやって下さっているのがうれしいです。7月の演奏会は全部ドヴォルザークで行くことになったそうです。謝肉祭、チェロ協奏曲、交響曲第7番と弦にとっては難しい曲のオンパレードです。アマチュアの人にとってはとても重荷なプロだと思います。このような演奏会に代理であってもコンサートマスターとして弾けるのはとても楽しいことです。後2ヶ月半くらいあるので、どこまで行けるか楽しみです。7月の12日には皆でおいしいビールが飲めるのが今から楽しみです。市響の皆さん、頑張りましょう。
 今日は6時半から9時まで弾き詰めで疲れました。練習が終わってから、指揮者の野宮さんご夫妻を囲んで市響の有志で飲み会をやりました。今日は弦分だったので、弦のメンバーのみが集まりましたが指揮者を囲んでとても楽しかったです。こういう練習後の集まりが楽しいのです。(野宮さんもMac使いで、Powerbook5300ユーザーだそうです。お話を聞いていて、なかなかの使い手だなと思いました。私もそうですが、Mac使いは自分で何とか工夫して使ってしまうのです。)
 弦の方達皆さんすごくやる気充分なのが頼もしいです。去年とはずいぶん手応えが違います。

 N響は明日からは準・メルクルさんの練習が始まります。ブラームスのピアノ四重奏のオケ版の練習です。5月にはプレヴィンさんで、ベートーヴェンの弦楽四重奏第14番をやりますが、このところ室内楽づいています。明日は1週間ぶりにN響に行きますが、室内楽をやりに行くのと同じ感じです。私にとっては楽しみなプロです。詳細は明日ご報告します。


4.24

 昨日から口内炎が出来て何をしていても気になって仕方ありません。私は結婚する少し前から、湿疹と口内炎に悩まされるようになり、一時期は同時に2つが華々しく症状を出していました。それも年とともにだんだん治まってきたのです。しばらくすると今度は花粉症に悩まされるようになりました。一番困るのはこの花粉症です。というのは本番中に鼻が「むずっ」とすると鼻水が止まらなくなるのです。これは本当に参ります。今年も2,3回経験しました。でも今年は近くの内科でもらった薬がよく効いてくれました。花粉症は気になりだすとダメので、出来るだけ考えないでごまかそうとするのですが、なかなかうまく行きません。遊んでいる時などは症状は出ないのですから、本番中も同じような心理状態に持っていこうとするのですが、なかなかうまく行きません。今は口内炎に貼り付けるパッチをしていますが、それほど目覚ましい効果はありません。舌に歯が当たっても痛くないのを良しとするという程度です。
 N響の人の中には何人も花粉症で悩まされている人がいます。私の症状は軽いほうで、重い人は春先はずっと大きなマスクをしています。(私はマスクなどしなくても困らない程度です)皆それぞれに漢方の薬を探してくるのですが、決め手と言えるほどの薬は今はありません。(昔はすごく良く効いた薬があったのですが、今は作っていません。)新薬だと眠くなったりするので、漢方ということになるのです。演奏中に眠くなるとどうしようもなくなります。
 N響の人は結構病気持ちが多くて、通院治療をしている人は何人かいます。不規則な生活の上に、本番の後の酒と食事のために成人病にかかっている人もいます。また病気ではないですが、髪の毛が年の割にはちょっと危ないのでは...............という人もいます。本番のストレスのせいだと思うのですが。

 ところでデッカの本社でこの前録音したテープが試聴され、全役員が満足していたというニュースが入ってきました。デッカ本社も日本ポリグラムもデュトワ=N響の録音を続けたいとの意向を持っているようです。但し
   1.話題になること
   2.よく売れること
が条件だそうです。(当たり前といえば当たり前)これがクリアされれば次の計画もあるということのようです。6月17日の日本発売の時はよろしくお願いします。


4.23

 このところ奏法をいろいろいじっていたら、今日家族に音が変わったと言われました。人に音が変わったと言われるのはとても珍しいことで、大体は弾いている本人が変わったと思っても聴いている人はどこが変わったのか分からないケースがほとんどです。これは生徒を見ていても強く感じます。変わったと思っているのは本人だけ、というのはよくある話です。変わったところというのは非常に微妙な話ですから文章では書けないですが、煎じ詰めれば姿勢の問題です。
 弾いている本人は何となく弾き方が良いか悪いかは感じているものです。自分で何となくしっくり来ないと感じるときは、どこかに悪いところがあるのです。ですがその原因は、弾く人の勘違いと深いところで絡み合っているので、なかなか気がつかないのです。(というかそのことに気がつきたくないと言った方が良いのかも?)でも直る時はとてもあっけなく直るのです。(でもそうなるまでの蓄積は大変なものがあるのですが。)
 結果的には今までより楽に弾けるようになり、弾くことがより楽しくなりました。


4.22

 ソルフェージュのレッスンをしていると、「これだから専攻の楽器がよく弾けないのだな」と納得させられるケースが多いです。こちらがメロディーを弾いてもそれがどういう調なのかは勿論、なんの音を弾いているかも分からないのです。導入のレッスンの時に譜面を読むという練習(音が聴いて分かる、歌える、弾けるという練習。これがソルフェージュ。)をちゃんとしないでただやみくもに楽器だけを弾いていると、必ずいつか先に進めなくなります。いくらこのソルフェージュの重要性を強調しても生徒は必ず手抜きをして、そのうちよほどセンスのある生徒意外音が分からなくなり、今弾いている曲の音名を言うことさえ出来ないようになるのです。こういう練習は小さい時に済ませて習慣にしておかないと、後になるほど一段と面倒臭くなって絶対にやらなくなります。私は多くの大人のアマチュアの人を教えますが、ほとんど皆そういうことは出来ません。ただアマチュアは楽しむのが目的ですからソルフェージュは無理強いしないのですが、やはりソルフェージュのできない人は上手くなれません。
 大人が音楽を始めてなかなか上手くならない原因の一つは、ここにあるのです。音を聴いて反射的に分かるのでなければ速い曲など弾けないのです。これを後から身に付けるのは普通至難の業です。曲に出てくるリズムなど普通は簡単なものの組み合わせなのですが、ソルフェージュをやっていない人にはその簡単なリズムを教えるのがとても大変なのです。新しい曲を1段覚えるのに一時間もかかるというのは問題外です。上達の秘訣は簡単で当たり前のことを馬鹿にしないことです。その簡単で当たり前のことが出来ないから弾けないのです。


4.21

 今日はN響の部分を書き直しているうちにもう午前1時になってしまいました。
 今日は音楽の友に載った記事に関連して少し書きます。私のホームページを音楽の友の方が時々見ていらっしゃって、「音楽の友で「音楽ファンのためのディジタル・メディア活用術」という特集を作るので、そこにWebページを作るプレーヤーということで出て欲しい。」というメールをいただきました。それは2月の終わりのことでした。私の自宅にお二人でいらしていろいろ質問されたときのまとめがあの記事です。(実際の取材は3月の初めでした。)
 私がMacを始めるようになったのは今から7年前ちょうど英語版のSystem7が出たときでした。その当時私が初めて買ったのはMac IIciという機種で当時の主力機種でした。68030というCPU(25MHz)がのったものでした。それが本体だけで70万位しました。当時はHDDは100MBが10万位しました。その頃はフォントもシステムについているものはビットマップフォントしかありませんでした。半年くらいはMacになれることが大変で何も出来なかったのですが、2〜3年経っていろいろ出来るようになってから子供のための教本を作り始めました。
 私がインターネットを始めるようになったのは一昨年のことで、それまでなぜやらなかったかというとそれはうちの電話線がホームテレフォンで2回線入っているものですから、どうやってモデムをつなぐのか方法が良く分からず延び延びになっていたのです。そのうちスウェーデンに行くことになったのでその情報集めのために新規にパソコン通信専用の線を1つ引くことにしました。インターネットで情報を集めましたが、その時は有用な情報は得られませんでした。でもスウェーデン政府の旅行案内を見ることが出来て一応の情報は得られました。
 初めはネットサーフィンしかしなかった私ですが、そのうちいろいろな人にホームページをやってみたらといわれ、それじゃやってみようと思ったのが去年の5月です。耳学問だけは充分にあったので、それほど苦労もなく始められました。ただホームページは作るより維持するのが大変です。ヒット数が30000に達した今また初心に戻って新鮮な気持ちでやっていこうと思っています。よろしくお願いします。


4.20

 今日は最近いろいろなところで生徒やアマチュアの人と接して強く感じることについて書きます。
 ヴァイオリンを弾くのは自然にするのが良いということは誰でも理屈で分かっているのですが、実際にはそれぞれに思い込みがあるのでなかなか自然には弾けません。たとえば力はかければかけるほど良いのではないことは勿論ですが、ただ抜けば良いというものでもありません。これを体得するのは練習しかありません。練習というのはただ弾けばよいのではないのです。自分の弾くということに対するイメージと、自分が実際弾くときの動作の差ができるだけ少なくなるようにしないといけません。自分のイメージ通りに弾けていない場合にはどこかに問題があるのです。〔ほとんどの場合無駄な力がかかっています。上手に弾こうという気負いが原因になっていることもしばしばです。)自分のイメージを妥協しないで求めるようにしないと上手くはなれません。
 もう一言いうと、弾いている時にそのことを注意しながら弾けば直るだろうと思っている人が多いことです。弾くという動作は半分反射神経ですから、無意識でちゃんとした動作ができなかったら弾きながらちゃんとした音を出すことなど絶対に出来ません。アマチュアの人ほどその点を甘く考えているように見えます。〔そんなことを気をつけながら弾いていたのでは、速い曲など間に合いませんよ。)その点本能的に弾いている子供の方が見込みがあるのです。そのことが分かっていれば大人でもすぐ上手くなれるのですが。
 同じ間違いをしないという意味で大人は子供にない良さがあります。それを活かさない手はありません。なんの注意もせずに間違えたら直すという練習が、気持ちの新鮮さを壊し耳を悪くするのです。一度その悪循環に陥ると直すのは大変です。〔生活習慣を直すのと同じくらい難しい。)


4.19

 先週は連日夜が遅かったので、ダンベル体操をやれなかったのです。今日久しぶりにやったら体がボキボキいっていました。やはり弾く前にちゃんと体操をしたほうが良いようです。ストレッチだけでもずいぶん違います。

 HDDをフォーマットしてから3日が経ちましたが、今まで気になっていた症状は消えました。でもまっさらのOSなのに時々急性心不全〔フリーズ)を起こします。OSをどれにするのかはとても難しい問題です。今は8.0にしていますが、今のところ使っているソフトは全部ちゃんと動いています。ただ気がつかないバグがあるかもしれませんから、本当のところは分かりません。一つの問題はフォーマットする際Netscapeのブックマークをちゃんとコピーしておかなかったのでいくつかアドレスの分からないところがあります。これとEudoraフォルダはちゃんとコピーしておかないと大変困ります。

 今日レッスンをしていて強く感じたのですが、楽器の持ち方や姿勢についてはうるさく言わないと絶対に直らないです。初めはちゃんと構えていてよい音が出ていても、途中で気が抜けた途端に悪い癖が出てきます。長い期間そのことを続けて注意しないとなかなか直りません。生徒もうまくなりたい人と楽しめばよい人と2種類いますから、楽しめば良い人には言っても仕方ないのですが、うまくなりたい人にはうるさく言っています。レッスンの時には良い姿勢で立つと音が良くなることはわかるのですが、それでも「もう1回弾いてごらん」と言うともうもとの悪い姿勢で構えたりしています。すぐ前に良い姿勢のことを言っていてもです。良くするのはとても苦労ですが、元に戻るのは一瞬です。
 無意識に弾いてちゃんとできるようになって初めて覚えたというのです。1度や2度出来ただけではダメです。そういうのを、「まぐれ」というのです。人の前で弾くプレッシャーがかかってもちゃんと出来なければ、いけないのです。


4.18

 今日は一つご報告があります。今日発売の音楽の友にこのホームページが紹介されました。「音楽ファンのためのディジタル・メディア活用術」という特集で「作る/Web」ということで紹介されています。いつもインタビューされるとなかなかこちらの真意が伝わらないものなのですが、今回は私のいった通りのニュアンスで書かれているので大変うれしいです。小山田さんありがとうございました。ここでもふれた新しい形のヴァイオリン教本をぜひ作って見たいです。これをやってみたいという方ぜひ連絡を下さい。

 さて今日の定期はいろいろな意味で面白かったです。まず指揮者のシルマー氏についてですが、今日は途中からすごくのっていたというか興奮しすぎというか、見ていて拍がよく分かりませんでした。もう自分たちで合わせていったというところです。家庭交響曲の最後などすごい勢いで振られていて、皆弾くだけで四苦八苦していました。これはずっと書いているように問題だと思うのですが、でもこの人は不思議な魅力のある人です。ゆっくりな所の歌わせ方などなかなか良いものがあります。ドラマチックなところになると大げさという感じはあります。その意味でサン・サーンスの1楽章などは大げさだと思います。家庭交響曲の中間部のゆっくりしたところはなかなか良い音がしていました。また魔笛の序曲ではファンファーレの部分の振り方が不自然で、間の抜けた感じになってしまいました。普通に振ればよいのにという感じです。でもこの人はきっと世に出てくる人だと思います。1回限りで終わる人ではないでしょう。
 ピアノ協奏曲はコラール氏が音色などはとてもきれいで、音楽的にもとても良いと思います。ちょっとミスが見られましたが、音楽的には素晴らしかったです。1楽章はソロはあまり構えないですっきり行こうとしているようなのですが、指揮は大上段に構えています。2楽章は普通弾かれるのよりかなりゆっくりで、弾きながら「こんな弾き方もあるんだ。」と思いました。3楽章は迫力のある演奏でした。

 本番の後6時半から市川交響楽団の練習のために市民会館に行きました。今日はドヴォルザークのチェロ協奏曲の練習です。本番はN響の藤森さんがソロを弾くのですが、それまでは市響のチェロの首席の福原さんが代ソロを弾いています。福原さんはご夫妻で市響のトップに座られて頑張っていらっしゃいます。(お子さんも一緒に弾かれています。)まだ譜読みの段階なので、テンポが遅くてちょっと間が持ちませんが、そのうち慣れてくるでしょう。


4.17

 今日は4月のC定期でした。今日はゲネプロの時の方が全体に良かったような気がします。シルマーという人は興奮すると押さえが効かないタイプの人のようで、曲が盛り上がるとテンポがどんどん上がっていってしまいます。家庭交響曲の最後など全然押さえが効いていません。これでもオーケストラがずれないのは、N響がお互いに合わせるのがうまいからです。こういう場合批評ではオーケストラの技術は評価されないのです。(批評家には本当のところはわからないでしょう。客席から背中だけ見て指揮者の力量などわかりませんよ。)確かに求める音の質についてはとても良いものを持っていると思います。その点は素晴らしいです。
 もう一つの曲サン・サーンスのピアノ協奏曲は雰囲気のある演奏でした。基本的に日本人と音の出し方が違うなというのが第一印象です。全体にゆっくりした(というより落ち着いた)テンポで弾かれています。今の流行の速いテンポとは一味違う演奏です。この曲はドラマチックで効果的な曲ですが、内容的にはそれほど深い曲ではありません。でも今日の演奏はこの曲をとても楽しませてくれました。


4.16

 今日は最後の練習です。家庭交響曲と魔笛の序曲の感想は今まで書いたのと同じです。サン・サーンスのピアノ協奏曲はソロのジャン・フィリップ・コラール氏の演奏はいかにもフランス風です。ソロの余裕のある雰囲気と違って、指揮は意気込み過ぎの感じです。もう少し楽に振って欲しいです。また注文が何を言っているのかよくわかりません。演奏会として聴くのなら今回は楽しめるのではないかと思います。弾く側からは注文は多いですが、聴く側では面白いでしょう。休憩の間にコラール氏はスクリアービンのピアノソナタを弾かれていました。ひょっとするとスクリアービンをアンコールで弾くのかなと思ったりしました。(基本的に協奏曲の時はアンコールはないものなのですが、拍手が多いと急遽アンコールを弾くことがあります。)

 今日はまたHDDをフォーマットし直しました。このところつまらないエラーが続くので、大変手間なのですが、フォーマットからやりました。今はインターネット関連のソフトだけ入れ終わりました。


4.15

 今日の練習を通して感じたのは、シルマーという人は練習の仕方があまりうまくないので損をしているということです。あるところを練習して注文があるのに、次のフレーズに入ったところで止めて注意をするという、待っていて小節を勘定している人のことを考えないやり方のために待っている方がイライラするのです。また時間調整をしているような感じの練習の仕方もマイナスです。曲に対するイメージはとても良いものを持っているのにと感じます。でも魔笛の初めのファンファーレの振り方はあまり説得力がありません。でもこういう人はある時突然伸びる可能性があります。所々素晴らしいものを感じます。まだバランスが良くないということだけで、経験を積んだら良い指揮者になるのではないでしょうか。(指揮者としてはとても若いですから)この人の良いところは曲に対してのイメージがとてもはっきりしていることです。それにそのイメージを音にすることについて妥協しないことです。それぞれの個所の注意についてはもっともだと思うことしか言っていません。

 今日N響で昨日のデュトワ先生の番組が話題に上っていました。中国の規模の大きさを考えると中国のオーケストラが本気で経験を積んだら怖いものがあります。でもオーケストラは9人までが意識があっても、たった1人の無神経でダメになるので、皆が共通の意識を持っていかないと良くならないのです。そこが一番難しいところです。(もちろんこれはN響についても言えることです。)だから日本もそうであったようにある国のオーケストラが良くなるのには何十年という単位の時間がかかるのです。


4.14

 今日は一日家庭交響曲の練習だったのですが、今回のシルマーという人はすごい指揮者になるのではないかという予感を感じました。今の状態ではバランスが今一つという感じですが、ゆっくりしたところなど遅いのですがだれずに進んでいけていますし、速い部分もただコケオドシでやろうとしないあたり良いと思いました。前回のワグナーもタンホイザーでは良いと思わなかったのですが、ジークフリートでは若いのにゆっくりしたテンポを守れていたそうです。なかなかこのような人は少ないと思います。ただ前回も本番になった時に興奮し過ぎていたので、今回もそれだけが心配です。ただ練習自体はすごく疲れます。でも注意していることはもっともなことばかりです。それに自分の希望もはっきりしていてその意味でも好感を持てます。キャラクター的にも面白そうな人です。

 今このページを書きながらテレビを見ていたら、デュトワ先生が北京で中国交響楽団を相手に演奏会の練習している場面が出てきました。この様子を見ていると先生もとても大変そうです。まだ経験の浅いオーケストラだということが重く先生にのしかかっているようです。N響でやっている時とは全然違う表情です。
 このオーケストラの実力は私の感じでは日本で言えば音楽大学の学生オーケストラ程度のように聞こえました。管と弦の分奏をやり、管の分奏は予定を遥かに上回って8時間に及んだということです。先生にとっては体力勝負の練習だったでしょう。この演奏会はN響の今年11月の終りの中国公演のキャンペーンに当たるようです。テレビに出た世紀劇場はN響の演奏会場でもあるようです。
 その昔東南アジア旅行でも北京で演奏会をしましたが、その時は向こうのオーケストラと一緒にベートーヴェンの運命を弾いたことがあります。(それぞれのプルトの表にN響のメンバーが、裏に中国のオーケストラのメンバーが座って弾きました。指揮は岩城さんか外山さんですがどちらかは覚えていません。)テレビを見ていてその時のことを思い出しました。その時万里の長城にも行きました。今から約20年前のことですから、今どうなっているか楽しみです。


4.13

 昨日ひとりごと3月分のページを作ろうとしたら、ページの最後の部分の書式がメチャクチャになっているのです。前にも経験したのですが、PageMillでは1つのページがある程度以上のサイズになると最後の部分の書式が壊れるようです。このひとりごとのページが40日分くらいの分量になると起こるようです。昨日はそれを直すのにすごく苦労しました。

 演奏旅行ライブレポートの今年分のページを作りました。まだ演奏旅行がないので(この前の旅行は休みでした)、まだ何も書いていません。今あまり時間がないので、他のページの更新は出来ませんが、近いうちに書き直します。(特にヴァイオリンに関するページを)

 先週の土曜日の市響の練習の後、色々考えてみるとやはりパート練習で細かく基本的な弾き方を練習する必要があると思いました。弓順だけ楽譜にうつしても動きのイメージがないので出てくる音がちょっとイメージが違うのです。弓の動き始めに速く動かすということが全然出来ません。弾き始めてからcrescendoして、しばらくしてからdiminuendoするという動きしか出来ないのです。これはその気になってボーイングの練習をしないと直らないでしょう。また難しそうなところをゆっくり指を押さえて音程をとるという作業を馬鹿にしないでしないといけません。要領がわかれば練習しなければいけないところは少ないです。(でもドヴォルザークの7番の場合難しいところは本当に難しいです。)特に第1ヴァイオリンは高いところが多いので、しっかり指の練習をしないと音が出ないままになってしまいます。


4.12

 今日は大宮ソニック・シティーでの演奏会でした。結論から言うと今回のシルマー氏はなかなか良いものを持っているとは思うのですが、現状では「?」です。なぜか興奮しすぎの感じで、全体が良く見えていない感じで、妙に強引さが目に付きます。タンホイザーなどは終りなどテンポが速すぎてどうしようもありません。ですが初めはゆったりとしたテンポで持たせられるあたりはただ者ではない感じはあります。次の定期を注目して行こうと思います。
 ところで会場のソニック・シティーは次の写真のようなJR大宮駅に隣接したショッピング街の外れにあります。タワーの右側の低いビルのところにホールがあります。タワーの部分はパレスホテルが入っています。このホールの楽屋口のすぐとなりがホテルの入り口になっているので、私は良くここで食べます。今日は2階の中華を食べました。

 ところでホールは次の通りです。響きについては特に印象の強いホールではありません。

 

 なぜかここの演奏会はいつもマチネー(昼間の演奏会)です。帰りのことを考えると私達は有り難いですが、たまには夜の演奏会でも良いのではないかと思ってしまいます。
 新しい音楽はそれなりに楽しいのですが、ベートーヴェン、モーツァルトを弾くといやでも演奏する人の音楽性が分かってしまいます。そういう意味では今回の7番はちょっと強引すぎることを除けば結構良いと思うのですが、その強引さが意識してやっているものではなく、興奮し過ぎで無理しているように見えるのは大きなマイナスです。お客さんの受けはとても良かったようです。(華々しく聞こえるので)でも「これではいけないのです」という感じがするのです。最もこういう年代の人は次に来た時にはまるで変わっていることもあるので、現状では何とも言えません。


4.11

 今日はウルフ・シルマー氏が指揮者、ベートーヴェンの7番から始まりました。午前中はこれと魔笛の序曲をやりました。午後からワグナーの「タンホイザー」と「ジークフリートの牧歌」をしました。ジークフリートは曲降りなので分かりませんが、タンホイザーについては「?」でした。まだ正体がわからないです。日本のオーケストラを振るのも初めてだそうです。1曲目はこちらを観察しているような感じでした。ワグナーになったらそれまでとは印象が全然違いました。後半の部分ではテンポを上げて良く言えば流れにのった演奏ですが、今日のところは評価を下せません。

 明日は11:45に大宮のソニックシティーで会場練習、本番は午後3時です。ソニックシティーというと1年前の6月の初めにここで演奏会があり、ホルンのYさんがPowerBook2400を駅前で見つけて買ったのです。N響で一番最初に2400を手に入れられました。私も頼んでいたのですが、その時はまだ私は手に入れていませんでした。その次の週に私は手に入れました。思い出します。あれからもう10ヶ月が過ぎました。

 夜6時半からは市民会館で市川交響楽団の7月の練習で、ドヴォルザークの7番の譜読みをしました。まだ皆さん曲が良くわかっていないようなので、受け継ぎのところなどまだうまくつながっていません。でもそのうち慣れてくるでしょう。今日は一応全曲を通してどんな曲かを知っただけでも良しとすべきでしょう。パート練習、分奏を通して徐々に慣れていって下さい。この演奏会は1曲目に「謝肉祭」をやることになりそうです。


4.10

 昨日の演奏会を聴かれた人から、昨日はとても良い演奏だったと言われました。弾いている側から言うと今一つぴったり来なかったという感じがするのですが。私はメシアンの曲は20分ぐらいのものの方が良さが出ると思います。リズムの進行のパターンが決まっているので、同じものを1時間20分も弾くと飽きてしまいます。(これは弾く側のわがまま。)
 ここ2月シュタイン先生、デュトワ先生と噂になる人が続けて登場されました。今度は若手が3人登場します。最初がウルフ・シルマー氏、次がアラン・ギルバート氏、最後が凖・メルクル氏です。皆ごく普通に指揮される人たちです。このごく普通に指揮するという言葉はけなしているのではありません。普通に指揮できる人は立派な指揮者です。普通に指揮できないので色々工夫を凝らす人の方が多いのですから。(テンポを妙にいじってみたり、わざとらしい表現をさせたり、とってつけたようなボーイングをさせてみたりです。指揮者様の希望ですからその通り弾きますが、「なんでまたこんな風に弾かなきゃいけないの」と思うことの方が多いです。)若々しい活きのいい演奏を期待しています。日本人では広上さんがそういうタイプの人だと思います。(日本人の場合若い時すごく良くても、しばらくすると大先生としておさまってしまい、それ以上伸びないケースが多いので、現状ではという条件付きですが。でも彼の場合期待しています。)


4.9

 今日でデュトワ先生の定期は終わりました。結論から言うと今日よりは昨日の方が演奏は良かったです。今回は2日目は気が抜けていたという感じです。今日はぴったりとあっているとは言えない出来でした。私自身は昨日より今日の方が良かったのですが、全体的には昨日の方が良かったです。
 始まって早々に問題がありましたし、第6曲、終曲で危ないところがありました。原因がどこにあるのかは良く分かりませんが、いずれにしろ今日は全体がかみ合っていませんでした。今日本番中に色々な人を見ていてすごく気疲れしているのが良く分かりました。先生自身も疲れていらっしゃるように見えました
 
今日は終わった時恒例の花束を先生に渡したのが中村弓子さんですが先生はお返しのキスをされていました。この花束を渡す役は若手のヴァイオリン女性です。花束は最後の定期が終わった時にお渡しします。
 これで3月分の定期は終わりました。来週から4月分の定期です。

 N響の話ではないのですが、今週の土曜日に市響の練習が始まります。今回は7月の演奏会の練習です。場所によってはかなり難しいので、指遣いなどちゃんと決めておかないといけません。


4.8

 今日は「トゥランガリラ」の本番でした。とにかく疲れました。

 

 弾くだけで難しい曲です。ピアノやシンセサイザーで弾けばきれいかもしれませんが、とてもこの音形は弦楽器にはなじまないものです。オーケストラに弾かせるべき曲ではないです。作曲家の人に聞かないと分かりませんが、こういう曲をオーケストラに弾かせるという考えは本質的に無理があるように感じます。(ちゃんと弾けないような譜面だと、30人いるヴァイオリンがちゃんとあってきちんと弾くなどということを期待できません。どこのオーケストラでもこういう曲を完璧に弾いてなどいないと思いますよ。)作曲家はピアノで曲を考えているので、それをオーケストラの楽器で弾いたらどうなるかということ本気で考えていないのではないでしょうか。(副科ヴァイオリンくらいでは弾けるかどうか分かりません。それに弦楽器はピアノと違って音程を1音1音ちゃんととらないといけないのですよ。)最近の新曲を弾かされていつも思うのは、作曲家は自分の書いた音をどこまでちゃんと弾いてもらいたいのですか。
 とにかく普通のテンポではとてもちゃんと弾けないような曲が多すぎます。普通に弾く曲では物足りないのか、演奏不可能な楽譜を書く人が多すぎます。「トゥランガリラ」もシンセサイザーにでも弾かせたほうがよほどちゃんと音になるでしょう。また同じメロディーを繰り返すときに4/4の曲なら8分音符1つ分だけずれていくというのは、私にはアイデア倒れにしか感じません。
 これに較べればモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームスの曲は弾いていて楽しいです。それに人間的です。


4.7

 昨日取り損なったモントリオール響のお二人の写真を撮りました。

 左がホルンのズーボーさん、右がフルートのハッチンスさんです。間にいるのはホルンの大野さんです。昼休みの食後の風景です。今回の曲は皆とても大変なようで、休憩時間に練習室から出てくるときのみなさんの顔は疲労が一杯です。肉体的疲労と気疲れが一緒に襲っています。今回の先生の定期の曲目は最初がプロコフィエフのレコーディングに始まって最後がこのトゥランガリラに終わるという、大変なものでした。明日の本番が心配です。今日の練習の最後に先生は"Sleep well"とおっしゃっていました。それはそうです。睡眠不足では明日は持たないでしょう。
 部分的にはとてもきれいなところがたくさんあるのですが、全体としてはどうしても好きになれません。でも弾くときは一生懸命弾いています。(これが仕事ですから好きでなくてもちゃんと売り物になるように演奏は一生懸命します。そうは言っても好きな曲を弾くときとは自然と違うでしょう。)
 この自分が好きでない曲でもオーケストラの場合は弾かなければいけないというのが、オーケストラプレーヤーの宿命です。こういうときは一生懸命その曲の良さを探して、自分に言い聞かせながら弾かないとつまらないまま弾くことになりもっとその曲が嫌いになるのです。一つの解決法は今度トゥランガリラを弾く時には降り番希望を出すというものです。(ある指揮者の時には必ず降り番を出すという強者もいます。)オーケストラプレーヤーの合法的なささやかな抵抗です。
 こういう曲の場合先生の練習の仕方は合理的です。ゆっくりちゃんと弾けるテンポで何回か弾いた後、2段階くらいにテンポを上げて本来のテンポで弾けるようにします。

 最近N響の労働組合のプリンターが調子悪くて、出張修理をしてもらったのですが、一向にちゃんと直りません。この時期プリンターがちゃんと動かないと困るので新しいプリンターに入れ換えました。Epsonの9200です。速度が速くて気持ち良いです。(テレビのコマーシャルほどではないですが。)A3ノビまで出来るので便利です。個人の家に置ける代物ではありませんが。


4.6

 今日はデュトワ先生の練習の要領の良さもあって練習がはかどりました。今回はモントリオール響のホルンのズーボー氏とフルートのハッチンス氏にお手伝いに来ていただいています。(今日そのお二人の写真を撮ろうと思ったら何とバッテリーがなくて撮れませんでした。)今日フルートのハッチンス氏を迎えての飲み会があったそうです。とても気さくな良い人だそうです。ホルンは松崎さんが体調が悪いのでそのピンチヒッターということだそうです。トゥランガリラは確かに聴いているとちょっと変わっていて面白いのですが、このところのメシアン攻めでそのパターンが分かっているとネタの割れた手品のような気分です。オンド・マルトノはいつもこの人というような原田節さんです。若杉さんの時も何回か出演されています。私は個人的にどうしてもメシアンが好きになれません。(メシアン特有のリズム、音色がどうも好きになれない。)
 トゥランガリラの場合曲が長いので、色々のパターンが出てくるので、なかなか覚えきれません。指遣いなどちゃんと決めておかないと絶対に弾けません。それにどんどん転調するので、どの場合も同じ指遣いにしておかないと大変です。またテンポがすぐ変わるので、それも飲み込んでおかないといけません。
 練習も後1日です。明日も大変です。


4.5

 今日から「トゥランゴリラ」じゃない「トゥランガリラ」の練習が始まりました。今日は管と弦の分奏だったのですが、知らないで朝10時に練習所に行ったら「弦の人は午後からです。」と言われてずっこけました。そういえばこの曲は2年くらい前に若杉さんが18型の編成でやりました。私はその時休みだったので覚えていません。今日分奏をしていたら昨日も書いたサロネンの時のことを思いだしました。メシアンの曲は最近たくさん弾いているので、いささか食傷気味です。
 メシアンの曲は同じメロディーが少しづつ拍がずれて何回も繰り返すのが特徴です。1つ1つはきれいなのですが、何度も繰り返すので、それが食傷気味なのです。また弦楽器に適さない音形で、指使いなど死ぬほど難しいです。いくら分奏してもこの速いテンポではちゃんとは弾けません。現代音楽のある意味での限界を感じます。これならシンセサイザーの方が人間と違って間違えないだけ良いのではないかと思います。
 メシアンの曲は若杉さんの時に取り上げた程度の長さ(20分位)の曲でないと。この調子で1時間半もやられたら、私自身は持ちません。今回はどうやって気持ちを持続させるか今から悩ましいです。もちろん聴く立場なら楽しいと思いますが、弾く立場だと気が重いです。私自身も降り番なら楽しめるでしょう。

 今月の後半は4月の定期として(今のデュトワ先生の定期は3月分です。)「世界の若手指揮者たち」というシリーズで、ウルフ・シルマー、アラン・ギルバート、凖・メルクルの3人が出ます。以前は毎年3月は日本人若手指揮者が登場していたのですが、今度は世界の若手ということのようです。オーケストラは指揮者があって初めて成り立つものですから、有能な若い指揮者を発掘し共に育っていくことはとても大切です。去年は広上さんのペール・ギュントがとても印象に残っています。新鮮さの無くなったベテランよりずっとずっと素晴らしいです。(これはプレーヤーも同じですよね。私達も気をつけないと。)


4.4

 明日から「トゥランガリラ交響曲」の練習が始まります。初めの予定表では、明後日としあさっての練習は五反田のゆうぽうとだったのですが、練習所での練習に変わったようです。ところで日曜日の練習というのは昼食が食べにくいのです。普段の日だと、練習所の横の韓国料理か、駅とは反対の方に歩いて坂を下りたところにある魚屋さんのお弁当を食べたりします。韓国料理はいつも店が混んでいるので12:15まで練習があると入れません。その時は魚屋さんに行ってお弁当を買って練習所に戻ります。他に隣に「樫の木」というレストランがあります、美味しいのですがいつもそこというわけには行きません。ウィークデーなら駅の近くの定食屋に行くこともあります。日曜日はほとんど店が休みなので、宅配弁当を頼むぐらいしか方法がありません。

 いよいよ今回のデュトワ先生のシリーズもこの次で終わりです。この曲は前にサロネンでやった時のことを覚えています。見事な指揮ぶりでした。最近サロネンはN響に出てもらえませんが、またやってみたいです。若杉氏のシリーズでメシアンの曲はいくつもやりましたが、やはりトゥランガリラはその集大成でしょう。今年はメシアン生誕90周年だそうです。10年後はメシアンばかり弾かされるのかな。


4.3

 今日毎日新聞朝刊紙上で今年の日本音楽コンクールと学生音楽コンクールの課題曲が発表されました。

日本音楽コンクール
ヴァイオリン部門
第1次予選
(1)パガニーニ:24のキャプリースより第9番
(2)ヴィエニアフスキー:エコール・モデルヌより第6番
第2次予選
(1)バッハ:無伴奏パルティータ第1番
(2)チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ
第3次予選
(1)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」
(2)ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
本選
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ピアノ部門
第1次予選

ベートーヴェン:ピアノソナタ第3番、21番(いずれも第1楽章のみ)を当日各自の抽選で1曲選ぶ
第2次予選
次の(a)〜(d)を18〜25分にまとめる
(a)バッハ:平均律クラヴィア曲集より1曲
(b)ショパン:練習曲1曲
(c)リスト:練習曲1曲
(d)フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルの作品
第3時予選
次の(a)〜(c)を35〜40分にまとめる
(a)ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタ(全楽章)または変奏曲(全曲)
(b)1801〜1945年に作曲された曲(練習曲を除く)
(c)1946年以降の作品(すでに出版されたもの)
本選
以下の協奏曲より1曲
モーツァルト:Es-Dur(K.271)、d-moll(K.466)、C-Dur(K.467)、c-moll(K.491)
ベートーヴェン:第1〜5曲
シューマン、ショパンの第1,2番、リストの第1,2番、サン・サーンスの第2,4,5番
ラフマニノフ:協奏曲第2番、パガニーニの主題による狂詩曲
ラヴェルのト長調、バルトークの第3番、プロコフィエフの第3番

学生音楽コンクール
ピアノ部門
【予選】

小学校の部
モーツァルト:ピアノソナタへ長調K.280第1,3楽章
中学校の部
バッハ:平均律第1巻より、第6番、第13番
モシュコフスキー:15の練習曲より、第5,6番
高校の部
バッハ:平均律第1巻より、第17,18番
ショパン:練習曲集作品10より第8番、作品25より第9番
【本選】
小学校の部
ショパン:ワルツ変ホ長調、変ニ長調「子犬」
中学校の部
ショパン:スケルツォ第2番
高校の部
ショパン:バラード第1番
ヴァイオリン部門
【予選】

小学校の部
ヘンデル:ソナタ第6番第1,2楽章
中学校の部
モーツァルト:協奏曲第4番第1楽章
高校の部
バッハ:無伴奏ソナタ第1番第3楽章
パガニーニ:キャプリース第18番
【本選】
小学校の部
ブルッフ:協奏曲第1番第3楽章
中学校の部
ヴィエニアフスキー:協奏曲第2番第1楽章
高校の部
プロコフィエフ:協奏曲第2番第1楽章

今年はどんな新人が出てくるのでしょう。


4.2

 今日はN響の定期演奏会を聴きに行ってきました。前半は3階席のLで聴きました。休憩時間に楽屋裏に行ったので、後半は舞台袖のモニターで惑星を聴きました。惑星の最後には舞台袖で合唱が歌いますが、下の写真は今日の本番中のものです。

 中央に小さく見えるモニターを合唱指揮者が見ながら指揮しています。こういうところは普通見られませんから、降り番の時に舞台裏にいた特権です。
 ところで今日の演奏会の感想ですが、1曲目についてはやはりオケが前に出ていることの弊害をもろに感じました。響きが全体にとても薄く、特に弦楽器の音は貧弱です。こんな音を出すために我々は苦労しているわけではありません。また打楽器と指揮者の距離が大きすぎて、見ていて一つにまとまったオケという感じはありません。ステレオが出初めの頃左右の分離をことさら強調するデモが多くありましたが、それのような感じに聞こえます。反響板から離れている弊害がもろに出ています。良く言えばオーディオ的なのです。分離は良くて1つ1つの楽器が何をやっているかは分かりますが、どの楽器も演奏会の響きとしては満足すべき音になっていない。今は反響板から打楽器まで10m弱の距離があるそうです。反響板までの往復時間は1/20秒です。これで音がかぶって聞こえないのだから反響板は現状ではなんの役にも立っていないということになります。今までのオケの配置にはそれなりの意味があったということを再確認しました。
 ところで演奏についてですが、1曲目の小組曲は演奏としては良かったと思いますが、いかんせん配置の問題で響きはよくありません。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲はソリストは素直な弾き方をしていると思いました。特に細かい音までよく聞こえるのは楽器の所為もある(del Gesuだそうです。もちろん弾き手がそれを引き出せるからなのですが。)のですが、すごいと思いました。音楽的な部分については2楽章がよく分かりません。また3楽章は意識してやっているのか譜面にはないアクセントと抑揚が気になりました。
 休憩時間に楽屋に行って話を聴いたら、ドビュッシーはデュトワ先生が特に「Air!」(軽く空気にのっているような音で弾きなさいという意味)と言ってフランス風の音を出すことを要求していたそうです。すごく弾くのが難しいと言っていました。プロコフィエフは合せるのが難しい曲なので(3楽章はどんどん拍子が変わる。)オケは気が疲れると言っていました。確かにソロのテンポの変り方についていくのは結構大変でしょう。私も聴いていて同情しました。
 後半の惑星は楽しい曲ですから、深刻にならずに聴けばよいのですが。モニターを聴いていて一番感じたのは管楽器と弦楽器のバランスが以前とは全然違うということです。反響板から離れたために管楽器のソロの音が生のまま聞こえるようになっていて、弦楽器は反響板の助けを借りていないため音にスが入ったように聞こえます。全ての楽器の音が生のまま聞こえるのです。演奏というのは生の音と反響板による響きとを合わせて聞かせるものなのです。早く前の位置に戻して欲しいです。


4.1

 新年度が始まりました。色々新しいことが始まりそうな今日この頃です。

 今日は音楽の事とは関係がないのですが、最近Macを使っていて感じることを書きます。私は新しいものにすぐ飛びつく性質で、今まで新しいソフトが出ると必ず試してきました。その私がここ2〜3年くらい新しいソフトを買って良かったと思うことはほとんどありません。昔はPageMakerがバージョンアップするときなどずいぶん心が踊ったものでしたが、今では「あっ、そう」ぐらいの感じしかありません。
 最近ほとんどのソフトが機能拡大の方向に進んでいて、今のバージョンで決定的に困るというケースはほとんどないでしょう。新バージョンで付け加わった機能がとても便利だということより、その機能は次のバージョンアップまでにはまず使わないだろうということの方が多いです。それにその機能がちゃんと動作しないということも結構ある。(ソフトが複雑になっているので、動作条件がシビアになっている?)
 ハードについても同様で、最近はどうしても欲しいというものは少ないです。ついこの前のFinePixなど例外です。G3についても今では別にどうでも良いという気分になってしまいました。
 従ってこれからはMac貧乏にならなくてすむ!...........???

 ところで明日は定期演奏会を聴きに行こうと思っています。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲も楽しみですし、デュトワ先生の音を客席で本番で聴いてみたいです。また私がこのところ騒いでいるオケの配置替えの効果(逆効果?)を再度確かめたいです。色々な意味で楽しみです。


97年9月分10月分11月分12月分、98年1月分2月分、3月分は1月ごとにまとめました。97年8月以前のものは消去しました。