ひとりごと98年2月分 

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2.28

今日はブルックナーの1番の本番でした。
1曲目のメシアンは35分くらいのかなり長い曲です。下に第2楽章の初めの部分を載せましたが、このように複雑な拍子とリズムの曲です。(譜面の読める方はちょっと歌ってみて下さい。多分初見では読めないでしょう。)ただ何回か練習すると譜面の見かけほど難しくはありません。この部分はかなり速いテンポですから、慣れないと全然追いつきません。この後の部分も7/16 2/4 5/8などの交代する複雑な曲です。

また4/4で4分音符で7.5拍が1フレーズになっている物を何回も繰り返すと、フレーズが1拍目、4拍の後半、4拍目、3拍の後半というように半拍ずつずれていくというメシアンのよくやる手法がよく使われています。
これは内輪の話ですが、曲の初めの合唱の音が高いfisというかなり不安定な音で始まるので、指揮者とソリストがお辞儀をしている間にその音を合唱団にPizzicatoで知らせて欲しいと、ゲネプロの時若杉先生が私たちのところに来て言われていました。曲頭ではヴァイオリンはミュートをつけているので、Pizzicatoをしても合唱団にはちゃんと聞こえなかったようです。役に立たなかったようですみません。
その後ブルックナーの1番です。本番は皆のって弾いているので、私もそれなりに盛り上がりました。終わったときのお客さんの拍手は大したもので、弾いている側としてはとてもうれしいですが........今一つピンと来ません。楽屋でも皆複雑な表情です。
次回の9番は素晴らしい曲ですから期待出来ます。

今日の演奏会が終わって家に帰るとき、市響の人とすれ違いました。(今日は市響の練習日です。今は3月末の本番に向けて練習しています。「ジュピター」とレスピーギの「古代舞曲とアリア」などを演奏します。)家に帰ってテレビをつけたら去年の11月のサヴァリッシュ先生のシューベルトのグレートを放送していました。なかなか名演でした。(私はこのときは弾いていません。)テンポ感がとても良くて、ゆっくり長い楽章でもだれる感じがありません。がっちりとしたドイツ音楽の神髄を行く感じです。

実は今日は譜面をホームページに載せるのにどうやったか忘れてしまったので、色々試行錯誤しているうちにこの時間になってしまいました。(3月1日 午前2:03)


2.27

ブルックナーについては若杉先生はメロディーを充分歌わせたいために、それを我々に伝えようとしていくぶん遅くなるようです。2楽章のAndanteの部分もさっと通りすぎないように歌わせたいようです。ただメロディーに合わせてテンポが変わられると、我々伴奏をしている者から言うとどこをどういうテンポで弾いていいのか分からないのです。「棒を見るのではなく、音を聞いてそれにつけて!」と言われますが、棒が動いているのはいやでも見えますし、棒でいろいろ指示を出されているのですからそれと無関係に弾けと言われても無理というものです。プレーヤーは棒が頼りなのですから、合図も出ないのに弾けません。(これにもう一つ加担しているのが、新しいイスの配置です。弦楽器にとってはとにかく他の音が聞きにくいのです。セカンドの私の場所ではトップを含めて前3プルトの音でさえ聞こえません。)ブルックナーの1番はところどころ後の名作を彷彿とさせるきれいなところがありますが、クライマックスへの行き方など中途半端に聞こえます。これがブルックナーの原点だという意味はありますが。

午後はメシアンを練習しました。

 

左はオンドマルトノという楽器で言ってみれば20世紀前半のシンセサイザーです。メシアンの曲には時々使われています。右の写真のように小編成の弦楽オーケストラの前にオンドマルトノ、ピアノなどのソロが並び、後ろに36人の女性コーラスが並ぶという編成です。


2.26

今日の練習ではブルックナーについては印象はあまり変わりませんが、メシアンについてはずいぶん印象が違いました。昨日のカラオケの練習では全然分からなかった仕掛けがよくわかり、なかなか面白いです。合唱のついた曲の場合若杉先生はよく勝手が分かっていらっしゃるので、とてもやりやすいです。今回はメシアンの方が面白いでしょう。ブルックナーの1番はブルックナーの特徴はよく出ているのですが、曲として今一つよく馴染んでいないという感じです。

今日は夜N響の第1ヴァイオリンの酒井さんのリサイタルを聴きに津田ホールに行きました。N響の人も何人も来ていました。しっとりと聴かせる良い演奏でした。N響での演奏をやりながらリサイタルを開くというのはかなり大変だと思います。


2.25

今日はブルックナーの1番を練習しました。この曲はブルックナーの曲の中でも習作の域を出ない曲のようです。このようなシリーズ物の場合どこかに穴が開くのは仕方ないですが、円熟期の交響曲とはとても比べられません。今日の練習ではテンポがよく理解できませんでした。2楽章などAdagioとAndanteがそれほど違って聞こえないのです。Andante(歩く速さ)が遅いのです。まだ練習が始まったばかりですから、演奏会でどうなるかははっきりしませんが、今までのブルックナーシリーズの傾向から言うとこのままのような気がするのです。今回の演奏会はブルックナーにはこんな曲もあるという程度の意味しか感じません。
もう1曲はメシアンの「神の顕現の三つの小典礼」という3楽章形式の曲です。ソルフェージュの試験のような複雑なリズムの曲です。同じテーマが半拍ずつずれて何度も現れるというよくあるパターンです。小編成の弦楽器と打楽器、オンドマルトゥノ、ピアノ、合唱という編成です。今日はソロなしのカラオケでの練習でしたから、曲の正体はよく掴めませんでした。明日からはソロがつくのでもっと面白いとは思います。このサントリー・ブルックナーシリーズは最近段々と不入りになっています。面白い企画だと思いますがどうしてなのでしょうか。
私の個人的希望を言うと、最近よく取り上げる変わった編成の大きい曲ばかりやるのではなく、もっと古典の曲をじっくりやってその合間に変わった曲(普段あまり弾かれない曲)をやるという形にして欲しいです。これにはお客さんが2分化(端的に言って通と普通の人)されていることも大きい影響があると思います。最近の定期は私などは毎回打ち上げ花火のオンパレード(一見派手な曲で)のようにしか感じません。そういう意味ではサヴァリッシュ先生のプログラムなどほっとします。(弾くのはきついですが。)こういうプロは次弾く曲にもとても良い影響を与えてくれます。(基本的なボーイングなどがちゃんとしていないと弾けないから。)


2.24

いよいよ明日から若杉さんのブルックナーシリーズの練習が始まります。今回は1番です。今回のシリーズは全てメシアンの曲が前半で、後半がブルックナーです。(なぜ前半がメシアンで、後半がブルックナーなのかはよく分かりませんが。)色々な方からこのシリーズについてメールをいただくので皆さんの期待度が高いのがよく分かります。このシリーズのCDが出ないのかというお問い合わせが多いのですが、このシリーズのCD化の計画はありません。CD化というのは私たちにとっても大変なことです。やるなら企画の段階からきちんと計画しないといけないです。実演の録音をただそのままCDにするのではダメです。後まで記録に残るのですから録音の日程などはちゃんと時間をとって計画して欲しいです。(他の演奏会が普通にある間に無理やり録音を詰め込むというスタイルでは成功しません。)
デュトワ先生のCDも3月にはいよいよカップリングされる曲の録音が始まります。曲目変更になったプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」がそれです。

OSも8.1になりいよいよ68040のCPUだと使い物にならなそうです。家のQuadra840AVもどうしようか迷っています。といっても現在はほとんど電源を入れていません。2400に外付けモニターとして840のモニターを使い、840自体は処分しようかなとも思っています。IIciもQuadra840もいずれも一世を風靡した名機種なのですが、今となっては重くて重くて困ります。Illustratorで譜面を読み込んで処理しようとすると、840ではぐっと重くなります。604e/200でも今のG3にくらべると遅いですから、いやになります。この先この傾向はどんどん加速されていくのでしょうから、いつ本体を買ったら良いのか誰でも迷います。


2.23

昨日のクリニックでオーケストラ演奏の手引きを配りましたが、今日それを読み直してみるとずいぶん簡単に書いてあってあまり参考にならないかもしれないと思い、もう一度書くべき項目を列挙してみたのです。色々なことがたくさんあり項目数がものすごく多くなってしまいました。これに譜面や解説用の写真をつけてまとめてみようかなと思っています。(さしあたりこれは市響で練習する時のため用に作ろうと思っています。)分かりやすく役に立つというと大変です。これを見ていて感じたのですが、ヴァイオリンを弾くということはものすごくたくさんの条件の上に成り立っているのです。結局ごく基本的な持ち方、立ち方、座り方、指と弓の動かし方など普段は顧みないことが弾く上では最も大切なのです。これをまとめるのは奏法の復習にもなるので自分のためにもなりそうです。(残念ながらこれはホームページに載せられるような分量ではありません。表示に時間がかかりすぎて実用にならないでしょう。)

最近Powerbook2400用のキーボードカバーで全体をカバーするものを手に入れたのですが(サンワの物)、残念ながらこれは半月くらいですぐ劣化して白く濁った色になってしまいました。今まで使っていたエレコムのキーボードの部分だけを保護するタイプの方が持ちが良いです。
また2400の持ち歩き用にカバンをずっと探しています。今のカバンはちょうど1kgで少し小さめなのですが、これより軽いカバンはなかなかありません。毎日肩にかけて持ち歩くので、ちょっとでも軽くないと辛いです。通信販売のカタログを色々見ていますが、どれも改めて買う意欲が起きません。
それにしてもまだ1400を持ち歩いていたときは、1400をTARGUSの重い革製の立派なカバンに入れて、アクセサリーも入れて6kg以上のものを持ち歩いていました。今のカバンは大きさが37×27×10cmで色々入れた後の重さが約4.5kgです。今のところこれに勝るものは見つかっていません。

そういえば前にGoLive CyberStudioを買って試していると書きましたが、結局前のPageMillとFetchに戻りました。私のやっている程度の個人のホームページではこのような大規模なソフトはいらないようです。書き直したところをアップした後、NetscapeとExplorerで確認しているので、リンクが切れているところはないでしょうし、PageMillで充分やりたいことも出来ます。(最近こういう無駄な買い物が多いです。最近は新しいソフトも前ほど魅力的ではなくなりました。)


2.22

今日はアマチュア・オーケストラ・クリニックでした。8つのオーケストラから計74名が参加しました。会場は松戸の森のホールです。八柱駅から歩いて15分ぐらいのところにあります。N響も以前1度ここで弾いたことがあります。

 

ここのリハーサル室と音楽練習室を使ってパート練習をしました。午後3時頃からTutti(全奏)で上のホールで全体練習をし、その後それを録音して終わりになりました。今日の講師の皆さんは、第1ヴァイオリンは永峰高志さん(右端後ろ向き)、第2ヴァイオリンは私、ヴィオラは中竹英昭さん、チェロは三谷広樹さん(左から2人目)、コントラバスは吉田秀さん(右から2人目)です。一番左は指揮の林紀人先生です。右の写真は私の担当した第2ヴァイオリンの練習風景です。

 

最後の写真は大ホールでの練習風景です。
録音のあと会場で打ち上げパーティーが行われました。

今日第2ヴァイオリンの練習の時に配ったチラシの内容はこちらをごらん下さい。


2.21

今日は市響の各パートリーダーの4人の方が家にいらしてジュピターの練習をしました。トップの方達はよくまとまって弾けるのですが、全体で弾くと音の長さや音の終わりの処理などがバラバラになってしまうのです。全員が集まって練習できないアマチュアオケの宿命です。ジュピターはフィナーレが特に難しく、初めの第2ヴァイオリン、中間部の受け継ぎ〔1小節遅れ、半小節遅れ、同時と3通りの受け継ぎがからまっている)など問題になる個所がたくさんあります。

アマチュアオケの指揮者の皆さんにお願いです。オーケストラによって技術レベルが違うのでボーイングについて細かく指定されるのは良くないと思います。あまり凝ったボーイングを指定されると毎回「なんだい、こりゃ?」と思いながら弾くということになります。〔毎回考えながら弾かなければいけなくなり、音について考えるより前に弾くことに煩わされることになるからです。)
大体どこのオケでもコンサートマスターはボーイングを決めるときにずいぶん考えているので、弾くことについては余程のことがない限り任せたほうが結果は良いです。〔楽器を弾くことにかけては指揮者の皆さんより、いくらアマチュアでもコンマスの方がよく分かっているのですよ。それに実際弾くのはそのコンマスとオーケストラなのですよ。)それに弾き方が分からないときはコンマスの方から指揮者の皆さんにどう弾いて欲しいのか質問するでしょう。
他のどこかのオケでやったボーイングをそのままコピーして渡すというのは、結果は良くなりません。(ヴァイオリンを弾いて見本を示せるなら別ですが。)それにそのボーイングのどこかが弾きにくいので黙って変更されたときに、それを指揮しながら分かりますか。中途半端なヴァイオリンの知識でボーイングをいじらない方が良いです。


2.20

今日は仕事が終わってMacの前に座ったのが夜11時過ぎ、それからあさってのアマチュアオーケストラ・クリニックの時に配る手引きの仕上げをしてやっと2時半くらいに出来上がりました。これはオーケストラの中でヴァイオリンを弾くのに大切なごく基本的なことについてまとめています。要点については来週の初めにアマチュアオーケストラのページに書きます。
明日は市響の人たちが午後私の家に来て練習をします。あさっては朝からオーケストラ・クリニックです。それが終わるまであまりこのページの更新は出来ないかもしれませんが、お許し下さい。


2.19

今日はシュタイン先生の定期最終日でした。とても良い演奏だったと思います。今日は本番の後Musikvereinというホームページで活躍されているMさんと初めてお会いし、1時間くらい渋谷の駅前の喫茶店でお話ししました。Mさんも今日の演奏はとても良かったとおっしゃっていました。私もそういっていただいてとてもうれしかったです。今日の本番が終わったときのシュタイン先生はとても満足そうな顔をしていらっしゃいました。連日先生はとても疲れていらっしゃるということで、いつも定期の後行われるサイン会もソリストだけで、シュタイン先生は失礼しているという話です。やはりワグナーを振っている先生は違います。また来年いらっしゃる予定だそうですが、ぜひリハビリに専念されてお元気な姿をもう一度見せて下さい。

今日この前とても感動したテツラフさんのバルトークのヴァイオリン協奏曲のCDを聴いたのですが、とても良いと思った反面テツラフさんの本番を聴いてよいと思った部分がCDには入っていないと思いました。CDというのはとても便利である反面、演奏家の本当の姿を表してはいません。演奏家の本当に評価するにはやはり実演を聴いてからにしていただきたいです。ドビュッシーのヴァイオリンソナタも聴いたのですが、フランス人の弾くのとはちょっと違う雰囲気でちょっと意外でした。〔上手いですが、雰囲気的にはちょっと違うという感じを持ちました。)また伴奏をしていて感じる事とCDを聴いて感じる事も全然違います。どれが本当なのか迷ってしまいます。


2.18

いよいよ「パルシファル」の本番です。まず会場練習の時のスナップです。

左から2人目がシュタイン先生ですが、それに比べてソリスト達の体の大きさはすごいものです。ファーストヴァイオリンの人たちは指揮が全然見えないようでした。無理もないです。でもこの体だから余裕をもってワグナーの楽劇を歌い通せるのでしょう。
本番が終わってみると、さすがにワグナーになると本領発揮のシュタイン先生でした。本番が終わってしばらくの間お客さんも「ジーン」ときているという感じで、しばらく拍手が出来ない感じでした。弾いている私たちも感動しました。シュタイン先生自身もいろいろ感じるところがあったような表情でした。
どうも先生は本番の間中立っているので、足が痛いようです。早く体調を回復して、元気に指揮していただきたいです。今回の先生の演奏会の中では出色の出来だと思います。今までの定期との落差に面食らっています。でもこれが先生の本領でしょう。


2.17

今日は合唱も含めての練習でした。さすがに今日は疲れました。
今回はシュタイン先生を初めとしてソロの3人も張り切っていらっしゃいます。このところシュタイン先生については「?」という感じでしたが、今回はとても頑張っていらっしゃいます。ただ細かいところは拍子がはっきりしないまま進むという感があります。今回の配置替えで前の方の音が聞こえにくくなっているので、とても弾きにくいです。
ソロと合唱を比較すると、ソロは言葉がはっきり聞こえてくるのに対し、合唱は明瞭度にかけます。子音の発音が決定的に違うというのが私の感じです。ワグナー歌いというのは声量がすごく、オーケストラの音を突き抜けて聞こえてきます。それでいて無理をして歌っているのではないのです。彼我の差をいやでも感じさせられます。第3部だけでこれだけの重量感があるのですから、全曲やったら大変です。

2日ほど前にMacOS8.1にしたのですが、今のところ順調です。〔デスクトップの8500もPowerbook2400もです。)ただHFS+にはしていません。HFS+は本体が新しくなったときにするつもりです。〔さしあたりは新しい本体を買う気はないので、しばらくはこのまま行くということです。)8.0の時より幾分速いという程度で、操作感についてはあまり違いはありません。YさんはインクジェットのプリンターでTrueTypeのフォントでプリントするとぎざぎざが出ると言っていましたが、私の場合(HPのDeskWriter)は大丈夫でした。プリンタドライバの問題でしょうか。雑誌などにも書いてある通り8.0にしている人は8.1にするのはお薦めです。今のところ動かないソフトはありません。


2.16

パルシファルの練習も軌道に乗ってきました。さすがにワグナーの曲については、「?」なしに納得させられます。今までのシュタイン先生の経験の集大成が聴かれると思います。
ワグナーの曲をやるといやでも日本人とヨーロッパ人の違いを感じさせられます。我々日本人が弾いているとワグナーの曲の重さに辟易とするのです。これはマーラー、ブルックナーにも通ずるのですが、この重さにはまいります。今回は第3部だけしか演奏しませんが、それでも「ご馳走さまです」という感じです。聴くだけなら耐えられますが、弾くとなると人種の違いをいやでも思い知らされます。バイロイトのようにいつもこのような曲を弾いている人たちは一体どういう神経をしているのだろうと昼休みに話題になりました。
日本人にはこのような国民に共通な叙事詩のようなものが存在しないので、このような歌劇〔楽劇)が日本では成り立たないのだと思います。部分的には本当に素晴らしいと思うのですが、これだけ長い間集中して演奏するのはきついものがあります。ですがある意味ではこれがクラシック音楽の神髄の部分なのだろうとも思います。これはソロの歌手の皆さんの体形を見ても、同じことを感じます。ああいう体形をしていなければワグナーの楽劇を歌い通すことなど出来ないでしょう。本当に放し飼いの熊のようにしか見えません。
いつも1回の定期ではパート譜にして40ページくらいはあるのですが、今回は20ページ位です。それだけ1つの音が重い意味を持ち、またテンポが遅いということです。それだけ重量感を持たせ、持続力をもって演奏するのは大変です。
演奏の技術上の問題点は大したものではないのですが、神経の集中とか持続力という気力に関する部分が大変なのです。


2.15

今日は1週間ぶりのN響でした。皆に前回の定期は大変だったと言われました。シュタイン先生は病気からの奇跡のカムバックを果たしたそうですが〔それほどの重病だったようです。本当のところは私には分からない。)、それとは別の次元で演奏に当たってはテンポがよく分からないところがあるのです。前回の定期もグリーグのピアノ協奏曲でも合わせるのが大変だったそうで、その前のバルトークを弾いたときのことを考えるとよく分かります。まだ本調子ではないということなのでしょう。先生の特徴だった前に向かって突進していく感じが薄くなっています。
ただ今回の「パルシファル」については異様なほどに張り切っていられます。練習の時に半袖で指揮されていましたし、練習の仕方もしゃべり方も往年の雰囲気が出ています。〔今日はカラオケで練習ですが、歌の部分を歌いながら指揮されています。)やはりワグナーになると違うというか、血が騒ぐというか大したものだなと思いました。先生はまだ70才だそうですから、これからもまだ何年も活躍していただかないと困ります。
ちゃんとリハビリをやっていただいて、足が弱らないようにしていただきたいです。


2.14

今日は私のモバイル環境についてこちらに紹介します。やっとPowerbookも普通に使えるようになりました。HDを4GBにしてから丸3日かかりました。

明日からはパルシファルの練習が始まります。シュタイン先生のもっとも得意とするワグナーですから、今月の定期の中では最も先生の良さの出る曲だと思います。今までの演奏会ではサントリーの時がいちばん良かったような気がします。やはりワグナーをやっているときの先生は一味違います。


2.13

実は昨日Powerbook2400のHDDを4GBのものに変えました。昨日松戸のパスカルに行き、HDDを交換してもらいました。

このように分解してHDDを交換するのに30〜40分くらいです。もう手順が決まっているようで、作業は流れるように進んでいきます。お見事でした。問題はそれからで、家に帰ってレッスンを済ませてからシステムの再インストールから始めましたが、時間のかかること。今日も夜になってからいろいろ手を入れてやっと今になって(2:30)、2日ぶりにメールを読んでホームページの更新ができました。4GBのHDDはとても楽ですが、動かせるまでの状態にするのは並大抵ではありません。でもこれでPowerbookとデスクトップがほぼ同じ容量になったので、お互いにただコピーするだけでデータの更新ができるのでとても楽です。

ところで今朝朝食を食べながらこの前のリサイタルの時に買ったテツラフのバッハのCDを聞いたのですが、とても素晴らしい演奏ですが、実演の時に感じた良さがあまり表に出てこなくて意外でした。やはりいくらCDを聴いてわかったつもりになっても、実演の感激は伝わってきません。だからこそ演奏家の存在価値があるのです。でも演奏会がないときはCDを聴くしかないのですから、CDの存在価値はあるのですが。


2.11

今日は一日市川交響楽団のジュニアオーケストラの演奏会に付き合いました。小さい子達がみな頑張って弾いているのはとても好感が持てました。ハープの伴奏の部分をお琴で、マンドリンの部分を三味線で置き換えてやってみるという面白い試みをやっていました。ブリテンの「管弦楽入門」にはバレーをつけてみたり、大人の合唱団の伴奏をしたり、ジュニアオーケストラだけが主役になることはなかったのですが、演奏会としては面白かったでしょう。

昨日のテツラフさんのリサイタルの続きですが、ジュリアードのヴァイオリニストたちが割とみな似た感じがするのに対して、ヨーロッパのヴァイオリニストは独自性が強いです。ツィンマーマン、テツラフ、ムターという人たちはみな自分だけのカラーを持っています。一番違うのは音色に対する感覚です。上に上げた3人ともみな違う音色を持っています。ツィンマーマンがブラームスの協奏曲を弾いたときもすごいなと思いましたが、今回のバルトークもまたすごかったです。昨日のリサイタルを聴いたN響の人は、モーツァルトのソナタがこんなに良い曲だとは思わなかったし、伴奏者もとても上手いと言っていました。昨日のリサイタルでは曲が終わると伴奏者が必ず先に袖に入るのです。伴奏者が女性の場合はよくあることですが、伴奏は男性でした。ソリストが伴奏の人に一目置いているからでしょう。〔実際とても上手かった。)
それにしても昨日壊れた弓は何だったのでしょう。人事ながらとても気になります。あの音色から見て、一級の弓であることは間違いありません。もし自分だったらショックでたまらないだろうと思います。〔もちろんテツラフさんもたまらないに違いありません。)13、14日と都響とベートーヴェンの協奏曲を弾くことになっています。〔13日は文化会館、14日は鎌倉芸術館です。)私は所用で聴けませんが。


2.10

今日はテツラフさんのリサイタルに行きました。とても素晴らしい演奏会でした。ヴァイオリンだけでなく伴奏のマティアス・キルシュネライトという人も素晴らしかったです。息がぴったり合っていました。1曲目のルトスワフスキのパルティータは曲も面白いし、演奏も面白かったです。今日は前から5列目で聴きました。定期の時に感じた弾き出しの時は音が出ていないということは今日は余り感じませんでした。〔その傾向はありましたが)モーツァルトもブラームスもピアノとよくあっていて、とても良い演奏でした。シマノフスキーの時弾き出してすぐのところで何と弓の頭が飛んでしまいました。すぐに楽屋にかえって弓を交換して演奏会を続けられました。音は確かに初めの弓の方が良かったですが、聴いていくうちに弓のことなどどうでも良くなってしまいました。でもあの弓は多分とても良いものだと思います。時々こういう事故はあるものですが、それにしても勿体ないことです。
テツラフさんの特徴は弱音にあると思います。バルトークの時も2楽章などであんなに小さくして大丈夫なのだろうかというくらい小さい音で弾かれていましたが、今日もそういうところがありました。その反対に音の大きいところはとても大きく出ています。定期の時はStradを持っているのに新作を弾いていらっしゃいますが、私などStradだったらもっと弱音がきれいなのではないかと思ってしまいます。〔今日も音の感じは新作の方だと思いますが、確認する術はありません。)でも理由があって新作の方を選ばれているのだと思います。
その場で売っていたCD3種類全部を買ってしまいました。〔バッハの無伴奏、バルトークの協奏曲、ソナタ集の3つです。)少しづつ聴いていくつもりです。


2.9

先週の定期のソリストテツラフさんのリサイタルが明日津田ホールであるので、聴きに行くことにしました。曲目は
1.ルトスワフスキ/パルティータ
2.モーツァルト/ヴァイオリンソナタイ長調KV.526
3.シマノフスキー/ドリアードと牧神
4.ブラームス/ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調
ピアノ:マティアス・キルシュネライト
場所・時間:津田ホール・19:00
何よりこの前のアンコールのバッハが気に入りました。ツィンマーマンと並んでヨーロッパを代表する若手ヴァイオリニストだと思います。二人とも持ち味は違いますが、アメリカのヴァイオリニストの持っていない味のある演奏家だと思います。
私自身この前の定期を聴いて得るものがたくさんありました。何を得たのかは口で説明しにくいのですが、弾くときの動きなど目に焼き付いているものがあります。ツィンマーマンとかヘッツェルとかヨーロッパの名ヴァイオリニストと共演するといつも感じることのヒントがこの前のテツラフの演奏にはありました。


2.8

昨日のN響アワーでジャン・イヴ・ティボーデのラヴェルのピアノ協奏曲が放送されました。細かいところまでしっかり弾かれているとても技術のしっかりした演奏ですが、それにとどまらずとても雰囲気のある名演奏でした。ラヴェルの協奏曲を再確認した気分です。〔この時私がアップで写っていたそうですが、自分では見ていません。画面を見ずに音だけ聴いていたのです。)

明日からN響はA定期の練習です。私は降り番です。今回は北欧シリーズでシベリウスの7番という珍しい曲を演奏します。シュタイン先生はシベリウスがとてもお好きなようで、前にも「4つの伝説」を弾いた覚えがあります。今回は初めと終わりがシベリウスで、初めが組曲「カレリア」で最後が最後の交響曲第7番です。間にグリーグの2曲が入ります。


2.7

今日はC定期の2日目です。今日もほとんど昨日と同じ印象です。今日はテツラフさんはアンコールに無伴奏パルティータ第2番のサラバンドと無伴奏ソナタの第3番の終楽章を弾きました。〔会場にはアンコールは無伴奏パルティータ2番のサラバンドとジーグだという貼り紙がしてあったそうですが、ジーグではありません。)このテツラフさんの楽器は新作だそうです。前はStradを持っていらしたそうですが、今はこの新作が気に入ってこれを使っているそうです。練習の時から弾き始めは余り音が出ていないように聞こえるのですが、しばらくすると音が出てくるのです。それでも音の太さは大したことはないので、そんなに良い楽器だとは思いませんでしたが、新作とは思いませんでした。それにしても本論のバルトーク以上にアンコールのバッハは2日とも素晴らしかったです。

本番の終わった後新宿のソフマップに行って、GoLive CyberStudio2を買いました。今日からこれを使っていますが、しばらくは試行錯誤の連続だと思います。今まで通りにしばらくやってみて、それから徐々に新しいことに挑戦します。


2.6

今日はゲネプロが終わった時点では何が起こるか分からないような感じだったのでとても心配だったのですが、本番は良かったです。1曲目のバルトークのヴァイオリン協奏曲が一番心配だったのです。細かい傷はたくさんありますが、全体としてはオーケストラが一つになって進めたので出来は迫力〔というより緊張感と言える)があってなかなかのものだったと思います。リストも本番の時はなかなか良い音がしていました。オーケストラが一つになるとすごい迫力があるなと痛感しました。テツラフさんはアンコールにバッハの無伴奏パルティータの第2番のジーグと無伴奏ソナタの第2番の3楽章を弾かれました。アメリカのヴァイオリニストのような押しの強い弾き方ではないのですが、とても説得力のあるボーイングの技術の素晴らしさは特筆物の演奏でした。リサイタルを聴きに行こうと思っています。テツラフさんのヴァイオリンは何か室内楽のような感じのする演奏です。絶対に音をつぶさないし、他とのバランスにもすごく気を使っています。それにバルトークの時などあれだけ体を動かして合図を出しているにもかかわらず、ミスなしに汚い音をひとつも出さずに弾けるのです。ものすごい技術と音楽性です。また大変な練習にひとつもいやな顔をせずに付き合ってくれました。人間的にも素晴らしい人です。今日の本番を聴いて私としてもこの演奏はぜひ皆さまに聴いていただきたいです。


2.5

今日はテツラフ氏のヴァイオリンが素晴らしかったです。〔昨日はソロなしだった。)オーケストラの動きもすべて理解していて、弾きながらすべて合図を出せるほどの余裕です。ひょっとすると指揮者もいらないかなと思うほどです。テツラフ氏は特に弱音を大事にしています。フレーズの終わりなど聞こえないくらいdiminuendoします。これくらいソロがしっかり弾いてくれると棒を見ていなくてもテンポが分かるので弾きやすいです。
後半のリスト2曲は性格がはっきり違っていて、「メフィスト」はほとんどルバートなしにインテンポで進みますが、「レ・プレリュード」は思い入れたっぷりゆっくりとしたテンポです。対照的で面白いです。今回のプロは割と短めだと思います。といっても短めのプロの筈なのに、終わったら9時ということはよくあるので終わってみないと分かりませんが。シュタイン先生が病気が治られたばかりなので、プロを軽くしているのではという説もあります。〔本当のところは分かりませんが)
先生はあまりご自分の考えたように出来ないので、いらいらされているように見えます。早く本調子に戻って下さい。


2.4

今日は一日「?」のまま終わってしまいました。特に「メフィスト」は私にはよくわかりません。ピアノの曲のイメージが強すぎるのかもしれませんが、テンポやルバートの具合が理解できません。「レ・プレリュード」は重量感あふれる堂々とした演奏です。〔いささか元気がないとも言える?)バルトークのヴァイオリン協奏曲もカラオケで〔ソロなし)1時間半くらい練習しました。また明日も午後2時間バルトークをやる予定になっています。これは協奏曲の練習としては異例のことです。何とも言いようのない一日でした。

練習の後Y氏が秋葉原に行くというので私も車に乗せてもらいました。最近出たというカワイのスコアメーカー2.0を買いたかったのです。譜面のスキャンソフトは色々あるのですがなかなかこれというのがないからです。結論から言うと楽譜の認識についてはこれは群を抜いて素晴らしいです。ただ使えるかどうかについてはまだ「?」です。というのは結構直さないといけないからです。Nightingaleに付属のNoteScanでは読み取れなかった〔読んではいるのですが、間違いが多すぎる)汚いハンディスコアをこれはかなり正確に読み取りました。ただEPSで書き出してくれないのは残念です。
音符だけではなく楽語も読み取ると書いていますが、これも一応読んでくれます。ただしまだ不完全。ただ今の状態ではいささかバグっぽいおかしな動作をすることがあります。まずOS8でLaserWriter8のドライバーでプリントしようとすると、PSエラーが起きましたというメッセージとともにプリントが止まります。〔だからOS8ではプリントできません。PSPrinterやMicrolineのドライバーについては試す時間がないのでやっていません。)従ってSMFで書き出してFinaleなどで開き、手を加えないといけないのです。
またメニューバーの方から演奏させるとちゃんと動きますが、フローティングパレットのプレーのボタンを押すと1音音を出してフリーズします。
でも初代の楽譜認識ソフトにくらべると遥かに性能が良くなっていて、将来が楽しみなソフトです。


2.3

前に私が奏法を変えたと書きました。楽器の持ち方を変えたら弾くのが楽になったと先月の初めに書きました。それから時々余り良くないときがあり、何が原因かずっと探っていたのですが、1週間くらい前に原因がわかりました。それは弓を持つ右手の開き方の問題でした。長さとしては5mmくらいのものなのですが、持った感じはすごく違います。それはそれで良いのですが、問題はそれをどう身に着けて実際弾くときに意識しないでその良い状態に持っていくかです。弓をこう持てばよいというのが解っていても、それを気にしながら弾いたのでは役に立ちません。演奏はどんどん次のことをこなしていかなければいけないので、弓の持ち方など気にしていたら他のことが〔音程、音色、指使い、ボーイング)ダメになります。それから1週間経って少しづつ馴染んできました。何も考えないで楽器と弓をちゃんと持てるようになって初めて覚えたと言えるのです。まだ少し時間がかかるでしょう。でも手応えは充分です。いつもこのように色々なことを考えながら弾いているのですが、今回のように手応えがちゃんとあるのは珍しいです。

明日からはC定期の練習が始まります。「メフィスト・ワルツ」と「レ・プレリュード」とバルトークのヴァイオリン協奏曲です。メフィストのヴァイオリンパートを弾くと、原曲のピアノの曲と比べるとなんとも間の抜けた感じです。もちろんオケ全体ではちゃんと内容があるのですが。今回は割と短い定期かなと思います。今回シュタイン先生は病み上がりということもあり、プロは短めなのかも知れません。〔前回のサントリー定期は長かったですが。)B定期のパルジファルも短いのではないかと思います。
私が頂いたメールを見ると体力〔気力?)の衰えが見えるという意見が多いです。前の迫力よもう一度という感じです。一番目立つのが足元がしっかりしないということです。まだ70才くらいの先生ですから早く元に戻って欲しいというのが本音です。


2.2

ここ1月くらいQuadra840AVの電源を入れていません。ソフトの方もほとんどPowerPCネーティブで書かれているし、68040ではそろそろ重くなりすぎています。さしあたり場所ふさぎでもあるので、この際下取りしてもらおうかなと思っています。840の前に使っていたIIciもそのままタンスの上に残っています。これも処分しようかなと思っています。記念にはなるのですが。

今月の22日にアマチュア・オーケストラ・クリニックに講師として参加します。この時にアマチュアオケの手引きのようなものを作ろうかと思っています。楽器と弓の持ち方、調弦、イスの座り方、譜面への書き込み、弾けないところの練習の仕方など簡単にまとめたものを作ってみようと思っています。私が時々行く市響の練習を見ていてもちょっとしたことでもっと効率的に練習できると思うからです。特にイスと譜面台との位置関係については気になることが多いです。譜面は2人で見ているのですが、そのことを忘れている人が多いです。また譜面台に対する角度によっては弓が隣の人の邪魔になります。このようなことをまとめたものを作るつもりです。


2.1

今日はシュタイン先生の今回初めての演奏会です。重量感のあふれる演奏で、素晴らしい部分がたくさんあったと思います。先生は大手術の後、医者にリハビリのメニューを決められたそうですが、それをちゃんとやっていないそうです。大手術をされているにもかかわらず、痩せてはいらっしゃらないので、今回は足元がしっかりしないのが目に付きます。例えば演奏の後袖まで戻らずにステージの後ろまで行ってそこでUターンしています。またサントリーの段差の多いステージでは足元をゆっくり確かめながらという感じで歩いていらっしゃいます。
実は今日の演奏では「ドン・ファン」の最後で事故がありました。棒の動きが良くわからず、パートによってまちまちなタイミングになってしまったのです。
でも出てきた音はとても重みのある良い音でした。特に本番の時のワグナーは素晴らしかったです。ただテンポはとても遅かったです。ドン・ファンなど普通は16〜7分のところ19分以上かかっていたそうです。速いところも今回は全部余裕をもってちゃんと弾けました。デュトワ先生のさっそうとしたドン・ファンとは別物のようです。
今日は会場練習の後も本番の後も無口で黙っている人が多かったです。私も両肩にのしかかられたような感じで、さっと動けませんでした。
今度はC定期です。難物はバルトークのヴァイオリン協奏曲でしょう。どうなるでしょう。

最近四谷からアークヒルズに行くバスは土日は運休になっています。私は四谷でも新橋でもどちらでも良いのですが、行きは四谷まで一本で行けるので四谷に行くことが多いのです。バスでないと地下鉄になるのですが、今日は時間がなかったのでタクシーで行ってしまいました。帰りはお客さんもバスがないと溜池まで歩いてそこから地下鉄で四谷に行くしか方法がないでしょう。不便です。


97年9月分10月分、11月分、12月分、98年1月分は1月ごとにまとめました。97年8月以前のものは消去しました。