明日から久しぶりにサヴァリッシュ先生がいらっしゃいます。サヴァリッシュ先生は久しぶりに正統派ドイツ音楽の大御所です。今回は最初にサントリー定期で、レオノーレ序曲第1番、ハイドンの「軍隊」、ベートーヴェンの7番という正統派のプロです。気分も新たにやってみようという感じです。サヴァリッシュ先生は日本には少し前からいらっしゃっていて時差ボケの解消をしてからN響で振られるそうで、N響への力の入れ方は並のものではないようです。こちらとしてはうれしい反面これは大変だなという思いです。
私自身の思い出を言うとサヴァリッシュ先生の指揮で最初に弾いたときにこの軍隊を弾いたのですが、この時のことを思い出しました。私が入団したときですからもう20年も前です。先生がさっそうと指揮されていたのが鮮明に思い出されます。指揮の技術はすごいなと思ったのを覚えています。(何でも棒で指揮できてしまう人で、どんな複雑なところでもちゃんと振り分けられるのです。もっともその棒の先を見ていると疲れてくるということはあるのですが。)
サヴァリッシュ先生は練習の時昼食をとられないそうです。こちらは昼食をとって食後のだるさが出るときに、先生は一人体が軽く、私たちは尻をひっぱたかれるという寸法です。練習の時はすごく集中することを要求されますが、練習時間の最後ぎりぎりまでやるというタイプの人ではありません。もうN響の実力は充分分かっていらっしゃるので、こちらを信用していただいています。反面出来ることが出来ていないときは何度もやり直しして、出来るまでやらされます。(勿論当然ですが)11月の定期はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、メンデルスゾーンとドイツ音楽ばかりをやります。最近ロシア物が多かったので、とても楽しみです。
これで12月はデュトワ先生が国際色豊かなプロを取り上げるので、今年の秋のシーズンは前半の2人のロシアの指揮者の後ドイツ、そしてインターナショナルと変化に富んだプロになっていて面白いです。
今日でキタエンコ先生は終わりです。ピアノ協奏曲は昨日より今日の方が音色がきれいに感じました。昨日は少し堅いと感じた音でしたが、今日はなるほどと思わせる音色でした。アンコールも今日の方が良かったです。さて「展覧会の絵」の方は残念ながら昨日の方が良かったようです。というのは展覧会では先生は昨日よりずいぶん全体にテンポが遅く、流れていく感じがなかったからです。今日終わった後先生はすごくご機嫌だったようで、ずっとにこにこしていらっしゃいました。
ところで今回の定期の間、N響のメンバーが2つの交通事故に遭いました。どちらももらい事故のようですが、私も一時期ずっと運転していたので、事故は人ごとではないです。楽器を持っているので電車に乗らず車で移動することの多い我々ですが、そうなると必ずついて回るのが交通事故です。(私は一時期はどこに行くにも車でしたが、今は車は持っていません。)
このうちの1つはなんと事故にあって代車をディーラーから借りた人がそのディーラーから出るところでN響の人の車の後部にぶつけたそうで、笑い話のような事故でした。もう一つは今日の本番直前だったようですが、私は詳しいことは何も知りません。
今定期から帰ってきて食事が終わったところです。(23:11)
今回のプロは短いのでいつもより10分くらい早く終わりました。前半は弦だけ、後半はフル編成というプロです。1曲目については特にコメントするところはありません。2曲目のショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲はソロが見事に弾いているので楽しめたと思います。個人的には余り好きな曲ではないですが、面白いアイデアと構成でそれなりに楽しめるかなという感じです。今日はアンコールにシューベルトのセレナーデを弾きました。シューベルトの演奏で特別賞をもらわれた方ですから、大得意の曲なのでしょう。私のウィーンのイメージとは少し違う種類の音でした。私のイメージが違っているのかな?
最後の「展覧会の絵」は面白かったです。何ケ所かキタエンコ先生が普段弾くのとは違う音程やリズムに直すように指定したところがあって、聴かれた方は驚かれたかもしれません。(「小人」の最後の4分音符、「サミュエル・ゴールデンベルグとシュミイレ」の最後の所(普段はc
des c bですが、c des b bと直されました。「カタコンブ」に打楽器を追加しています。)初めの2つはこれがオリジナルだそうです。
こういう部分はともかくとして全体として、なかなか良かったと思います。特にfやffのところで無理をさせないのはとても良い効果が出たと思います。私も個人的にすごく参考になりました。またキタエンコ先生は指揮をしている時に絶対に硬い表情をされないので、演奏する側も緊張しなくてすむので良い音が出ます。
ただ来月サヴァリッシュ先生がいらっしゃると、今月このように楽に弾かせてもらったのと対照的な雰囲気になりそうで、ちょっと心配です。(サヴァリッシュ先生の口癖は「Believe
me!」「Follow me!」です。これを聴かされながらぎりぎり絞られるのがいつものパターンです。)
今回の定期は始まる前からこういうのも何ですが、1曲目は私には理解できません。ピアノ協奏曲は曲は面白いのですが、ソリストのテンポが非常に速く、またルバートがよく分からないので合わせにくいです。津堅さんのトランペットは見事です。(トランペットのソロのついたピアノ協奏曲というのも珍しいです。その意味でも聴き物です。)一番の聴き物は展覧会でしょう。これはなかなか楽しめると思います。我々のテンポ感とヨーロッパのテンポ感はかなり違うということを感じます。in
tempo(テンポ通り)ということに対する感じ方が違うのです。また発音に対する感覚も違います。キタエンコ先生は音に対するイメージをすごく要求してきます。ただ正しい時間に音を出すだけでは満足しません。(そんなことは当たり前ですが)よい指揮者は必ず音に対する質感を厳しく要求します。(それが出来ないオケでは通用しないですから)一流、超一流の指揮者は皆共通してその部分を必ず注意します。(自分の曲のイメージを演奏に出すためにはそこが一番大切ですから)今回も普通はただff(フォルティッシモ)で弾いて済ますところも、音量のバランスをよくとっているので、クライマックスで音がきれいに伸びるように感じます。
この前ネットサーフィンをしていて色々なページを見ていて、ヴァイオリンのページを作り直そうと思いました。(今の構成では読みにくいですね!)1週間くらいお待ち下さい。
今日の練習の間中キタエンコ先生は機嫌が良かったです。N響は指揮者の言うことをよく聴くオケなので、指揮者としてはやりやすいのでしょう。向こうでは指揮者が何かやろうとしてもオケの団員がなかなか言うことを聞かないケースがままあるそうですが、N響はそれが少々無理な注文でも黙って聞く場合が多いです。だから指揮者は思ったことが実現するのでうれしいのではないでしょうか。
「展覧会の絵」は案の定いつもとはかなり違いました。最初に通したときに何か中途半端なテンポだと思ったのですが、後の様子を見るとこれはキタエンコ先生の親心で我々のために少しテンポを落としているようでした。練習の最後には普通のテンポに近くなっていました。それでも普通よりはゆっくりです。ですが、無理をして弾かさないこととも相まって、曲の細部のキャラクターははっきり浮かび上がっているように感じました。本国の「展覧会の絵」は一味違うなと思いました。
ところで前半の2曲は、よく分かりませんでした。1曲目はやろうとしていることは分かるのですが...........?2曲目のショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲は今日明日の2日ともピアノ付きでしっかり練習します。今日は速い楽章を弾くのが難しく曲の印象を述べるまでの余裕はありませんでした。明日もう一日頑張ってみます。ただ想像していたより面白い協奏曲でした。(普段余り弾かれない曲というのはそれなりに弾かれない理由があるものです。構えだけ立派で内容がないとか、いつまでも同じことばかりやっているとか。)この曲は前N響で弾いたことがあるそうですが、私は覚えていません。(降り番だったか、印象が薄かったか?)
明日からB定期の練習が始まります。今回は
アルヴォ・ペルト/ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
ショスタコーヴィッチ/ピアノ協奏曲第1番
ムソルグスキー/「展覧会の絵」
というプロで、展覧会の絵以外は弦だけ(ピアノ協奏曲はトランペットのソロがある)の曲です。私たちから見るとたまには管楽器だけの曲もやって欲しいです。それはともかくとして、初めの2曲は私は初めて弾きます。どんな曲なのか楽しみです。今度のB定期だけは普通の曲順です。展覧会の絵はまたいつもとはかなり違うテンポ、表情が想像されます。コンサートマスターは今回は山口さんだったと思います。
Eudoraの新しいバージョン3.1.1Jが出て、インターネットからダウンロードできるようになりました。複数のアカウントに対応したので、もうメールソフトはEudoraで決まりです。このダウンロードについてはちょっと事件がありました。こちらへ。(このリンクは削除しました。)
今日宛名職人のバージョンアップをインストールしたら内蔵HDのSystemとアプリケーションの入ったパーティションが850MBになってしまいました。(内蔵の2GBを2つに切って使っているのですが、Dataの方は教材関係とその他のデータを別に保存しているのでまだ大丈夫です。)Adobeの製品がPageMaker、Acrobat、Illustrator、Photoshopと入っているとあっという間にHDの残りが無くなってしまいます。近いうちに4GBのHDに変えようかな........!ついでに、...........という具合でどんどん拡張していってしまい、またMac貧乏が進みます。
昨日は急ぎの譜面作りに追われてページの更新は出来ませんでした。(気がついたら明け方の4時でした。)ページの更新を楽しみにしていらした方には申し訳ありませんでした。
今日は昨日いただいたメールへのお返事を書きます。
いただいたメールの要旨は今回の定期を聴かれて会場での響きが以前とすごく違うようだが何が原因だろうかということでした。
結論から言うと会場に手を入れたわけでもメンバーががらっと変わった訳でもないので、これはN響の演奏が変わった(私自身では変わったとは思いませんが)としか言えないと思います。(楽器がたくさん変わったということもありません。変わったといえばステージのイスが変わっていますが、布製の表面のイスになったので、音が吸われることはあってもそのために音が出るようになったとは考えにくいです。)これは指揮者に大きな原因があると思います。キタエンコ先生は神経質に音を抑えたりはしないタイプなので、皆が伸び伸びと音を出せるので、大きな音だったのだろうと思います。
この前の定期のショスタコの6番は馴染みのない曲ですが、なかなか良く、またラフマニノフの2番はワッツが名演だったそうです。最後のチャイコフスキーのイタリア奇想曲はわざわざ最後に持ってきた甲斐のある演奏だったそうです。(私は弾いていませんが)おほめをいただいてうれしく思います。
またフィルハーモニーについても現在の形態より、以前のような形の方が楽しいという意見が多いです。これはことある度に事務所の方に言っています。すぐは元に戻らないとは思いますが、いずれ元に戻って欲しいです。会員の皆さまの方からも事務所に注文を出していただけないでしょうか。
今日で日本音楽コンクールの本選会がすべて終わりました。
ヴァイオリン部門(10/21)
1位:清水英理子(桐朋学園大2年)
2位:島田真千子(東京芸大4年)
3位:三上亮(東京芸大3年)
ピアノ部門(10/25)
1位:該当者なし
2位:永原緑(東京芸大4年)
石岡千弘(東京芸大1年)
3位:伊藤野笛(東京芸大大学院2年)
ヴァイオリンの1位は桐朋ですが今年は特に、芸大勢が多いです。
昨日と今日Nightingaleで大きな譜面を作ってみました。まだ使い方がよく分かっていないのでまだ正当な評価は出来ませんが、普通に譜面を作るのならNightingaleの方が易しいですし、能率が上がります。こつはショートカットを早く覚えることでしょう。もう少し馴れたらNightingaleを中心にしていくような気がします。いまのところFinaleには出来るけれど、Nightingaleには出来ないということはほとんどありません。1つ気になるのはスラーの中にスラーを書けないこと(3重音の連続で、3つの音すべてにスラーを書こうとすると、もうすでにスラーがあると警告が出る)です。自由度はFinaleの方がありますが、設定の面倒くささはいかんともしがたいものがあります。初めはすごい抵抗があった「小節線は音符を入力した後から自分で引く」ということは今では馴れました。逆にアウフタクトの小節などむしろこの方が楽です。カデンツァも楽ですし。
また楽器の話に戻ります。
Stradivariusは1642〜1644年の間に生まれ、1737年に死にました。その生涯は3つの時期に分けられます。第1期は1686年アマティが死去するまで彼のもとで修業している時期、第2期は1695年くらいまでの時期(その形からLong
Patternの時期という)、第3期は1700年以降の黄金期です。黄金期も1710年くらいまで、1720年まで、それ以降に分けられます。最も円熟していると言われるのが1715〜1720年頃で、1720年以降はそれまでのまろやかさより押し出しの強さが表れ、ヴィルテュオーゾの好む楽器といわれています。前に述べたアッカルドの本の中に写真が出ている楽器は2つ(レニエとフランチェスカッティの使っていたハート[この楽器は今アッカルドがフランチェスカッティから譲り受けて使っています。])はこの後期の1727年のもの、もう1つは1718年の典型的黄金期の楽器「火の鳥」です。(レニエとかハートというのは持ち主の名前で、楽器はその楽器の有名な持ち主の名前で呼ばれます)
このアッカルドの本の中に、ストラデヴァリウス弾きの典型としてオイストラフが、ガルネリウス弾きの典型としてスターンがあげられています。アッカルド自身は曲によってStradとdel
Gesuを弾き分けると前に述べた「THE WAY THEY PLAY」の中に書いてありました。またグリューミオは初めはStradを弾いていたのですが、あるときdel
Gesuに変わったそうです。今は日本人のヴァイオリニストでもStradやdel Gesuを持っている人が何人もいます。
そう言えばパールマンがN響に来たとき皆で楽器を見せてもらったのですが、かなり大きいStradでした。ですがパールマン自身が大きいので余りそうは見えませんでした。パールマンの手の大きさ、腕の太さは物すごいもので腕など前脚(失礼?)といった感じの太さです。その前脚いや腕(手)の奏でる音楽は素晴らしいものでした。あの指(というには太かった)で弦をべたっと押さえればさぞ良い音が出るでしょう。あの指だからヴィブラートもすごいです。ヴァイオリンはピアノほど外国人に対して体格的なハンディは負わないと言われていますが、それでもやはりはっきり違います。
今回の定期は今日が本番ですが、私は降り番です。今日のワッツのラフマニノフはちょっと楽しみでしたが.............また、今月からプログラムにコンサートマスターの名前が載るようになったのでこのページでのご紹介はしません。今まで私もフィルハーモニーは楽しみだったのに今の形になったのは残念です。今のプログラムではつまらないです。
今日はサルバトーレ・アッカルドの「アッカルド ヴァイオリンを語る」という本をご紹介します。(音楽之友社1989年初版)アマチュアの人にも音楽愛好家にも参考になる本だと思います。

全部で9章で出来ていて、1〜4章は奏法の問題に触れています。5〜7章は音楽家、ソリストとしての生き方について述べています。8章は楽器について述べています。9章は推薦CDをまとめています。この第8章の楽器についてはなかなか面白いです。少なくとも名器を特集した本よりはずっと読んでいて参考になります。
この本の奏法についての部分も面白いですが、余り系統的に書かれてはいません。ですがちょこっと書かれている部分にとても大事なことが書かれていてとても参考になります。1回流し読みしたくらいではこの本の価値はよくわかりません。私もこの本は初版の時に買いましたが、今でも時々読み直しています。もっと系統的に書かれているものにはユーディー・メニューインの「VIOLIN」があります。これはすごく細かく書かれていますが、ヨガが基本になっているのでいささか敷居が高いという感じです。どちらの本も演奏家の観点から書かれているのですごく参考になります。
また日本語ではありませんし、今ではひょっとすると廃版だと思うのですが、「THE WAY THEY PLAY」という本があります。これはシリーズで出ていて全13か14冊だったと思います。これは色々なヴァイオリニストへのインタビューをまとめたものです。日本人では江藤先生が出ています。これはたくさんの写真が載っているので、参考になります。前は(といっても何年も前の話です)銀座のヤマハにおいてあったのですが、今月の初めにヤマハに行ったときには1冊もありませんでした。
日本語で書かれている本ではもう1つドミニク・オプノという人が書いた本があります。残念ながらこの本はとても読みにくいです。(原文が良くないのか、翻訳が悪いのかわかりませんがとにかく意味の分かりにくい本です)ただこの本のイラストはとても要を得ていて私は大好きです。
ガラミアンとフレッシュの奏法についての本も有名です。
本で奏法が分かるなら苦労しないというのが結論ですが、奏法で悩んでいるときにはこういう本の中に解決のヒントがあることがあります。たとえば8の字奏法などです。
今日はヴァイオリンに関する本(日本語で読める)について書きました。
楽器の話の続きです。ヴァイオリンの名器には、StradivariusとGuarnerius del Gesuの2つがあります。それにつづくものとしてCarlo
Bergonzi、Domenico Montagnana、Francesco Rugieri、J.B.Guadagnini等があります。Stradなど億の声を聞くほど高価です。次のクラスのものでも普通の演奏家では一生手にすることは出来ないくらい高価です。我々はその弟子または子供のクラスの楽器を手に入れられれば良い方です。
演奏家(世界的ソリストの意味)にはStradの合うタイプと、Del Gesu(Guarnerius)の合うタイプがいます。また両方とも持っていて弾き分ける人もいます。(数は圧倒的にStradの方が多いです)また弓はTourteとPeccatteが有名です。高いものは1000万近くします。(超えるものもあります)一般的に言うとStradとTourteの組み合わせがベストといわれています。(実際はそんな簡単な物ではありません)
この楽器と弓を活かすのが弾き手の問題で、左手(音程と指の動くこと)より、ヴィブラートと右手の技術がすべてを決めます。弓が抵抗なく上げ弓下げ弓と動くことが大切で、どこかに抵抗があると必ず変なアクセントがついたり雑音が出たりします。これはとても微妙な問題で、とても文章で読んで分かるようなことではありません。またこれを理性で分かろうとしてもまず失敗するでしょう。(これは大人が勉強していくときの最大の関門です。私は子供も大人も同様に教えていますが、先生の中には大人は教えないという人もいます。それは子供のように丸ごと覚えるのではなく、理性ですべてを解決しようとするからです。何か特効薬があってそれを飲むとすべてが上手く解決すると思っているのではないかと見えるのです。)
今日「ゆみとかずみの 楽しい れんだんの 部屋」にリンクしました。
今月のサントリー定期、A定期はどちらも交響曲を初めに弾くようになっています。これはとても面白い試みだと思いますが、弾く側は抵抗があります。普段はメインプロでは最後の曲だから思いきりのっていくという感じですが、このようなプログラムだと交響曲で思いきり発散したいところでも、先を考えて少しセーブしておこうかなという感じになります。聴いていらっしゃる側ではどうなのでしょうか。演奏を聴かれた方はご意見をお聞かせ下さい。
ソリストの楽器の件ですが、ご本人に聞く機会がないので本当のところは分かりません。ですが、上手い人が弾くと楽器が何であれうまく聞こえるのです。今回の楽器はStradだとか、Lupotだったりしてとか、Brescia派の楽器ではないかとか諸説紛々です。いずれにせよ大きい音の出る楽器でした。ただ音色がStradではないのではないかという人が多かったです。どのような楽器にせよ弾き手の弾き方によってヴァイオリンの音は全然違います。
たとえばハイフェッツなどデビューしたときはTononiを使っていて、後でStradに変わっていると思いますが、CDを聴いているとこれはTononi、これはStradと区別をつけるよりむしろどちらの楽器でもこれはハイフェッツだということの方が強く伝わってきます。それにハイフェッツがデビューして評価を得ていく過程ではTononiを弾いているのですから、ハイフェッツの素晴らしさはTononiでも発揮されているわけです。Stradだからよい演奏が出来るわけではありません。このように上手い人だからこそStradを手に入れることが出来たのですが、Stradがハイフェッツの評価を上げたわけではありません。あるレベルの楽器であれば何を弾いてもちゃんと弾けなければいけないのです。(自分が弾いて音が出ないと思う楽器を、名手が弾いたら素晴らしい音がしたらそれこそ格好悪いですものね!)
自分の練習でもゆっくり練習することの大切さを再確認しました。ゆっくり何回も弾いていたら弾けない理由が段々はっきり見えてきました。今までの思い込みが原因でした。ヴァイオリン(に限りませんが)を勉強する人は先生にあることを言われたとしてもそれをそのまま鵜呑みにするのは大変危険です。先生の感覚と生徒の感覚は微妙に違うし、先生が当然と思っていることが生徒にはちっとも当然ではないということなどよくあることだからです。
昨日の市響の練習でも皆さんゆっくり練習することの大切さを再確認したはずです。ゆっくり(初めは出来上がりの半分くらいのテンポで弾き、段々速くしていく)弾けないというより、ゆっくり歌えもしないものが弾けるはずがないです。(リズムが分かっていないのに弾けるはずがない)ヴァイオリンなど持たないで譜面を見てちゃんと歌ってみると時間の節約になりますよ!間違ったリズムで何度も弾いていると、それが当然になってしまいますよ!初めにいい加減に弾かないで、ちゃんと譜読みをしましょう。
C定期の2日目。今回は昨日の方が良かったような気がしました。出来が悪いというわけではないのですが、昨日の方が緊張感があったようです。今日本番前にモニターを見たら衛星放送が映っていて、シトコヴェツキーさんのお母さんがベラ・ダビドヴィッチだということを初めて知りました。ベラ・ダビドヴィッチというと私がN響でショパンの2番ピアの協奏曲を初めて弾いたときのソリストで、それ以来この演奏を凌駕する演奏はまだ聴いたことがありません。レコードやCDで聴いたことはありましたが、このときほど良い曲だと思ったことはありませんでした。また聴いてみたいです。
ショスタコーヴィッチについては今日は何となくテンポが決まらないでいってしまったようなところが何個所かありました。
本番が終わってからは市響の練習に付き合いました。これについては感じたこと言いたいこといっぱいありますが、いずれにしろ今日は弾きっぱなしで疲れました。
それが終わってから家に帰り食事が終わったところで、N響アワーを見ています。先月のスベトラーノフさんの指揮で、グラズノフのヴァイオリン協奏曲をやっていました。その最後の楽器交友録のコーナーでうちも調律をお願いしている斉藤勉さんが出ていらっしゃいました。何があってもすぐやってくださるし、会場での聞こえ方を教えていただけるし、本番の時に斉藤さんがいてくださると安心できます。うちのピアノは全部斉藤さんを通して手に入れています。
今日の演奏会は2曲とも良かったと思いました。ヴァイオリン協奏曲はソロが素晴らしかったです。ごく当たり前に素晴らしい音で、素晴らしい音楽を弾いていました。当たり前に弾くということは簡単なようでいて一番難しいことです。カデンツァはクライスラーのものを弾かれていました。ショスタコーヴィッチの方も弱音のニュアンスを大事にしたよい演奏だったと思います。またテンポも普段やるのとかなり違いますが、譜面に書かれていることを忠実に守っています。テンポの変わり目も譜面の指示の通りです。ショスタコの5番という曲を見直しました。明日はマチネーの演奏会です。
楽屋では、今日のソリストの楽器は何なのかということと、日本人のヴァイオリニストとどうしてこんなに音が違うのだろうかということが話題でした。楽器についてはStradだそうです。(私はStradという感じはしなかったのですが。楽屋でも意見は別れていましたが、Stradではないのではないかという意見の方が多かったです。)音について言うと、発音のスピードが速いのが印象的でした。とにかく高音部の発音は素晴らしいです。中低音は高音部ほどの印象はありませんが。また弓のコントロールも素晴らしかったです。勿論音程も大事ですが、やはりヴァイオリンは右手がちゃんとしていないとつまらないですね!オーケストラと一緒に弾いていても細かいところまでちゃんと聞こえてくるのです。明日の本番も期待できます。
今日の練習を終わっての印象は、今回は2曲とも面白いです。ショスタコーヴィッチは何となく手あかにまみれた感じを想像していた私は今回の5番はつまらないのではないかと思っていたのですが、今回の5番は新鮮に聞こえます。キタエンコ先生は弱音のきれいさを大事にしていて、楽しめます。前半のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はソロのシトコヴェツキさんが音色的にも音楽的にもとても面白いです。無理して弾いているわけではないのにとても大きい音です。また単調になってつまらなくなりやすいこの曲をとてもよく考えて弾かれています。この前書いたカデンツァは今日のオケ合わせの練習では弾かなかったので、誰のカデンツァを弾くかは明日のゲネプロ(会場練習)まで分かりません。(自作のカデンツァだったりして...........?)
今日練習終了後秋葉原に行きました。Illustrator7.0Jを買いに行ったのです。(FinaleもNightingaleもEPSで書き出した譜面を直接編集できる形で開けるのが分かったので[Try-Outバージョンで試してみました]矢も盾もたまらなくなって買いに行きました。譜面の要素が1つ1つ分解でき1つづつ操作できるのは感激です。)でも7万円は高いです。
今回のC定期はコンサートマスターは篠崎さんです。今回も先生のボーイングの書いてある譜面で弾いています。N響が普段弾いているボーイングとかなり違うので、何ケ所も面食らうところがありますが、普段やっているショスタコーヴィッチとは全然違って「なるほど!」という感じです。特に目立つのが終楽章のテンポです。譜面に指示されている通りのテンポで指揮されていて、普段のN響の演奏に馴れていらっしゃる方はびっくりされると思います。最初はすごくゆっくり始まります。そして段々テンポを上げていきます。一番最後のところは譜面には四分音符が1分間に180と書いてありますが、普通はゆっくり弾いています。今回はとても速いテンポで進みまるで違う曲に聞こえます。ショスタコーヴィッチの5番の本当の姿はこうなのでしょう。また全体に音符を短く軽く弾かないようにと何度も言われてました。また3楽章が割と速めです。書いてないritardandoはしないようにとも言われていました。
どこまでがロシアの伝統で、どこからがキタエンコ先生の解釈なのかよく判りませんが、非常に参考になります。皆さまも聴かれると面白いと思いますよ!
今日は練習終了後創立記念式典があったのですが、私は所用で失礼しました。いつも我々がたむろしている楽員控室がパーティー会場に、練習室が表彰会場になるようでした。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の話です。古典派の協奏曲はカデンツァの部分は奏者にad libで任されています。(メンデルスゾーン以降の協奏曲では作曲者がカデンツァを書いている場合が圧倒的に多いです。あるいはカデンツァがない場合もあります。[ラロのスペイン交響曲、サン・サーンスの3番、ドヴォルザーク])ベートーヴェンの場合にはヨアヒムかクライスラーの物が使われます。どちらかというとクライスラーの方が多いと思います。これがブラームスの場合はやはりヨアヒムかクライスラーが使われますが、ヨアヒムの方が多いでしょう。私自身はベートーヴェンはヨアヒム、ブラームスはクライスラーと少数派の方が好きです。へそ曲がりなのでしょうか?私も一時期色々な人のカデンツァを探しましたが、結局この2人のものに落ち着きます。ブラームスの場合も同様です。
今まで聴いたベートーヴェンで印象に残っているのは、シェリングとズッカーマンです。この曲はただ弾かれてもちっとも面白くないので、余り好きな曲ではありませんが、本当に上手い人が弾くと第2楽章など素晴らしいです。第1楽章もただ弾くとクロイツェル(ヴァイオリンの教本の名前)のようにしか聞こえません。そういう意味ではベートーヴェンはもっとも弾きにくい曲でしょう。私にはピアノ協奏曲の4番などの方がヴァイオリン協奏曲よりずっと魅力的に聞こえます。ベートーヴェン自身がピアニストだからでしょうか。ソナタもそんなに名曲だとは思えません。(ピアノソナタに較べて)ヴァイオリンソナタはほとんどが初期のものですから、後期の弦楽四重奏やピアノソナタと較べるのは酷というものでしょう。
私は個人的にはブラームスの協奏曲、ソナタの方が好きです。ピアノ協奏曲の場合もベートーヴェンよりブラームスの方が好きです。交響曲についてはどちらも同様に好きなのですが。
今回はどのようなベートーヴェンになるのでしょうか。楽しみです。
ソヴィエトが崩壊する前のソヴィエトのオーケストラについては色々なお話があり、オーケストラの練習中にプレーヤーの横に演奏を査定する人がいるとか、余り練習中に指揮者のいうことを聞かないと次の日の練習の時にはシベリアの牢獄に連れていかれるとか色々いわれたものでした。ところが最近来るロシアの指揮者は皆明るくてそのような話から想像される暗い感じなど全然ないのです。その昔ソヴィエトの時代にはどうだったか知りませんが、今はとても明るいです。今回のキタエンコ先生も、この前のスヴェトラーノフ先生もそうです。もっともスヴェトラーノフ先生はしゃべらないととても怖そうに見えます。(昔はさぞかし怖かったのでしょう)今回はキタエンコ先生の方はともかく、奥さんらしい人が練習中に何やらさかんにメモをとっているのでこの話を思い出したのです。(この女性、練習中ずっとイスに座って練習の様子を見ていて、さかんにメモをしているのです。)
今度はショスタコーヴィッチの交響曲第5番です。この曲は牢獄につながれているとき、誰かが処刑されるために連れて行かれるときの気持ちを表現しているといわれ、次は自分ではないかという不安がつのっていくのを弦のトレモロが表しているそうです。(第3楽章)ショスタコの曲ではもっともポピュラーな曲ですが、内容的には暗い曲です。もっとももっと後の曲に比べればいいですが。
前半のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲についてはまたあした。
あさっての練習終了後に「創立記念式典」が行われ、毎年永年勤続表彰が行われます。私も去年金属疲労20年、いや勤続20年の表彰をしていただきました。去年はN響創立70周年記念の年で、その記念パーティーが東京プリンスホテルで行われ、その時勤続表彰が行われました。この時はシュタイン先生が指揮をされました。先生は今では体調も良くなり、来年2月の来日を楽しみにしていらっしゃるそうです。

去年の10月8日の記念パーティーの写真です。N響の機関誌「フィルハーモニー」に載ったものを読み込みました。
ロシアの指揮者は何となくイメージで大きい音が好みで豪快な演奏をさせたがると思っていたのですが、キタエンコ氏はチャイコフスキーでもメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でも室内楽的な雰囲気を求めているようでした。特に私が以外だったのはチャイコフスキーの3楽章の弦楽器のピッツィカートの部分をもっと柔らかく小さい音でやって欲しいといったことです。これは結構効果が上がったと思いました。またメンデルスゾーンではオーケストラの方はいつもの半分くらいしか音を出していないような感じでしたが、ソロとのバランスはとても良かったように思いました。ただ部分的にはやり過ぎではないかと思った場所もありましたが。
今日の演奏会ではやはりプログラミングが一番抵抗を感じました。普通の演奏会だとチャイコフスキーの交響曲はこれで終わりという感じで最後を盛り上げていくのに、今日のプログラミングだとこれが1曲目です。やりにくいことおびただしいという感じで、終わったあと演奏会を2度やったような感じだとの感想が専らでした。最近変わったプログラミングの演奏会が多いので、こちらはとてもやりにくいです。
今日も明日のサントリー会館記念コンサートの練習でした。テンポ通りに弾くようにと何度も念をおされました。日本人の指揮者でやるチャイコフスキーはいつもルバートかけ放題というケースが多いのですが、ロシアの指揮者はritardando(だんだんゆっくりするという意味のイタリア語の楽語)が書いてないところではin
tempo(拍子通り、ゆっくりしない)を守らせます。自分の国の音楽ですから、細かいニュアンスまで自分の気に入るまでやらされます。午後は諏訪内さんのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です。さっそうとしたテンポで、どんどん弾かれていきます。
10月のキタエンコ先生の演奏会はすべてロシアの作曲家の曲が取り上げられます。今回はチャイコフスキーの第4番、次はショスタコーヴィッチの第5番、次はすべてロシアの曲です。スヴェトラーノフ先生に続いてロシアの指揮者です。(こちらもごらんください)
夜は市響の練習に付き合いました。12月の演奏会の練習で今日はシューマン・マーラーの交響曲「ライン」とスメタナの「モルダウ」を練習しました。練習が始まったころに比べると皆ずいぶん曲に馴れてきた感じです。初めはどうなるかと心配しましたが、だんだん形になってきています。(まだ問題点は山積していますが)「ライン」も「モルダウ」も休む暇もない曲です。またイベールの「寄港地」は変拍子もある曲です。とても大変な演奏会になりそうで心配です。
1997.10.10
今回のコンサートマスターはペーター・ミリングさんです。今日はボレロとチャイコフスキーの交響曲の分奏でした。指揮者キタエンコさんはどちらの曲もテンポ通りに弾くようにと何度も言われていました。ロシアの指揮者がチャイコフスキーを指揮するときにいつも言うのは、譜面の通りに弾いて欲しいということです。ボーイングも自分専用の譜面を持ってきて、それで弾くようにとのことでした。今日は一日こちらは面食らったままで練習が終わった感じです。普段と全然違うチャイコフスキーです。(勿論悪いという意味ではありません。演奏効果はあるのではないかと思います。)こちらも速く馴染まないといけないのですが...........?(音符の処理[発音のアタックの質、音符の長さ、音を持続させること等]など細かいことをずいぶん指摘されました) 私自身は前にも書いたように4日ほど全然ヴァイオリンを弾けない時があって、今日の練習は初めは調子が出なかったのですがしばらくしたら噛み合ってきました。社会復帰(?)の方はうまくいったという感じです。 今日N響に行ってMacを使っている人たちと話をしたら、半分以上の人がOS8に変えたようです。皆7の時より安定しているようだと言っていました。私の印象では少し安定しているかなという程度です。(突然終了したり、フリーズするのは回数は少ないですがやはり起こります)まあ7に戻ろうとは思いませんが。(PopupFolderが使えなくてフォルダ・ポップアップメニューと階層タイトルメニューが使えないのが私には大変不便ですが。) 私のホームページのトップページのイメージは実はNetscape、InternetExplorerのどちらで表されるものとも違うのですが、PageMillでどのようにやってみても思った通りに出ません。今では諦めています。何を使ったら一番正確に出るのかご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか。またFetch3.0.3J2がすぐ壊れるのです。何が原因なのでしょうか。(不思議とPowerBookの方のFetchは壊れないのですが)
明日からは日曜日のサントリーホール会館記念コンサートの練習です。 指揮はドミートリ・キタエンコ
曲目は
チャイコフスキー/交響曲第4番
メンデルスゾーン/^ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリン:諏訪内晶子
ラヴェル/ボレロ です。プログラムは面白い構成です。 今日弓の毛替えをしてきました。そこで楽器にまつわる色々な話を聞きましたが、結論としては楽器に手を出すときは充分気をつけないといけないということです。良い楽器の絶対数はとても少ないので、本当に良い楽器に巡り合える人はとても少ないということです。楽器のわからない人が良い楽器を手に入れるのは至難の業です。名器を弾いたことのない人に名器を見せてもそれが良いものだとは気がつかないし、その楽器は私には合わないなどと言うそうです。そして偽物楽器をつかまされて法外なお金を払わされて終わり、というケースがあとをたたないそうです。結局良い楽器は良い弾き手に引き取られ、残った楽器は順番に分かる人に買われていくそうです。だから信用の出来る楽器屋さんが必要なのです。弾き手が楽器を選ぶだけでなく、楽器も弾き手を選ぶのです。
昨日PowerBook2400もOS8にしたと書きましたが、今のところ順調に動いています。前にただ一つNightingaleが8では動かないと書きましたが、その後も2〜3度試してみましたがやはり駄目だったのです。ところがこの前API(Nightingaleの輸入元)に電話をしている時再度やってみたら何とちゃんと動いたのです。PowerBookにも入れてみましたがこちらでも順調に動いています。原因はよく判らないのですがともかくちゃんと動いてくれたので安心しました。
今の環境についても書き直しました。こちらをごらんください。
1997.10.08
昨日は一日かけてPowerBookのOSを8にしました。デスクトップ以上に手間がかかりました。(PCカード関連のドライバーを入れなければならないし、CPUの速度が少し遅いので反応が遅い。特にリスタートするのにかかる時間が馬鹿にならない。昔のインストーラーは「再起動」しか選べないようになっていますが、最近のソフトには「終了」も選べるようになっているものが多くなっているのは良いことです。1つインストールするたびに再起動に2〜3分余計に時間がかかるのは私にとっては苦痛です。)やっと終わったのが今朝の明け方4時くらいでした。インストールの合間にページの更新をしようと思ったのですが、そんなに甘くはありませんでした。
一昨日書いた練習の仕方についての内容を「ヴァイオリン」のページの#大人と子供の違い(教える側から見た)にまとめました。これはとても大切なことだと思います。
もう一言付け加えると上手くなるのは(させるのは)先生ではなく自分自身です。先生はヒントを与えるだけです。自分で納得するまで(出来るまで)何度も反復練習するしか上手くなる方法はありません。一言言ったくらいで上手くなれるなら誰も苦労しません。
今日練習をしていて感じたのですが、久しぶりに弾くときは案外普段の悪い癖を直す良いチャンスかもしれません。普段は当たり前に感じていることが、間違っていることに気がつくことがあります。姿勢、楽器と弓の持ち方など気がつかないで陥っている癖に気がつきます。力を抜くということは、言うのは簡単で実現するのはとても難しいことです。ただ力を抜けば良いのではないのです。ゆっくりしかしちゃんと弾きながら無駄に力を使わないで弾けるように練習するのが私にとっては一番良い練習法でナす。演奏という作業はほとんどが無意識のうちにやるものなので、よくアマチュアの人がやるような譜面を目で追いかけながら問題の個所を気をつけていくというようなやり方では絶対に間に合わないのです。(曲を暗譜できないうちは絶対にちゃんと弾けません。運転免許を取るときに必ず聞く話に「目で確認してから行動を起こすまでの時間差」があります。それが仮に0.2秒だとすると1秒間に5回しか反応を起こせません。演奏について言えば1秒間に5ヶの音しか弾けないのです。だから譜面を見ながらちゃんと弾ける限界はいいところ音符4つでしょう。つまり四分音符が1分間に120というような速さの曲の16分音符など目で追いかけながら弾くことなど絶対にできません。)行動をパターン化して理解しないととても対応しきれません。 今日夜OS8で教本を作るための環境を整備しようと色々試した結果、現状ではやはりFinaleをメインにした方が良いようです。Nightinbaleで入力するためにいちいち起動ディスクを切り替える(OS7.6.1の入ったディスクに切り替える)のは面倒です。Quadr840AVでNightingaleを動かそうかと思ったのですが、7.6.1でも動作が遅くていらいらします。特にEPSファイルをFreehandでいじろうとするととても遅いです。Nightingaleをどんどん使えるのはOS8に対応してからでしょう。
1997.10.05
家族の入院騒ぎも今日の退院ですべて終わり、今はほっとしています。 ところで今日3日ぶりにヴァイオリンを弾けたのですが、案の定調子が出ませんでした。風邪をひいて寝た時いつも経験するのですが、体の動きが油のささらないロボットのような感じになってしまいます。今度N響に行く今週の金曜日までにはちゃんとしておかないといけません。 N響の今回の演奏旅行も今日の長野の演奏会から後半の3連戦で明日は新潟、明後日は長岡に行きます。弾く立場からいうと今回の演奏旅行のプロは難しいというより、疲れるプロです。楽しい曲の連続ですが、休むところのない弾きっぱなしという感じのプロだからです。でもこういう楽しいプロはもっと取り上げるべきなのだろうと思います。この次の演奏旅行は11月の名古屋、岡山の出張定期です。 いよいよ自作の教本の改訂版の作成にとりかかります。いつ出来上がるかわかりませんが、一段と分かりやすい教本を目指していくつもりです。
1997.10.4 しばらくページを更新できませんでしたが、実は家族が急に入院してしまったことと、私のシステムが急に不調になったことの両方が重なってしまい、失礼しました。家族の入院も大したこともなく終わりました。(多分明日退院します)システムの方は急に起動時にシステムエラーになり(最後にFinderになるところでエラーになります。Shiftをおして機能拡張をすべて読まなくても同じでした。PRAMのクリアーやデスクトップの再構成もだめでした)どうしようもないのでシステムを入れ直すことにしました。(これを機会にOS8に切り替えました)昨日も明け方4時頃まで頑張りましたがインストールは終わりませんでした。まだOS8についてコメントできるほど動かしていませんが、一応快調です。ただ一つだけNightingaleが8では起動しません。これも外付けに7.6を入れておいて、使うときは7.6で動かせばよいので大した問題ではありません。いまのところほかのソフトは動いています。なおFInaleは8でも動いています。 また頑張って更新していきますのでご期待ください。 今日一日かかってやっと元通りに直しました。OS8にしていちばん不便に感じるのはPop-up Folderが使えないことです。(Pop-up FolderがONに出来ないのです。いくらやってもOFFのままです)ダイアログウィンドーの中でほかの階層に行けないのが不便です。(似たようなことが出来るものもありますが、ちょっと機能不足です)NowUtilitiesのFolderMenuもためしてみましたが、やはり使えませんでした。ユーティリティーの類には不都合のあるものが多そうです。ContextMenuは便利です。これをPowerMenuで機能を増やせば便利です。昨日から色々やってもシステムエラーはほとんど出ません。安定しているようです。 明日家族の退院が決まりました。明日から普通に戻れるでしょう。
1997.10.1
今日のテレビに長野新幹線が開通したニュースがいっぱい流れていましたが、明日からのN響の演奏旅行でも早速使うことになりそうです。(私は降り番ですが)明日はオペラシティー、明後日は伊那、1日休みがあって5日に長野(マチネー)、6日に新潟、7日に長岡という予定です。この新幹線を使えば長野のマチネーの終わった後新潟まで行って新潟に連泊することが出来ます。長野の演奏会は終わるのが5時ですから、それから新潟に行くと8時には新潟で飲んでいられることになるわけで、どんどん便利になります。 ここのところずっと問題にしている譜面書きのソフトNightingaleですが、今日サポートに電話をしたらずっと気になっていたことが解決し、しばらくメインに使ってみようと思っています。自作の教本の改訂版はこれを使うことになります。使用感などは後日ご報告します。Finaleの方が記譜上の約束事はしっかり守っているようですが、Nightingaleの方が見やすい譜面が出来る感じです。