ひとりごと97年9月分

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1997.9.30

今日NoteScanが使えるようになったので早速試したのですが、小さいポケットスコアについては余り使えるとはいえないようです。でも今までのほかの読取ソフトに比べると段違いに高性能のようです。使いようによっては有効な入力手段になりそうです。
教本を作るに当たってFreehandとかIllustratorにも魅力はあるのですが、テキストの扱いはやはりPageMakerが良いようです。私の使い方では別にPageMakerでエラーは出ないのでそのまま行くことにしました。

レッスンをしているといつも思うのですが、生徒にとって楽器と弓の持ち方というのは特に難しいようです。楽器を持っても体の中心線がねじれないようにするのも難しいですし、弓をしっかりそして柔らかく持つのも至難の業です。楽器は肩と顎で挟むものではなく、肩にのせるだけで顎はただ顎あてにのせて楽器が滑るのを止める役をするだけです。ここら辺の間隔は文章で読んだだけでは理解できないです。自分で悩んで、解決の糸口を見つけ、問題を整理して解決すべきなのですが、自分だけで解決できるケースはまれです。持ち方で悩みのある人は良い先生を見つけて習うのが一番です。良い先生を見つけるのがまた大変なのですが。藤原さんのホームページ(大人から始めるヴァイオリン)にもよくその手の質問が載っていますが、インターネット上で回答をもらってすぐ上手くなるほど簡単なことではないので読んでいると苦笑してしまいます。弾き方についても、楽器の選び方についても信頼できる先生に相談することです。


1997.9.29

今日(といっても今は9.30の午前3時です。)はMuse音楽教室のことと新しい楽譜のソフトNightingaleの使い方とFinaleとのプリントアウトの比較で時間が過ぎてしまいました。私はIllustratorを持っていないので、FreehandでEPSのファイルを開いているのですが(NG/Illustrator Converter 1.0を使って書き出したEPSファイルをコンバートしてそれをFreehandで開いています)、FinaleのEPSファイルは編集できないのにたいして、Nightingaleは1つ1つ編集できます。もっともFinaleにもNG/Illustrator Converter 1.0と同様のソフトがあるようですが。IllustratorだとNightingaleのファイルを直接開けるようで、そのためにIllustratorを買おうかなと思ったりしています。(でもとても高い)

今日はもう寝ます。お休みなさい。


1997.9.28

昨日も書いたように今日のプロはやはり我々にとってはきついものがありました。せめて前半が「悲愴」、後半がシュトラウスの方が良かったと思いました。でも今日の本番は「悲愴」は割と良かったと感じました。練習の時はワルベルク先生のテンポに納得できなかったのですが、本番では練習と全然テンポが違いました。特に「悲愴」でそれが目立ちました。ロシアの指揮者がチャコフスキーの曲を指揮するとき必ず言うことに、「チャイコフスキーはテンポを変えて欲しい時は必ず譜面に書いてあるので、書いていないところでルバートしないこと」ということがあります。今回ワルベルク先生も同じことを強調されていました。例えば4楽章の初めのテーマですが、スコアを見ていただくと分かると思いますが、最初は「Adagio lamentoso (largamente)」です。それが20小節目に同じテーマが出てくるときは「Adagio poco meno che prima」です。つまり2度目にテーマが出てくるときは最初より少し速く弾いて欲しいということです。これをはっきり意識して欲しいとゲネプロの時に再度強調していらっしゃいました。(引き合いに出して悪いですが日本人の指揮者でこれを意識して指揮している人は今までの私の経験では一人もいません)1楽章でも普通ならデレデレにだれたテンポになりそうなところを「In tempo」(テンポを守って)と何度もおっしゃっていました。今日のゲネプロ、本番を通してワルベルク先生のすごさの片鱗を見た思いです。

今日夕方6時頃本番前の軽食を買いに行った後楽屋に戻る途中で、インターネットで私のページを見て下さっている方に声をかけられびっくりしました。ちょうど考え事をしていていらいらしていたところだったので、もしかしたら失礼なところがあったかも知れません。でもこういう風に声をかけていただくのはとてもうれしいです。有難うございました。


1997.9.27

今回のサントリー定期はコンサートマスターはペーター・ミリングさんです。内側には篠崎さんが座っていらっしゃいます。ワルベルク先生はシュトラウスの曲にはこだわりがあるようで、何回も何回も繰り返し練習しました。今回のプログラムよりは次の旅行のプログラムのように全部楽しい曲で統一したほうが聴く側、弾く側ともに良いと思います。前半シュトラウスを弾いた後にチャイコフスキーの「悲愴」というのは私個人としては賛成できません。いくら休憩が入るとしても前半の寛いだ雰囲気の後に「悲愴」の初めの雰囲気がちゃんと演出できるとは思えないからです。

ここ何日も悪戦苦闘したNightingaleがSonataのプリンターフォントが手に入ったのでシステムフォルダに入れたら、ちゃんとEPSで書き出せPageMakerでプリントが出来ました。後はNoteScanがどれほど使えるかが楽しみです。また明日ゲネプロと本番の間に秋葉原に行ってMacOS8を買ってこようと思っています。(もっとも売り切れているかも知れませんが)でもこちらはそんなに急いでアップグレードする必要もないので明日になったらやめるかも知れませんが。Appleにお願いですが、CD-ROM1枚でちゃんとシステムが入るようにしてくれませんかね?一度インストールした後で再度アップデート版のインストーラーを起動するのは本当に腹が立ちます。


1997.9.26

今日はワルベルク先生の練習初日です。初めに私が今まで弾いたことがないと言った曲の練習をしました。(「ヴェネチアの一夜」序曲、ワルツ「アレキサンドラ大公妃」、ワルツ「ウィーンの貴婦人達」)今回のプロの前半は全てJ・シュトラウスがロシアで作曲したものだそうです。そして後半はロシアのもっとも有名な作曲家チャイコフスキーの「悲愴」です。ワルベルク先生は見た目には全然変わりない感じですが、指揮をする姿を見ているとやはり少し歳をとられたかなという感じです。体の動きに少しですが、年令を感じます。先生はこのような小品集の時に必ず余り知られていない曲を意識的に取り上げられます。今回は半分くらいが余り有名でない曲です。シュトラウスの曲はウィーンの弾き方の伝統があり、テンポの変わり目などタイミングが結構難しいです。またそれが曲の魅力になるので、何回も繰り返し練習しました。成果は明後日の本番をお聴きになって下さい。先生は英語でお話しになりますが、口癖は "Otherwise"です。「.......の様にして下さい。そうでないと............」という言い方が先生の特徴です。"Please play a little faster,otherwise it looks like an old man." といった具合です。


1997.9.25

学生音楽コンクールの東京大会の予選通過者です。
ヴァイオリン部門中学校の部
斎藤吟思、佐野槙子、宮下綾子、粟津惇、平野悦子、徳永慶子、安倍希、丁世那、 谷口洸、鈴木香里、小杉結、星野桂、大島茜、丹羽紗絵、荒木江里佳、白井圭、能沢 摩耶、千葉清加
高校の部
井上典子、石橋尚子、大宮臨太郎、坂田知香、高山紗絵子、三又治彦、井手上歩、田島優子、花房照子、佐原敦子、粕谷奈央、工藤真菜、近田朋之、傅田正秀、榎本麻衣

ピアノ部門高校の部
松内望美、佐藤由佳子、嘉山暁子、石田えりか、森隆文、山田ゆかり、杉本恭子、川原彩子、須藤千晴、奥村夏樹、志村藍、森下唯、藤崎陽子、森田恵美、川村祥子、細井美来、松川文子、木村奈央、富田珠里

22日からずっとNightingaleの使い心地を試してきました。実はNightingaleで作った楽譜をEPSで書き出してPageMakerに張り付けるテストをすると必ず「ポストスクリプトエラー」になってプリントできないのでNightingaleを使えないと思っていたのです。せっかく買ったソフトなのにと困っていたのです。(10万近くするソフトだから、使わないで置いておくわけにはいきません。)
ところが原因はとんでもないところにありました。私はMacOS7.6.1を使っているのですが、これについているLaserWriter 8は8.4.2です。これでPageMakerにEPSファイルを張り付けてプリントするとエラーが出るのです。Finaleの場合はちゃんとプリントできるのでこれはNightingaleの問題だと思っていたのですが、LaserWriter 8のバージョンを8.3.2のものにしたらちゃんとプリントできました。(8.4.2を使って書き出したEPSファイルもちゃんと読み込んでプリントできました。ただ私はSonataのプリンターフォントを持っていないので、プリントアウトは文字化けしていますが、これはフォントがちゃんと入れば直るでしょう。)ちょっと気が付かないところですが、アップルのFTPサイトでも雑誌の付録のCD-ROMでも8.3.2を載せているのでもしかと思って試したら、思った通りでした。新バージョンが良いわけではないという証拠です。OS8には8.4.3がついていてそれでは問題ないという話です。OS8をインストールするまでの期間は8.3.2でやってみます。


1997.9.24

今日で学生音楽コンクールピアノ部門高校の部の予選が終わりました。人数の多いこともあって22〜24日の3日間の予選でした。結果は明日の朝刊に出ます。後はヴァイオリン部門小学校の部の予選が今週の土日にあります。これで後は11月に本選が行われ、4地区の1位が全国大会に進みます。
日本音楽コンクールもヴァイオリンとピアノは予選は終り後は本選を待つばかりです。こちらは本選は10月下旬です。
今年のスターは誰が選ばれるのか早く結果が知りたいです。

いよいよ本格的な音楽シーズンに入ってきます。N響にも10月はキタエンコ、11月はサヴァリッシュ、12月はデュトワと名指揮者が続いて登場します。今度登場するワルベルク先生については、その昔秋田に演奏旅行に行ったとき演奏会でシュトラウスの小品集を演奏した後、ホテルのバーで飲みながら、ピアノで同じ曲を弾いたという話を思い出します。今度のサントリー定期も、その後のオペラシティーと演奏旅行もどちらも楽しい小品を特集しています。いかにもワルベルク先生らしいプログラムです。こういう小品集というのは聴く側は楽しいのですが、弾く側は結構大変です。次から次と曲が変わり、一つ一つ弾くのは大変で、演奏会が終わるとぐったり疲れるという感じだからです。もちろん楽しい演奏会であることは確かなのですが。今回のシュトラウスの曲も半分は私は弾いたことがない曲です。(「ヴェネチアの一夜」序曲、ワルツ「アレキサンドラ大公妃」、ワルツ「ウィーンの貴婦人達」)


1997.9.23

もう夜中の1時ですから、9.24とすべきかもしれません。
MacOS8がもうすぐ出ますが(26日)、昨日秋葉原に行ったらT-ZONEに26日午前0時発売と出ていました。夜中でも発売されるようです。そこまでして欲しいとは思いませんが、今回のOSは期待しています。Coplandでサポートされるという噂だったメモリーの保護などは実現しないようですが、アメリカで当初の予想の3〜4倍売れているそうで日本でもかなり売れるでしょう。8になってもソフトは大体の場合ちゃんと動くようで、7になった時のような混乱はないと言われています。私はそんなに急いでアップグレードする気はないのですが、いずれはアップグレードしないといけないでしょうから早い時期に試してみるつもりです。
ところで昨日秋葉原でNightingaleを探したのですが、ほとんどのところで売り切れているようで、次の入荷は来月になるのではといわれました。インターネットとの関連や、NoteScanなど他の音楽ソフトにはない機能が魅力です。

今日はN響はオペラシティーの本番でした。どんな響きでどんな会場か知りたいです。今度出番の時に色々紹介します。初台の駅から歩いてすぐのところだと聴いていますが、私にとっては便利な会場です。少なくともNHKホールよりは便利です。その上電車も必ず座れるので楽です。この次はワルベルグ先生のサントリー定期です。例によってシュトラウスの小曲集とチャイコフスキーの「悲愴」です。


1997.9.22

今は23日の朝4時なのです。昨日(22日)に新しい譜面書きのソフトNightingaleを買ってきて奮闘したのですが、まだ使い方がよく呑み込めず悪戦苦闘しています。今まで使っているFinaleの方がどうしても使いやすいのです。でも確かにいくつかの点ではFinaleよりずっと使いやすい部分があることは確かです。またNoteScanも大きな魅力です。(印刷された譜面を読み込むためのソフトです。スキャナで読み込んだ譜面のTIFFファイルをNightingaleで譜面に出来るのです。)しばらく頑張ってみますが、そのため今日の日記はほとんど書けません。お許し下さい。

昨日の学生コンクールの結果について訂正があります。ヴァイオリン部門はすでに高校、中学の部は予選は終わっています。
◇バイオリン部門 小学校の部=予選9月27・28日、本選11月2日
▽同中学校の部=予選9月20日・21日、本選11月2日
▽同高校の部=予選9月16・17日、本選11月1日
毎日新聞のホームページにはその結果はまだ載っていません。どうなっているのでしょうか。


1997.9.21

昨日市川交響楽団の弦の分奏練習に付き合いました。場所は市川市民会館です。曲は「ライン」のマーラー版、「寄港地」、「コッペリア」です。皆一生懸命弾いているのでその点は熱意は充分感じられますし評価できます。ただオケの中に入って弾くと外から見る以上に問題が見えてきます。問題点は
1.各自の練習不足
2.ソルフェージュが出来ていない
3.弾いているとき拍子を感じていない
4.今弾いているところしか考えていない。(次のことを考えていない)
これは誰にとっても共通の課題であり、市響だけの問題ではありませんが。
弾いているとき見ていると、速い楽章だから覚悟してテンポについて行かなければいけないのに、のんびり構えていて譜めくり、楽器の構えなどツーテンポぐらい遅れているのです。
 
左は練習前の調弦の時、右は金子さんがチェロ、バスに注文を付けているところです。
練習の後10人ほどの人が飲みに行きました。私も珍しく同行させていただきました。練習の時以上に皆さん活き活きしていました。11時過ぎまで飲んでいて家に帰ってから家内と音楽の話をしていたら1時過ぎになってしまい、眠いのでそのまま寝てしまいました。ページの更新を期待していた方には申し訳ありませんでした。

ひとりごとひとりごとOUT-OF-DATEのページを書き直しました。リンクが外れたり色々あって半日かかってしまいました。特にひとりごとOUT-OF-DATEのページはページがどんどん大きくなるばかりで困るので、2カ月以上たったものは削除することにしました。後で何かに使えるもしれないので旅行の時の会場の写真などは別にとってあります。

毎日新聞のホームページに音楽関係のコンクールについてのページがあります。ここを見ると今年の今までの結果が載っています。面白いですよ。
日本音楽コンクールヴァイオリン部門の本線出場者は
 三上亮(東京芸大3年)奥村愛(桐朋女子高3年)清水英理子(桐朋学園大2年) 島田真千子(東京芸大4年)
ピアノ部門本選出場者は
 石岡千弘(東京芸大1年)、永原緑(東京芸大4年)、岸本雅美(大阪音大大学院修 了)、斉藤香織(東京芸大3年)、伊藤野笛(東京芸大大学院2年)
学生音楽コンクールピアノ部門小学校の部の本選出場者は
 三木美和子、八木下侑子、大崎詩央、文京華、三又瑛子、鬼原良尚、倉田美乃理、仲 田みずほ、北川ひとみ、寺崎綾子、横田大樹、古川かりん、小柳友香子、須藤梨菜、井 上由梨、平野智子、佐藤留美
中学校の部は
 長嶋未来、佐藤卓史、川崎翔子、古川まりこ、森田義史、石井宏和、棟方恵美、藤沢 学美、小越由果、坂本真由美、川田健太郎、安孫子悠、山本萌、荻原陽介、佐藤大介、 矢島明子、峯麻衣子、高橋いつき、石井園子
高校の部、ヴァイオリン部門はこれから開かれます。


1997.9.19

自作教本に手を入れようと思い、今日デジタルカメラ(PowerShot600)のデータをPageMakerで読み込んできれいにプリントできるにはどう設定したらよいか色々試したのですが、どうも思ったほどきれいにいきません。やっているうちにフリーズしたり、システムエラーになったり大変です。決定版の設定は見つかりませんでした。やはり写真を撮ってスキャナーで読み込んだほうがきれいにはとれるようです。でも何とかPowerShotを使いたいのですが。
今までの教本と基本ラインは同じで、説明を写真入りにして、譜面の校正をして、課題曲を少し増やすようにしようと思っています。
明日からはN響は東京オペラシティーの本番に向けて練習が始まります。オペラシティーは家からは電車で一本で行くようで、便利な会場が増えてありがたいです。もっとも今回は私は降り番ですが。


1997.9.18

今日はスヴェトラーノフ先生の今回の9月定期最後の演奏会でした。今回は全体的には昨日より今日の方が良かったような気がします。見掛けに似合わず陽気でおちゃめなおじいちゃんです。
これはもう旧聞に属するのですが、NHKホールのイスが今のドイツ製のものに変わってから、会場の響きが少し減ったように感じます。イスの表面材質が厚手の布地になったためと思われます。2種類の候補のイスから今のものが選ばれたのですが、今のイスは座面の高さだけは変更できませんが、座面の角度(前に傾いたり、後ろに傾いたりの角度)、背中に当たるパッドの高さと前後の角度(パッドで背中を前に押す角度)は変えられるます。ステージの上では前ほど音が客席の方に行かないように感じるのです。このことについて楽屋でしばらく話が盛り上がったのですが、結論は出ませんでした。客席ではどうなのでしょうか。でも今までイスが変わったことに対しての反響はないのですから、ほとんど違いがないということなのでしょう。(気が付かないくらいだから)
この問題は楽器についても同じことが言えます。楽器が変わったことを言われれば皆色々なことを言いますが、何も言わないのに楽器が変わったことに気がつく人はほとんどいません。特に弓についてはほとんど気がつきません。また違ったことに気がつくのは音が違うからではなく、見た目が違うから気がつくというケースの方が多いように見えます。でも変えた本人にとってはすごく違ったように聞こえるのです。聴いている人には分からなくても弾く人本人は自分の主張を守る、それが演奏家なのです。


1997.9.17

「夜の歌」ではそんなに感じなかったのですが、今回はマエストロのテンポがかなり遅くなったようです。今まではゆっくりしたところもさっさと行ってしまうという感じの指揮をされていましたが、今回はゆっくりしたところは思い入れたっぷりに歌っていきます。(私は降り番だったC定期のチャイコフスキーの5番でもそうだったようです)「火の鳥」のゆっくりしたところなど普通よりもかなり遅い感じで今までとすごく違う印象です。グラズノフのヴァイオリン協奏曲もオーケストラだけのところはかなり遅いです。今までのさっそうと行く感じから一転して、たっぷりと歌っていくので迫力は満点です。ただ遅いところは遅いですが、速い所はちゃんとテンポで進んでいくのはさすがです。(ご高齢で遅いところも速いところも全てトリモチがついたみたいになる某巨匠とは一味も二味も違う)個人的には前回と今回の中間くらいが好きですが、いずれにしてもすごい指揮者です。「火の鳥」の最後は譜面に書いてあるのとは違って巨大なフェルマータがあるようで、ffでいつまでもトレモロをさせられています。
ヴァイオリンの諏訪内さんは素晴らしかったです。初めから最後まで一息で行く感じで、途中もだれずに行きました。アンコールにバッハの無伴奏ヴァイオリン組曲第3番のルーレを弾きました。付点のリズムを複付点にして変わった感じでした。私は今までこういう弾き方をする人を聴いたことがないので抵抗がありますが、面白いかもしれません。
明日はいよいよスヴェトラーノフ先生の最後の定期です。もう一日頑張ります。


1997.9.16

いよいよ明日B定期の本番です。今日は初めにグラズノフのヴァイオリン協奏曲を練習しました。最初はゆっくりしたテンポで始めたのですが、2度目に弾いたときは普通のテンポでした。どうも練習のために遅くしていたようです。グラズノフの抒情詩は私は初めて弾く曲ですがきれいな曲です。火の鳥は迫力充分です。
スヴェトラーノフ先生はまたN響に来たいとおっしゃっているそうです。近いうちにまた来ていただきたいです。
今までのロシアの演奏家(指揮者も含む)を思い出してみると、日本人の感覚ではついていけないようなエネルギーと色の濃さが特徴です。ですからこれに負けないだけの体力(気力?)が無いととても持ちません。聴いている側から言うとそこが良いのでしょうが、日本人の場合弾く側は完全に体力勝負の次元になってしまいます。それでは本当のロシア音楽にはならないでしょう。お茶漬風味のロシア音楽ではなく、余裕をもってエネルギッシュにかつ重厚に弾けるようになりたいです。今回は指揮者に引っぱられて音色的にも良い演奏になっていると思います。


1997.9.15

いつもなら協奏曲(今回は諏訪内晶子さん独奏のグラズノフのヴァイオリン協奏曲)は練習の最終日の最後に通して終りというケースが多いのですが、今回は練習2日目の今日オーケストラだけの練習(カラオケ)をみっちりやりました。初めはゆっくりめのテンポでやり、次にイン・テンポで通しました。明日は練習の一番初めにグラズノフからやることになりました。マエストロの意気込みがうかがえます。
N響の事務局にはPowerBookが4台くらい入っていますが、その内の1台にエラーが続出して困っています。ClarisWorksでプリントしようとするとフリーズするのです。今日は何とSimpleTextでプリントすることも出来なくなってしまいました。もう一度システムから入れないといけないかと思うとうんざりします。(Clarisは入れ直しました、初期設定も捨ててみたのですが。他に思い当たるところはありません)練習終了後少しいじってみたのですが、結局うまく行きませんでした。


1997.9.14

「火の鳥」の練習を終わって、今回も楽しめると思いました。今回のコンマスは篠崎さんです。弾いていても情景が目に浮かぶような感じがして、楽しいです。今回マエストロが自分で持ってこられた譜面で弾いているのですが、とても見にくい譜面です。ですが、この譜面を使って欲しいとのたっての希望なので目を凝らしながら弾いています。今日「火の鳥」が終わって、グラズノフの「叙情詩」の練習が始まる時、先生が突然「ギリシャ正教では....」と話を始められたので私たちは曲の背景の説明かと思い聴いていると、「大罪人は日曜日に仕事をしなければいけない。」と言われ皆大笑いになりました。日曜日に練習しなければいけない我々はさぞかし大罪人なのでしょう。スヴェトラーノフ先生は真面目な顔をしてこういう冗談を言われるのです。
こういうところを見ても初来日の時より今回の方が体調も良く、やる気充分という感じです。曲のクライマックスなどそのままひっくり返ってしまうのではないかと思うほど全身で指揮をされています。練習でもそうですから本番など迫力満点です。


1997.9.13

木曜金曜のA定期は好評のようで私としてもうれしくなりました。私のところにも何通か演奏が良かったというメールをいただきました。明日からはB定期「火の鳥」等の練習が始まります。今月からフィルハーモニーとプログラムの形式が変わりました。変わって良くなったという意見よりつまらなくなったという意見の方が多いようです。
今回の変更で、コンサートマスターの紹介がなくなったというご意見をいただきました。このコーナーでそれぞれの公演のコンマスを紹介していこうと思っています。
「ヴァイオリン」のページで紹介した自作の教本の問題点が色々見つかってきたので、全体の構成からもう一度考え直して作り直そうと思っています。どれくらい時間がかかるか分かりません!色々アイデアはあるのですが。
昨日本屋で見つけたMacFanInternetに付属のCD-ROMにInternetExplorer4.0がついていましたが、これを使ってみたところNetscapeNavigatorより体感的にかなり速いです。Macintoshを使っていらっしゃる方は試してみてはいかがでしょうか。NetscapeのBookmarkをIEの「お気に入り」のウィンドーにドラッグするだけでブックマークも移せます。(メモの内容は反映しませんが)


1997.9.12

今日は朝から本番前まで私用があって忙しかったので、私自身は今日より昨日の方が歯車が噛みあっていたという感じです。(テンポの変わり目がよく分からなかった)全体としてはどちらが良いかよく分かりません。気持ち昨日の方が良いかな?という感じです。スヴェトラーノフ先生も振りながらとてもご機嫌のように見えました。とにかくすごい説得力です。
14日からは「火の鳥」です。これも楽しみです。


1997.9.11

今回の定期で指揮者の違いをまざまざと見せつけられました。日本人の指揮者でここまで振れる人はいません。技術ではなく人間性と音楽に対する造詣の深さが違うのです。テンポがきちっと決まっていますし(速いところは速いテンポでちゃんと進んでいきます)、プレーヤー以上に全身で指揮されています。(練習の時そのためにころんでしまわれました)あのエネルギーはすごいものです。何よりプレーヤーを信用してくれているのです。練習をしているときでも自分はこうしたいのですとしか言わないのです。
また前回いらっしゃったときより今回の方が体調が良いように見受けられます。スリムになられた同時に、今回の方が体の切れが良いように見えます。人間的にもとても魅力のある人です。ちょっとした動作がとても可愛らしいのです。久しぶりに大家という言葉に値する指揮者に当たったという印象です。「スヴェトラーノフ先生、いつまでもお元気で!


1997.9.10

今日の練習が終わって、先生の練習がうまいので曲の仕組みが分かりました。(分かったつもりになっただけ?............フランスのレコード会社でマーラーの全集を録音したと一昨日の練習の初めにおっしゃっていました。)練習の無駄のなさは他に例を見ないくらいの見事さです。こういう指揮者ばかりに指揮されるオーケストラがあったらどんなになるのでしょうか。でももし常任指揮者になったらきっと物すごく厳しいだろうと思います。客演で指揮されている位が我々にとっては良いのかもしれません。
いずれにしろ明日の定期は期待できます。実は私はマーラーは余り好きではないのですが、実に細かいところまで神経の行き届いた先生のマーラーを目の当たりにすると考えが変わってきそうです。(普段は全然関心を払われない管楽器の小さな音の動きをちょっと浮き上がらせるだけでも曲の感じががらっと変わります)お楽しみに!


1997.9.9

今日も一日「夜の歌」の練習。先生は年令にもかかわらず物すごい集中力で、こちらはこの大変な曲を弾いてもそんなに疲れ果てるという感じではありません。(もちろん疲れるのですが、必要もなく消耗させられるという感じはないということです)今日の練習中先生が狭い指揮台の上で動き回り、足を踏み外して倒れるという一幕がありました。皆一瞬どきっとしましたがすぐ指揮棒を振るしぐさをしながら起き上がられて何事もなかったように続けられました。
今回の定期はきっと名演になると思います。「マーラーは私の好きな音楽家です。」とおっしゃる先生らしい、N響にとっても記念に残るような演奏になるでしょう。
最初にいらっしゃったときは通訳の人が横に付き切りで通訳をしていました(全部ロシア語)。今回はドイツ語、英語も交えて通訳の人も前ほど出る幕がありません。あの年になっても新しく外国語を覚えていく姿はとても素晴らしいです。まだ文章として英語をしゃべるという感じではありませんが、単語を並べてジェスチャーを交えて自分の意志はちゃんと伝えるという意欲は充分伝わってきます。時々ぽつっとしゃべられる言葉に異様な重みがあります。いつまでもお元気で!


1997.9.8

今日からいよいよ「夜の歌」の練習が始まります。スヴェトラーノフ先生は練習の要領がとても良く、少しの注意でオーケストラを自分の手中に収めてしまいます。今日はまず最初に第1楽章を通して弾き、それから時代背景を説明してくださいました。説明が終わった後先生が一言「色々説明しましたが、実は私がちょっと休みたかったのです」と言われたのには、大爆笑でした。また「ピアニッシモで吹くには、唇ではなく頭で吹くのです」の一言には思わず失笑。今回の定期は先生もかなりの入れ込みようです。
注文するところは妥協なしに厳しいことをおっしゃいますが、顔に似合わずなかなかお茶目で可愛らしい人です。今日は1〜4楽章までしかできませんでしたが、明日はフィナーレから練習します。
練習の始まったときに先生がおっしゃっていました。「楽譜に書いてある通りに弾いて頂ければ、私のやることは70%くらい終わったようなものです」
楽譜に書いてある通りに弾く」、これがすべての基本です。


1997.9.7

学生音楽コンクールを聴いてみて、技術的にちゃんと弾けることは最低条件として、自然に弾いている人が残っているようです。どのコンクールでも自然に弾いてあるレベルを維持できなければ通用しないようになっていることは当然とは言え良いことです。

ピアノの課題曲
【予 選】
◆小学校の部
 J.S.バッハ:シンフォニアNo.11 ト短調 BWV797、No.12 イ長調 BWV798、No.13 イ短調 BWV799
 メンデルスゾーン:無言歌 ハ長調 作品67の4「紡ぎ歌」
◆中学校の部
 シューベルト:ピアノ・ソナタ イ長調 作品120 D664(全楽章)
◆高校の部
 ベートーベン:ピアノ・ソナタ 嬰へ長調 作品78(全楽章)
【本 選】
◆小学校の部
 シューベルト:即興曲 変ロ長調 作品142の3(D935)
◆中学校の部
 ブラームス:ラプソディー ロ短調 作品79の1 
◆高校の部
 ショパン:スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
【全国大会】
本選と同じ曲

ヴァイオリンの課題曲
【予 選】
◆小学校の部
 ド・ベリオ:バイオリン協奏曲第9番 イ短調 作品104から第1楽章
◆中学校の部
 ロード:24の奇想曲からNo.6
◆高校の部
 J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第2番 イ短調BWV1003から第3楽章(繰り返しなし)、第4楽章(繰り返しなし)

【本 選】
◆小学校の部
 ラロ:スペイン交響曲ニ短調 作品21から第1楽章
◆中学校の部
 ヴュータン:バイオリン協奏曲第5番 イ短調 作品37(ただしカデンツァの前まで)
◆高校の部
 サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
【全国大会】
本選と同じ曲

明日からN響は9月A定期のマーラーの7番「夜の歌」の練習が始まります。どのようになるのか楽しみです。昨日の夕方NHKの教育テレビを見ていたらこの前N響の夏で指揮されたシモーネ・ヤングさんが出ていました。自分が女だということを表に出さないで、音楽だけで勝負したいということを述べられていましたが、まさにその通りに指揮されていました。楽しみな人だと思います。


1997.9.6

今日から学生音楽コンクールのピアノ部門小学校の部が始まりました。これから日本音楽コンクールと学生音楽コンクールが進められていきます。今年はどんな新しい星が登場するのか楽しみです。
今日は市川交響楽団の練習に付き合いました。12月の本番に向けて全体練習が始まりました。シューマンの交響曲第3番「ライン」をマーラーが改訂したものを弾きます。全楽章休みなしに弾き続けないといけない上に、音符がとても細かく弾くだけで大変です。また「コッペリア」も「寄港地」も部分的にかなり難しいところがあります。12月までまだ時間があるから良いですが、分奏もTuttiもじっくり練習しないといけないでしょう。

正面が今回の指揮者金子さん、左がインペクの時田さん、右がコンマスの福原さんです。
今日の練習を通して強く感じたのは、3/8+2/8の複合拍子の部分などまずリズムを歌ってみる必要があることです。まずリズムだけでも歌えなければ指付きで弾けるわけがない。また単純なリズムになるとどんどん駆け出すことです。16分音符を見るとやたら速く弾くのも共通した問題点です。付点リズムの甘いのも気になります。本番までに克服してください。


1997.9.5

今日の日本音楽コンクールピアノ部門第3次予選の結果、
 石岡千弘(東京芸大1年)、永原緑(東京芸大4年)、岸本雅美(大阪音大
大学院修 了)、斉藤香織(東京芸大3年)、伊藤野笛(東京芸大大学院2年)
の5名の方が10月25日(木)、東京芸術劇場で行われる本選に進まれることになりました。今年は芸大がとても多いです。
今日もう一つのニュースは、Powerbook2400の軽量電源アダプターが手に入りました。

左が新型、右が旧型です。アダプター本体だけでなく付属のコードもずいぶん軽量化されています。これで旅行の時などかなり楽になります。2400をお使いの方は是非手に入れることをお奨めします。


1997.9.4

明日は日本音楽コンクールピアの部門の第3次予選です。田村篤志、北村明子、岡部左惠子、渚智佳、末松茂敏、石岡千弘、永原緑、岸本雅美 、齊藤香織、木下順子、伊藤野笛 (敬称略)の11人の方が弾かれます。第3次予選からは会場が混雑するようになり、いよいよ本番という様相を呈してきます。学生音楽コンクールも今月終りには始まります。いよいよ芸術の秋開幕です。インターネットでもhttp://aulos.mainichi.co.jpで日本音楽コンクール、学生音楽コンクールの情報が見られます。


1997.9.3

今日はオーディションで審査しました。弦楽器全体を審査したのです。皆それぞれに頑張っているようでしたが、共通していえることはフォルテの表現が物足りないという感じです。一人だけ飛び抜けてうまいと思った人がいましたが、他の人はどんぐりの背比べでした。結果については近いうちに公表されるのでそれまでは述べられません。ただオーディションのような場所では自分の長所をアピールし評価してもらうように心がけることがもっとも大切なことでしょう。なぜその曲を弾いているのか聴いていても分からないような弾き方をされると自然と評価は低くなります。今日は不思議と地味な曲を弾いている人の方が点が良かった傾向があります。また伴奏者が邪魔をするケースが多かったです。ソロより大きい音で音質も堅くて邪魔をするケースが目立ちました。伴奏者選びも大切な要素です。


1997.9.2

N響は今日から9月の定期の練習が始まりました。指揮はエフゲニー・スヴェトラーノフ先生です。最初のC定期はオールチャイコフスキープロです。私は降り番ですが、今月は楽しみです。
以前やはりチャイコフスキーを先生の指揮で弾いたときも練習はとても要領よく進められ、あまりうるさく注文をされる方ではないのですが、本番になると速めのテンポで迫力がありロシア音楽はこういう感じなのだと妙に納得させられてしまう魅力のある人です。A定期はマーラーの「夜の歌」、B定期はストラビンスキーの「火の鳥」がメインです。特に「夜の歌」は弾くだけでも大変な曲です。私がN響で初めてこの曲を弾いたとき全然弾けなかったのを覚えています。速いテンポで3重音4重音の前打音のつくところなど指も弓も間に合わせるだけでも大変です。私はこの曲は3回目です。(でも久しぶりですから、前の経験など役に立たないでしょう)
実は明日あるオーディションがあり、それの審査をするのです。今年音大を卒業した人たちが対象のオーディションです。若い人たちの溌剌とした演奏はとても楽しみです。それを全部同じ基準で審査するのは結構しんどい仕事ですが。若々しい元気で自然な演奏を期待しています。


1997.9.1

今日は「リンク集」でも取り上げている藤原義博様のホームページ「大人から始めるヴァイオリン」の掲示板のコーナーで問題になっていた弦の交換と駒の直し方を取り上げます。これは「ヴァイオリン」のページで1.弦と弓の寿命2.弦の交換の仕方について解説しました。


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