ひとりごと2000年4月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
ページの最後に97年9月から月単位にまとめたページに飛べるようになっています。以前のものを読みたい方はこちらからどうぞ。


4.30

 今日いただいたメールでWindowsのInternetExplorerでは区切り線の場所がおかしいという指摘を受けました。これについては皆様にお断りをしないで変更した部分があるせいだと思います。
 まず第1にトップページの巾を640pixelにしました。区切り線は620pixelにしてあります。ですから画面 の巾をたとえば画面一杯に設定すると、区切り線は中央に来てしまうので、区切り線は家の写 真の下には来ないでしょう。(私が言ったのは左右の問題ではなく、区切り線が写真より下に来ないで重なってしまうということを気にしていたのです。) 画面の巾については一度画面全体に表示させてそれを縮小させれば良いはずです。
 もう1つは画面の表示フォントのサイズの問題があります。これは絶対的なレイアウトには影響を与えないのですが、改行の場所が狂ってしまうのです。もしExplorerでご覧になるのでしたら一度表示フォントをWindows版でしたら最小に、Mac版でしたら編集メニューの中の初期設定で言語/フォントの項目でサイズを12にしてみてください。 (表示フォントのサイズを12ポイントにした理由は他のブラウザーのデフォルトのサイズが12ポイントだからです。)
 今はまだ他のページの巾を640pixelにはしていないのでトップページの表示だけが変更になっています。
 ホームページ作成のソフトを変更することがこれほど大変だとは夢にも思いませんでした。まだ色々問題点が出てくると思いますが、何かありましたらお知らせ下さい。それにしてもホームページ作成ソフトというのは言ってみればいい加減なもので、PageMillでもGoLiveでもDreamweaverでも作った通 りにブラウザーで表示されることはまずありません。行間がデレッと開いてしまったり、フローティングパレットなど使おうものならその場所がどこに行くかはブラウザーによってマチマチだったりします。DTPのソフトのようなつもりでホームページを作るとイライラするばかりです。でもこればかりに関わりあっているわけにもいかないので、このままいきます。

 ずっと音楽の話を書かなかったので前に書いたことの繰り返しですが、最近レッスンをする時に頭を少し傾けるようにさせると、皆弾きやすいといって喜んでいます。頭を傾けると顎当にあたる面 積が増えるので、楽器がしっかり支えられるのです。顎の先だけで楽器を支えるよりずっと楽に持てます。そうやってみると肩当てなど要らないということも納得がいくと思います。私も若い時は肩当てがないと楽器は持てないと信じていたのですが、今では肩当てなど全部処分してしまいました。更に言うと楽器は顎と肩で挟むものではありません。これについてはこちらをお読み下さい。


4.29

 実は昨日から今日にかけてトラブル続きで本当に困り果 てました。というのはトップページは色々なページにリンクしているので、その設定をやり直さなければいけないのですが、よくマニュアルを読まずにやったら上手くいかないのです。一度アップロードして他のページに行くボタンをクリックしても「そういうファイルは見つかりません。」というメッセージが出るのです。ブラウザーのURLを見ると指定したファイルの後に変な文字が入っているのです。どうもファイルの指定の仕方を間違えていたようで、それを直し終わったのは朝の4時過ぎでした。外が白みかけていました。
 今日は演奏旅行のページが入っているBIGLOBEとAT&Tの方も手を付けたのですが、これも大変でした。色々やっているとリンクのページの中にURLの間違いとアクセスできないページを見つけました。

 色々やってみて思うのはレヤーの機能などを使おうとすると、ブラウザーによってはこちらの意図するものとはまるで違うように表現されてしまうのです。私のメインのブラウザーはNetscapeなのですが、これで綺麗に表現できてもExplorerやtCabで見ると見るも無残な形になるということはよくあります。これを防ぐにはテーブルを使うのが一番良いようです。(隙間になっているところに絵を入れようと思って、レヤーをそこに持っていってもブラウザーで見るととんでもないところに行ってしまうのです。(その例は私の前のトップページの家の写 真と区切り線の関係がその典型的例なのですが、私は家の写真の下に区切り線が来るようにしたいのですが、PageMillで見るとそのようになっていてもブラウザーでは絶対にそのようにはなりません。〈家の写 真の横に区切り線が来てしまうのです。〉)それをちゃんと出来る方法がずっと分からなかったのですが、テーブルを使えば簡単に回避できました。今のトップページはちゃんと思った通 りになっていると思います。(少なくとも私の持っているNeyscape、Explorer、iCabではちゃんとそうなっています。)Windowsのブラウザーでそのようになっていないようでしたら教えて下さい。


4.28

 少しづつHPをDreamweaverで作り始めています。PageMillでやっている時はのマークを入れようとするとUSB関連の機能拡張を入れていると異常終了してしまうので、文章を書くときは機能拡張のセットを変更してもう一度立ち上げ直さないといけなかったのです。そしてアップロードするときはUSBの機能拡張の入ったセットで立ち上げないといけないので面 倒臭いことこの上ないのです。しかしDreamweaverだとその必要もなくが入るのです。またDreamweaverでは上手くいかないと思っていたことの解決法も分かったので、今日からいよいよホームページの作り直しに着手しました。手始めにトップページは全面 的に直しました。またこのページも今日からDreamweaverで書いています。


4.27

 昨日はプライベートで事件があり、更新できませんでした。今日から私は出番のはずだったのですが、急遽降り番になりました。

 時々レッスンを依頼する電話がかかってくるのですが、その時にレッスン代はいくらかと聞く人がいます。もちろんレッスン代は気になるでしょうし、不当に高いケースもあるでしょう。ですがレッスン代は安ければ良いと言うものではないと思うのですが。まあレッスンを受けること(受けるふりをすることに社会的意味を見つけると言った方が正確。)に意味を見いだしているならそれで結構ですが、上手になりたいのならレッスンの内容の方が大切ではないのでしょうか。勉強でもそうですが、出来ない人ほどどこの塾がどうだということにうるさいのです。本当に分かっている人はそういう話しに対しては何も言わないでにこにこ笑っているのです。(よく分からない人ほどよく吠える!)
 何も分かっていない人ほどうるさいという1つの例として私が経験したのは、最初に来た時「先生は芸大式で教えるのですか?桐朋式で教えるのですか?」と聞いた人です。ヴァイオリンの弾き方に芸大式も桐朋式もありません。そんな世の中の噂を分かったような顔をして振り回す人はこちらも生徒として来て欲しくもありませんし、相手にする暇もありません。

 またそのような噂の例としては音大に入るのに学科の勉強をすごくしないといけないというものがあります。専門の楽器を弾くだけでも大変なのに学科の勉強も受験校並にしなければならないと思い込んでいる人がたくさんいます。私に言わせれば学科の試験を受けられる所まで行くためにも専門の練習をちゃんとした方が身のためです。音楽をやるなら学科がよく出来てもちゃんと弾けなければ使い物にならないのですから。(ただし音楽をやるという意味で最後にものを言うのはその人の教養というか価値観、バランス感覚です。それを身に付けるためには音楽馬鹿ではダメなのですが、それがものを言うのはかなり上のレベルに行ってからの話です。また小さい時から音楽しかしていないので、勉強はからっきしダメという強者がいることは確かですが。)

 私が言いたいのは大切な子供の将来を決めるのにその根拠が世の中の噂だというのでは、子供がかわいそうだということです。自分の子供が他の子供と違ったって良いじゃないですか。


4.25

 ホームページを新しくしようと思い色々やったのですが、私のやりたい事はDreamweaverよりGoLiveの方が合っているようです。一応メドはつきましたが、色々なページを書き直さないといけないのでもう少しかかりそうです。今までよりコンパクトにするということを第一義にしています。(内容はコンパクトにはしません。見かけの問題です。)

 昨日のコンサートについて頂いた感想を見ると、三善先生の焉歌が好評でした。私もこの曲が一番印象が強いです。曲の意図が違うので簡単に比較は出来ませんが。吉松さんのトロンボーン協奏曲など楽しいという意味では大したもので、楽しめる音楽という観点から言うと最右翼でしょう。音楽はどうあるべきかという問題まで関係してくるので、どの曲が良いかということは簡単には言えません。私自身は弾く立場から言うと強烈なメッセージのある曲も、楽しさを追求した曲もどちらも良い曲だと思います。聞く立場から言えば強烈なメッセージのある曲の方が印象が強いでしょう。結局は歴史が審判を下すでしょう。
 現代曲に限らず歴史は名曲とそうでない曲にはっきりとした審判を下しています。良いところがあるというだけでは残れないのです。時々指揮者がこの曲はとても良い曲だといって取り上げる曲がありますが、大体の場合に良いところはあっても全体を通してみるとバランス的に今一つということが多いです。
 いわゆるクラシックな曲もこうした時代の審判を通ってきていますから、現代曲も当然これを通らなければいけないわけです。私たちの使命はその本当の姿を聴衆の皆さんに伝えることにあるのでしょう。あとは時が審判を下します。


4.24

 今日はオーケストラ連盟の主催の演奏会でした。改装なった上野の文化会館が会場です。作曲者の自分の曲の説明を聞くとなるほどと思います。新曲はどんどん演奏されて、その中から良い曲が残っていくべきだとは思いますが、それにはあまりにも色々な問題がありすぎます。
 私がいつも新曲を弾いていて疑問に思うことの1つに、divisi.(各パートをいくつかに分けて違うことを弾かせること)で1人ずつ違うことを弾かせて、外で聞いているとそれがほとんど聞こえないような所がたくさんあるのですが、どういう意味があるのだろうかということが疑問になります。効果音なのだとしたらどうしてこんなに複雑なリズムを書くのでしょう。また全てのパートが全部違うリズムで動いているような場合、誰がそれを聞き取れるのでしょう。曲のアイデアはとても面白いですし、曲の背景は素晴らしいと思うのですが、それを音にするところに問題があるように思います。
 また演奏する側にも色々な問題があります。たとえば速い3/8拍子なのに1小節に4連音符を入れるとか、8/8拍子(3/8+3/8+2/8)の中に2分音符と4分音符の3連が書いてあるような場合、普通の人間の能力では絶対にちゃんと弾けません。(というかこんなものは不可能だと思います。)これは私達弾く側のソルフェージュの能力のなさが悪いのかもしれませんが、テンポを考えたら一体どう拍子を取れというのかなと思ってしまいます。指揮者は譜面の中にそういう部分があることを意識しているのかなとも思ってしまいます。そういうイメージを楽譜にする部分でついていけない部分があるのは確かなのですが、弾きながらも結構面白いなと思わされてしまうのは不思議です。こういう曲は私の言ったような矛盾を含みながらも将来必ず残っていきます。
 新曲を演奏するときは特に指揮者に対する要求は厳しくなります。16分音符で弾かなければいけないのに、拍子が伸びたり縮んだりするのでははっきり言ってやってられないという気分になります。こういう合わせの大変な曲では指揮者は冷静でいてくれなくては、弾く側はやっていられません。

 このように色々文句を言いましたが、弾きながら「?」があっても後世に残る曲は何とも言えない魅力があります。弾くのが大変でも内容のある曲は、弾き甲斐があります。今日の曲の中にもそういう曲がありました。
 それにしても2時間40分の演奏会というのは長すぎます。聞く人にも負担が多き過ぎると思います。終わって楽屋に帰ったら皆疲れ切って無口でした。誰も自分から口を開かないのです。せいぜい2時間+αで終わるのでないと長すぎます。


4.23

 今日は明日の演奏会の練習を練習所でやりました。三善先生の焉歌の練習の初めにこの曲の背景について説明がありました。沖縄からの学童疎開の船が撃沈された事に対する抗議の意味を込めた曲で、オーケストラの弾いている事は船を呑み込もうとしている波を表しているとのことです。5曲もあるのでかなり長い演奏会になりそうです。
 昨日書いた演奏会の招待状についてはこれからだと受け渡しの方法などに問題があるので、23日22時までにメールを頂いた方だけに差し上げます。(もう締め切らせていただきました。)

 今朝練習所に行って昨日書いたASTELのデータカードAN-X1のテストをやってみました。結論から言うとNGです。うまく接続できない時にカードを差し直しても状況はすこしも良くなりません。Macintoshではこのカードはちゃんと動作しません。たまにちゃんと動くこともありますが、あてにならないので結局は前のカード(XN12)と古いAJ25を使ってやらなければダメです。カード型のPHSという謳い文句につられて買いましたが見事に失敗です。こういう物はちゃんとテストをして出して欲しいです。(来週当たり新しいアップデータの2版が出るようですが。)

 今日のN響アワーでシェリングの話の中にオーケストラの配置をチョークで書くという話がありましたが、私もその時いました。ファーストの前の方の人たちのイスの場所をチョークで書いていました。その他にもシェリングがどこかの町で演奏会に行く時、会場がホテルから見て大通りの反対側にあったそうなのですが、指揮者が歩いて行こうと言ったら、シェリングは車で行くと言って車を呼んだという話を聞いたことがあります。シェリングは変わり者だったようです。
 私が芸大の学生の頃シェリングのバッハの無伴奏は1つのお手本でした。このころは古いレコードと新しいレコードの2つがありましたが、どちらも名演で良く聴いたものです。私がバッハの無伴奏でよく聴いた演奏はこのシェリングの古い録音とミルシュタインのレコードの2つです。好きという意味ではミルシュタインの方に惹かれますが、シェリングの演奏はお手本としては最高です。
 バッハの無伴奏というと楽譜も色々出版されています。ベーレンライター版は何も書いてないです。シェリングの校訂した楽譜も出ています。(シェリングだから良いのであって、普通の人がやってもサマにならないボーイングがたくさんあります。)ガラミアンの物もあります。(これはオリジナルのファクシミリがついています。)伝統的なものではフレッシュのものなどがあります。一時楽譜集めに凝ったことがあり、バッハについては10種類近く持っています。バッハの無伴奏と並んでヴァイオリンを弾く人が必ず勉強しなくてはいけないパガニーニのキャプリースについても同じ位色々な版を持っています。人によって指使いがこんなにも色々考えられるのだという意味で、楽譜を見ていて面白いのはパガニーニの方です。


4.22

 今日は一日とても忙しかったです。朝10時から24日のオケ連コンサートの練習がありました。今日はN響のC定期の本番が2時からあるので、協奏曲2曲だけをやりました。今回のコンサートは5曲ありますが、そのうち2曲はコンチェルトです。コンチェルトはソロの妙技が聞き物ですから、楽しいと思います。それ以外の3曲の中では三善先生の曲が一番難しいです。明日はまた午後1時から全曲の練習があります。
 この演奏会の招待状が若干あります。ご希望の方はメールを下さい。

 それからずっと懸案だったASTELのデータカードのことで渋谷のASTELショップに行って色々聞いたのですが、どうも原因は操作法にあったようです。カードをさしてうまく動作をしなかった後そのまま別の接続をしようとするので搬送波が検出できませんというメッセージが出るようです。(ANX1をスロットにさして普通にPIAFSに接続した後、そのままカードを排出せずに64kのプロトコル変換接続をしようとするからダメのようです。それが出来ないのでまたもとの状態に戻してPIAFSにつなごうとするとまた搬送波が検出できませんというメッセージが出ます。)一度カードをごみ箱に捨ててからサイド差し直して別の接続をするとちゃんとつながるようです。

 それから家に戻ってレッスンをして、それから市響の練習に行きました。とても疲れました。最近特に再確認したことなのですが、楽器を持つ時に顎で強く押さえるようにするととても良くないです。頭が少し傾くように持たないと楽器の持ち方に力が入ってしまい、耳が楽器から離れるので妙に冷静になってしまい、演奏の中に入っていけないのです。楽器は肩に載せるだけ、顎は絶対に楽器を押さえ込まないことが必要です。(顎と肩で万力のように挟むのではありません。)楽器の持ち方とか弓の持ち方とかに関連した基本的な事の中に上手くなるための秘訣が隠されています。当然だと思うことでももう一度見直してみることをお奨めします。


4.21

 今日は朝から色々の用事があり、あっという間に夜になってしまいました。まず歯医者に行きました。何といっても一番手間取ったのは、ETCカードの車内器の取り付けです。モニターに応募したら当たったようです。1時間ぐらいで済むという話だったのが2時間以上かかってしまいました。これがあると料金所で幾分かでも楽になりそうなので期待しています。その後レッスンが続いて終わったら9時前でした。

 明日は昨日書いたオケ連コンサートの練習で、3と4の2曲の協奏曲の練習があります。N響の練習と同じく朝10時に練習スタートですから、早く家を出ないといけません、といっても朝8時くらいですが。普段よりは30分くらい遅く出ますが。その後用事を一つ済ませてから1人レッスンをして、夜は市響の練習に行きます。どうして急にこんなに用事が増えたのか分かりませんが、このところ用事が多くて大変です。

 今日はレッスン以外雑用だらけの一日でした。


4.20

 今日は夕方から練習所で、(社)日本オーケストラ連盟設立10周年記念事業〈現代日本オーケストラ名曲の夕べ〉の練習がありました。この演奏会は今色々のオーケストラで日本人の作品が演奏されていますが、その評価がどうしても今一つだということで、今まで演奏された曲の中で評判の良かったものを集めてその面白さを再認識して欲しいという企画だそうです。
 来週の月曜日4月24日(月)に東京文化会館で19:00から開かれます。
 1.岩代 太郎:世界の一番遠い土地へ  (指揮:小泉和裕)
 2.西村  朗:光の雅歌        (指揮:小泉和裕)
 3.吉松  隆:トロンボーン協奏曲 オリオン・マシーン
                    (指揮:渡邊一正)
 4.湯浅 譲二:ヴァイオリン協奏曲   (指揮:渡邊一正)
 5.三善  晃:オーケストラのための焉歌・波摘み
                    (指揮:秋山和慶)
というプログラムです。メンバーは色々なオケから派遣された人たちで構成され、弦楽器は14型(ファーストヴァイオリンが7プルト)です。読響の方達が一番多くN響からは9人が出ています。コンサートマスターは小森谷巧さんです。普段N響で現代曲を弾くのとはちょっと違う感じでした。

 今日の練習は5、2、1の3曲をやりました。三善先生の焉歌は面白い曲で、弾くこと自体かなり難しいですが、聴いて面白いと思います。西村先生、岩代先生の2曲は曲の雰囲気に浸って楽しむ曲でしょう。演奏会の終了後ホワイエでレセプションがあるようです。

 今日もまたレッスンの話ですが、器用さについての話です。皆さん器用だとレッスンを受けるに当たって望ましいと思われるでしょうが、私は反対です。これは音楽に限らないと思うのですが、初めだけは器用な方が望ましいかもしれませんが、何年という単位で考えると初め器用だった人よりちょっと不器用な人の方が長持ちします。生徒を見ていても上手くなってくる子は器用な子ではありません。決して本当の不器用というわけではないのですが、器用に上手に世を渡る子が順調にそのまま上手くなるというケースはあまりありません。
 どうして私がこのことを何度も言うのかというと、器用に出来ないから私は才能がないというように考える子が多いからです。本当の才能は我慢して練習することだと思います。(目的を持って、目標を持って一歩一歩進んでいくことが必要です。)こんなことは当たり前だと思うようなことをいい加減にしないことです。


4.19

 前の話の続きです。
 子供をご褒美をネタにやらせたり、お行儀の良い子であることを必要以上に要求するのは子供にとって良い事ではありません。
 ご褒美と引き換えに何かをやらせていると子供は自分自身のためにやっているのだということを忘れてしまいます。またお行儀の良い事ばかりを要求すると見かけだけが良い子ができ上がります。人の気に入ることばかりを追及して、人の気に入ることだけをしようとし、人の目ばかりを気にするのです。
 少々ヤンチャでも少々不器用でも自分で楽しいと思ってやるのならちゃんと育っていくので、あるレベルまでは必ず行きます。ですからお子さんに音楽(に限りませんが)をやらせるのなら自分が音楽をやりたいと思うようにさせるべきです。
 レッスンを始めた時に一番大切なことは練習するという習慣をつけることです。初めは短い時間しか出来ないでしょうから、1回は15分とか20分の短い練習を日に何回かすることから始めるのです。このように1日の練習を3つぐらいに分けてやると初めはやりやすいです。そのうち1回の練習時間を長くしていけば良いのです。またある程度進んだ生徒の場合も、たとえば初めの1時間はスケールとか左手の練習、次の1時間はボーイングの練習とかエチュード、次の1時間は曲の練習というようにすれば良いのです。1コマを2時間にすれば日に6時間さらうことになります。1コマが1時間半なら全体で4時間半ですね。そうして1回の練習は1時間単位でやるようにし、一時間経ったら休憩をとった方が良いです。
 このように練習を負担に思わないように自分を仕向けることが秘訣です。


4.18

 今日は一見良い子について書きます。
 一見良い子はどういう子の事かというと、小さい子の割にお行儀が良く、注意すると「ハイ!」という良い返事をするのです。こちらも良い子だなと思って安心しがちなのですが、実は人の言うことはあまりちゃんと聞いていないのです。(「もう1回注意したことを言ってごらん!」と聞くと何も答えられないのです。)大人が喜ぶように振る舞うことには長けているのですが、肝心な部分は分かっていないのです。レッスンも導入の時期はそれほど難しいことをやっているわけではないので、ある程度頭の良い子は分かっているフリが出来るのですが、少し先に進むと要領だけではどうにも出来なくなってくるのです。
 私達も初めは騙されましたが、この分かっているフリは慣れればすぐ分かります。レッスンしていると「ああ、この子は勉強でも同じことをやっているのだろうな。」と思うことがよくあります。(ただ漫然と勉強しているので、同じ間違いを何度も何度もやっているのだろうなと感じさせられるのです。)
 駄々っ子のような男の子はレッスンする時はこちらも体力勝負になるので大変なのですが、ある意味ではお行儀の良い子より楽しみな部分があります。(もちろん初めはウンザリするくらい手間がかかりますが、その段階を抜けるとこちらもレッスンするのが楽しみになります。)こちらも気長に見ていないといけないのです。

 ゆっくりきっちりと練習するのが上達の早道なのですが、どうしても結果を急いで、いい加減にやってしまうのです。つまり分量が多いと思うのでちゃんとする暇が無いと思ってしまうのです。(たとえば単語を1日1つ覚えれば1年に365覚えられます。1年で365では少ないと思うかもしれませんが、大した負担もなく出来ることを考えるととても良い方法です。これをずーっと放っておいて、ある時突然覚えようとするとその365がものすごい負担になります。)初めからちゃんと簡単なことを積み上げてきている人は、そういう時の心理状態がよく分かっているのでじっくり出来るのです。ですから器用な人より、少し不器用な位の人の方が大成するのです。(本当に不器用だとちょっと困るのですが。)器用な人はどうしてもその器用さに頼って格好良く世の中を渡ろうとするのですが、亀のように一見鈍重に見える人の方が最後は勝つのです。これは音楽に限らないと思いますが、特に器用さが必要と思われている音楽については大切なことです。

 最近家族全員がiモードを使うようになったのですが、とても便利です。たとえば私は家にいる間に交通情報にアクセスして首都高の渋滞情報を読んで、それから車に乗っています。(カーナビでVICSの情報を得ようとしても、動き出してしばらくは情報が取れません。その点iモードの情報は家にいて見ることが出来るので最高です。)
 今日iボードも買ったのですが、これは外に出る時に持っていく気にはなりませんが、文章の入力は携帯自体でやるよりずっと楽です。


4.17

 今朝起きたら左の奥歯が欠けていたので、あわてて近くの歯医者に行きました。私自身は痛みがなかったのですが、こんな虫歯の状態だったら痛くなかったですかと不思議な顔をされてしまいました。女医さんだったのですが、ロンドンに留学していたとき色々なオーケストラの演奏会によく行かれたそうです。学生時代には大学のオーケストラでヴァイオリンを始めたそうですが、水泳もやっていたので2年目になったらヴァイオリンは途中で止めてしまったそうです。

 それから本屋に行ってMac FanとMacPeopleを買いました。前はこの2誌はあまり買わなかったのですが、最近は月刊の雑誌より情報が速いので重宝しています。ただ情報の速さという点で言えば何といってもインターネットが速いです。PowerbookArmyに行けば雑誌の比ではないです。最近はMac Fanはすぐ店頭からなくなるので発売されてすぐ買わないといけません。

 今日はレッスンについて1つ書きます。それはレッスンの時に「○○ちゃん、ちゃんと弾いたら××を買ってあげるからね。」とお母さんが言うことです。この××をダシにして子供にレッスンを受けさせるのは何年か経った時に悪影響しか残りません。交換条件付きでないとレッスンをちゃんと受けないようになってしまうし、何より自分のために弾くという大原則を欠いてしまうのです。こういうことを続けていると子供はわがままになるだけです。本当のところを言うと小さい子が上手くなるかどうかは本人の資質以上に親御さんの持って行き方次第なのです。親が適当なところで妥協すると子供はそれで良いものだと勘違いします。一度レベルの低いところで妥協してしまうと後でそれを上げるのは並大抵の努力では出来ません。
 それは私達自身も同じことです。弾くことで「まあこんなもので良いか。」と思ってしまうといくらやってもそれ以上には行きません。その意味では人のことなどとても言えた義理ではないのですが、レッスンをしているととてもこのことが気になるのです。
 こういう交換条件を出しても自分で弾く気のない子は結局続けられません。勉強が出来たり楽器を弾けたりするのはその事に興味を感じて自分がそれを征服したいと思うから出来るのです。勉強の出来ない子は頭が悪いというよりは、勉強に興味がないか勉強が出来ることに意味を感じないからです。だから子供を叱るのではなく、子供に興味を持たせて欲しいのです。どうやったら興味を持たせられるかというと、それは親御さんがその事を面白いと思えば良いのです。子供だけに興味を持たせようとするから子供に無理強いすることになるのです。親御さんが興味をもって一緒にやってみようとすれば子供は必ずそれに応えてくれます。
 明日は今日の話の続きで、一見お行儀の良い子について書きます。


4.16

 今日はN響は旅行日です。この次のショスタコの10番の定期は私は降り番です。
 新幹線の使える所だと昨日のような演奏会の後場合によっては家に帰れます。(旅行規定上は夜10時までに東京に帰ることが出来ない時は、現地宿泊になります。)昨日は18:00開演だったので、終演が20:00になるので楽に帰る事が出来るわけです。国際会館は三宮の駅のすぐ近くなので、新神戸まで行って新幹線に乗る方法と新大阪まで新快速で行ってそこで新幹線に乗るという2つの方法があります。結論から言うとどちらの方法でも新大阪で同じのぞみに乗れるました。私は個人的には演奏旅行中は出来るだけ同じ所に長く滞在するようなスケジュールの組み方が好きです。 荷物をかばんに詰める作業が大嫌いなので、それを出来るだけ減らしたいのです。そのためには時刻表を穴の開くほど見て対策を練ります。(その点車での移動は道さえ混まなければ好きなときに移動できるので、気が楽で良いです。でもたった1回の演奏会のために片道550kmを車で行く気にはなれません。)

 この前書いたFinale2000についてはまだゆっくりと試していないので何とも言えません。以前Sibeliusを試したのですが、妙なプロテクトがかかっていて、もしHDDを初期化したらどうなるのかなど不明なところが多くてこれに乗り移れませんでした。(1度インストールした後再インストールしてそれを登録しようとすると登録の番号が違うというメッセージが出て登録できないのです。この件についてソフト会社にメールを打ったのですが、1つも返事が返ってきません。というようなわけで今は登録されたSibeliusが1つHDDにあるのですが、具合が悪いからといって再インストールは出来ないのです。というのは登録する時にマシンの番号をソフト側が勝手に言ってくるのですが、その番号が同じ機種でやっても毎回違うのです。ですから一度登録できた番号を入れてもマシンの番号が違うので受け付けてくれないのです。この点についてはマニュアルに記述はありません。)このSibeliusはなかなかのソフトで、Finaleがあわてて2000を出したという噂を聞いたので期待していたのですが、これではとても安心して使えません。譜面書きのソフトだから日本語が通らなくても良いとは言っても、やはり日本に代理店のないソフトを買うのはとても危険です。金の無駄遣いでした。
 この譜面書きのソフトについては他にNightingaleも試しました。これもなかなか良いソフトです。ですが今まで作った譜面をどうするのかという問題と、Finaleでは1%単位で変更できるものが、Nightingaleでは大中小くらいの選択肢しかないという問題など色々あって、これにも乗り移れませんでした。
 というような具合でソフトはどんなものであっても一度それを選んだらよほどの事がない限り他のものにはしない方が良いです。データの互換性の問題をクリアしないと、今までの蓄積が無駄になりますから。今まで新しいソフトが出ると大抵使ってみていたのですが、もうこのようなことはお金と時間の無駄になるのでしないつもりです。(新しいソフトの使い方に慣れるのにもかなりの時間が必要だからです。)


4.15

 今日は神戸の国際会館での演奏会でした。神戸に来ると震災の後のことを思い出します。地震があった後演奏旅行で来たことがあるのですが、その時は新幹線がまだ不通で在来線で神戸を通り過ぎたことがあるのです。震災からまだ何ヶ月というくらいの頃のことです。特に今日の会場の三宮の近くが一番被害の大きかったところです。

 

 今日ケースを開けてヴァイオリンを取り出して弾いた時にびっくりしました。ヴァイオリンがとても柔らかい音で鳴っているのです。昨日のアンサンブル・アマデウス東京の演奏会の影響です。楽器にまでこれだけの影響を及ぼすというのはあまり感じたことがありません。今日一日気持ち良く弾けたのは本当にびっくりしました。昨日書いたことをこの様な形で裏付けられたのは珍しいことです。昨日のことはともかくとして今日はサントリーで弾いた時より気持ち良く弾けました。そう感じたのは私だけかもしれませんが。
 やはり今回のプロはヴァイオリン協奏曲が一番の聞き物です。特別に速いわけではないのですが、全部の音がはっきり聞こえてくるのです。この全部の音が聞こえる速さで弾くということはとても大切なことです。(私も理屈としてはよく分かっているのですが、実際に弾く時にはこのことを忘れています。)初心忘れるべからずなのでしょうね

 今日は終演後新幹線で帰京しましたが、その車中で今日のレポートを書くつもりだったのですがビールとワインを飲んだら気持ち良くなって目が覚めたらもう品川でした。今はこれを総武快速線に乗りながら書いています。家には12時ちょっと過ぎには着くと思いますが、早速その後これをアップロードします。(今新小岩に停車しています。)ジャケットだけしか着ていないのですが、夜になるとさすがに少し寒いです。


4.14

 今日は 愉しくクラシック“モーツァルトの手紙”の本番でした。普段のN響での活動とはまるで違うとても楽しい演奏会でした。(N響の演奏会が楽しくないという意味ではありません。大編成のオケとは違う室内楽の楽しさを味わったということです。)

 

 ニューオータニの向いにある紀尾井ホールは中規模のホールで、室内楽にはもってこいです。今日の演奏会は中村メイコさんの語りとアンサンブル・アマデウス東京の演奏で行われました。

 

 今日の演奏は「日本人のアンサンブルでもここまで出来るんだ。」という感想を皆が持ちました。ゲネプロの時に会場で聴いていた人たちが異口同音に皆が楽しそうに弾いていて、とても良い音がしていたという感想を言われていました。これはコンマスの朝枝さんのキャラクターによるものです。最後の写真はゲネプロの時から来て下さっていた作曲家のすぎやまこういち先生に撮っていただいたものです。演奏が終わった時皆とても良い表情をしていたのがとても印象的です。演奏を通してリフレッシュしたという感じです。

 明日は神戸の国際会館でB定期のプロを弾きます。私は11時前の新幹線で行きます。


4.13

 今日は定期2日目でした。全体の印象は昨日と同じです。シトコヴェツキさんは今日はアンコールを弾かれました。バッハの無伴奏パルティータ2番のサラバンドです。この曲はヴァイオリン協奏曲の時によくアンコールとして弾かれます。(他にはクライスラーの「レシタティーボとスケルツォ」などもよく弾かれます。)今日のアンコールは前半も後半も繰り返しをしていましたが、1回目はたっぷりとした音で弾き、2回目はエコーを効かせてとても印象的な弾き方でした。本論のショスタコーヴィッチの協奏曲も素晴らしいものでした。ごく普通のテンポなのですが全ての音がちゃんと出ていて、ヴァイオリンはこうやって弾くのだよと言われているような気がしました。とても参考になります。明後日は神戸の国際会館で同じプロを弾きます。神戸の皆さん、このヴァイオリン協奏曲は聞き物ですよ。

 今日は午後1時から練習所で明日の紀尾井ホールのコンサートの練習がありました。チケットも完売だそうで、弾く側としてはとても有り難い話です。今回はよく響く音で音楽の意味を考えた弾き方をすることを主眼としています。中村メイコさんの語りとよくマッチしてくれると思います。

 今日家に帰ったらFinale2000のバージョンアップが届いていました。これから試してみようと思っていますが、ご報告は後日にします。
 また練習所に行く前にASTEL船橋に行って修理を頼んだデータカードを取りに行きました。最初にこのカード自体では通信できないのにこれにPHSをつなぐと通信できるのを店の人に見せて確認させているのに、修理して戻った時には症状が確認できなかったというのです。こういうことではあまり信用できませんが、一応カードだけで通信できたのでまあ良しとしましょう。更に初期不良なのにもかかわらず交換に応じないのです。それまでにかなり投資しているのでASTELをやめなかったのですが、この次には他のところにしようかなと思わされます。


4.12

 今日はB定期の本番でした。本番の時は練習の時とテンポが違って割と速めのテンポでした。特に3楽章はもたれないようにということを主眼にしているようで、かなり速めのテンポで弓をさかんに返して弾かせています。メロディーを弾く時に次の音につながっているように聞こえるように、音を保たせながら弾くようにさかんに言われています。3楽章については練習の初めから普通より速めのテンポで弾いていました。本番の時も4楽章の最後はすごく重量感のあるテンポでした。8分音符に全弓を使うくらいの勢いで弾いています。曲の最後以外は速めのテンポでした。
 今日の白眉はやはりヴァイオリン協奏曲でしょう。2、4楽章の速いところでも余裕をもって弾かれています。落ち着いたテンポで迫力のある音で弾かれていて、小気味の良い演奏でした。長いカデンツァも長さを感じさせずに最後までずっと聴く人を引っ張っていっています。ヴァイオリンはとてもきれいな物で多分Stradだと思いますが、かすかに金属的な感じの音です。全ての音がはっきり聞こえてきて、さすがにStradという感じです。ゆっくりな所は弓のコントロールが素晴らしかったです。1、3楽章はその弓のコントロールの良さを見せつけられました。この演奏は聞き物です。


4.11

 今日はこの前メールで頂いた質問にお答えします。
質問1)今回の弦の並び方は、通常のN響のビオラが外になる形ではなく、チェロとビオラが交替していました。インバルさんが以前N響を振ったときは、通常の形をとっていたとおもうのですが、このような並び方にしたのは、「復活」だからなのですか、それとも今月の定期はすべてこの形で行くのでしょうか。また、楽員の方は、いつ頃、並び方を知らされるのですか?
 今回の並び方がどうしてこうなったかは詳しくは知りませんが、指揮者の希望だと思います。復活の時にこの並びでやりやすかったので今月はこの並びでやるそうです。N響は昔は今のように並んでいましたが、いつごろかは忘れましたがかなり前にヴィオラが外に出るようになったのです。このことに限らず管楽器の配置なども色々試行錯誤の末の結果です。

質問2)今月より弦の並び方が大幅に変っていましたが、この並び順はパートごとで話し合って決まるのですか、それとも何か別の基準があるのですか(例えば音楽監督が決める)?
 この前も書きましたが、4月から席次が変わりました。席次は業務命令で知らされます。

質問3)エキストラはどのような人に頼むのですか、いつも同じような人がトラで入っているような気がするのですが。登録制になっていて、その中から選ぶとか、あるいはN響エキストラのオーディションがあるとか何か特別のことをしているのでしょうか。
 エキストラはメンバーの推薦によって決まります。オーディションはしていません。現状ではオーケストラはまとまりが大切だという考えからエキストラは公募していません。ただオーディションが公募になることもあるので、エキストラの選び方も変更があるかもしれません。ただ公募して何十人も来たら一体いつどうやったら出来るのかなどを考えるとスンナリとは行かないでしょう。(全員参加でオーディションをやるのはスケジュールを合わせるだけで大問題なのです。)

 今日はN響の練習が終わったあと、4月8日にご紹介した14日に紀尾井ホールで行われる「モーツァルトの手紙」という演奏会の練習がありました。こういう仕事(業界用語でいう業)は大体適当なところで妥協するものなのですが、今回はコンマスの朝枝さんが妥協をしない人なので、細かいところまできちんと練習しています。この演奏会を1回限りで終わりにするのはとても勿体ないという話が持ち上がっています。演奏会全体の進行も面白いですし、演奏もとても質の高いものになっていると思います。ご興味のある方はぜひ聴きにいらして下さい。


4.10

 今日もショスタコーヴィッチの5番から練習しました。毎回テンポなど微妙に違います。良く言えば即興的なのですが、弾く側としてはいささか困ります。もっとも毎回きちんと計ったように同じにやる必要はないのですが。
 午後からはヴァイオリン協奏曲の練習をしました。この曲は協奏曲には珍しく4楽章形式をとっています。第1楽章は夜想曲、第2楽章はスケルツォ、第3楽章はパッサカリアと長大なカデンツァ、第4楽章はブルレスカという構成です。緩急緩急という構成の急の方の2つの楽章はとても速くてオケパートでも弾くのは難しいです。その昔レオニード・コーガンがこの曲を弾き、名演奏だったそうです。この曲はもともとオイストラフのために書かれたもので、1955年にムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィル、オイストラフのソロで初演され、献呈されました。今回はソロはドミートリ・シトコヴェツキさんです。シトコヴェツキさんのお母様は名ピアニストベラ・ダヴィドヴィッチさんです。この曲は聴いてとても面白いと思います。

 今日練習後この前書いた紀尾井ホールでの演奏会の練習をやりました。(今日は弦楽器だけの練習です。)ハフナー・セレナーデを弾くのですが、今回は指揮者なしでコンサートマスターの合図で弾きます。コンマスの朝枝さんはヨーロッパでオペラのオケのコンマスをずっとやって来られた方ですが、今回のハフナー・セレナーデもその延長線上にあるようです。普通に弾かれるのとは雰囲気がかなり違いますが、なかなか聴いて愉しいと思います。朝枝さんは最初にヴァイオリンを習った時私と同じ先生についていたそうです。(私の方が何年か年上のようです。)


4.9

 今日はショスタコーヴィッチの5番の練習でした。とてもゆっくりとしたテンポの中で緊張感を盛り上げていくので、フィナーレの終わりなどものすごい重量感です。今まで色々な人の下でこの曲を弾いていますが、このような重量感は初めてです。第3楽章は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが3つに分かれて弾くことになっていますが、その分かれ方は色々なやり方があります。3つの声部を平均に3つに分ける人もいます。また3楽章の初めの第3声部は第2ヴァイオリンに担当させる人もいます。その後17小節目で第2声部が入ってきますが、普通はここはそこまで弾いてきた第2ヴァイオリンが2つに分かれて第2声部第3声部を弾くというやり方をします。今回はその第2声部は第1ヴァイオリンが受け持っています。というようにこの楽章はdivisi.のやり方は色々あります。
 今回はとにかくブルドーザーのような重量感で全曲を押し切ろうとしているように感じます。人によってはこれとは正反対のアプローチをします。曲の冒頭も f 1つですからあまり大きすぎない音で弾くようにと強調する人もいます。(第2楽章の初めもここは ff ですがこれもあまり大きすぎないようにと注意した人もいます。)私自身はあまりこの曲を規模を大きくするのは馴染めないのですが、ここまで徹底していると脱帽物です。この重量感は食べ物の違いによるという説もあります。食べ物はともかくとして人種が違うという事はいやというほど知らされます。
 インバル先生はただ単に大きい音を出させるだけではなく、弱音のところは柔らかい音で軽い弓で弓幅広く弾くようにということで、p の所はまたとても魅力です。この点については今回よりも前回のマーラーの時の方が良さが出ていると思いますが。


4.8

 今週は自分の事情で全然レッスンが出来なかったので、今日は朝からずっとレッスンの連続でした。さすがに疲れました。

 ところで今日は今度の金曜日4月14日午後7時から四谷の紀尾井ホールで開かれる「SoundGallery創立20周年記念 愉しくクラシック」モーツァルトの手紙という演奏会についてご紹介します。私もこの演奏会に出演します。
 普通演奏会は1ベルが鳴り、演奏家が登場して演奏、そして終わるという進行ですが、この演奏会は語りを担当される中村メイコさんが場内アナウンスでお客さんを客席に招き、お話しが始まります。(これはまだ本決まりではないので、変わるかもしれませんが。)場内アナウンスからすでにコンサートが始まっているというものです。
 ある結婚式の話から色々音楽家が集まり演奏の準備が出来ているという話の展開の中で、オーケストラがステージへ上がりチューニング、話が終わって演奏が始まります。当日演奏するハフナーセレナーデはハフナー家の婚礼のためモーツアルトが依頼されたもので、演奏直前に譜面が出来上がったことを想定しています。(このセレナーデの中のロンドはクライスラーの編曲で有名で、ヴァイオリンを弾く人なら必ず勉強する曲です。)
 メイコさんはヴォルフガング(モーツアルト)のお姉さんに扮して、いろいろな手紙や逸話を話します。モーツアルトは作曲された音楽と裏腹に如何に人間的であったかという事を織り交ぜ
ながら。
 特に彼の葬られ方とは反対に椋鳥の葬り方は特に印象的で、なぜあんなに透明な音楽が作曲出来たのか垣間見ることが出来ます。そしてやはり最後はオペラ「魔笛」の事が出ておしまいです。当時、郵便日(郵便が配達される日=今の様に毎日配達されてなかった)というのがあって時代の背景がちらっとあったりでその時代を感じさせます。
 ステージと客席に境界線がない演奏会というのが今回の狙いのひとつで、通常の演奏会よりちょっとリラックスして聴いて頂きたいというものです。


4.7

 今日は定期2日目でした。昨日と今日を較べると昨日の方がテンションが高く、出来栄えは昨日の方がいくぶん良かったという感じです。マーラーの演奏でこれほど充実感がある演奏は珍しいと思いました。この復活というのはヴァイオリンから言うと弾くこと自体はそれほど難しいという方ではありません。他の交響曲だととにかく弾くことだけでも大変なのですが、この曲は弾きながら他のパートの動きも味わえるので弾いていて面白いです。
 今回はインバル先生はこの後の2つの定期ではショスタコーヴィッチをやられます。次の定期が5番、その次が10番がメインです。

 今本棚を見ていたらその昔インバル先生でヨーロッパに行った時の旅行のハンドブックが見つかりました。94年9月23日〜10月7日でした。このときは前にも書いたマーラーの9番のAプロとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番とチャイコフスキーの交響曲第5番のBプロの2つで回りました。このときは最初にバーミンガムに行ったのですが、その時泊ったHoldayInnで夜中の3時頃ボヤ騒ぎがあり寝ているところを叩き起こされ、ヨーロッパに着いて早々の出来事だったものですからそれからしばらく時差ボケに悩まされました。この旅行は色々な出来事があり散々なものでした。たとえばブリュッセルではある人が買い物に行って子供たちに財布をすられたり、バルセロナでは首にかけていたカメラを取られそうになった人がいたり、最後に泊ったマドリッドのホテルがあまり良くなくて、旅行の最後に良い思い出を作れなかったりでした。
 このときは最初のバーミンガムと最後のマドリッドのホテルが外れだったのが印象的に残っています。この旅行の時にブリュッセルで買った旅行用の小さなハサミはいまだに現役で使っています。この1年前93年9月20日〜10月3日にはデュトワ先生でヨーロッパに行っています。

 この前は海外旅行というと40日位の長さでその上ホテルがツインだったので、私は海外旅行は大嫌いでした。結婚した年のアジア旅行、その後のヨーロッパ旅行(まだ東西がはっきり分かれている頃で、初めは西側にサバリッシュ先生で行き、後半は東側に岩城さんと外山さんで行ったのです。東ベルリンに入った途端にあまりのひどさに具合が悪くなってしまいました。)などです。93年の旅行から当然のこととはいえ部屋がシングルになり、旅行を楽しめるようになりました。


4.6

 今日はA定期初日でした。昨日書いた指揮が分からないということは今日はゲネプロの時からありませんでした。練習の時は曲の流れとは関係なく悪いところを直していくので、気持ちが集中しきれなかったのでしょう。今日の本番は我ながらなかなか良かったと思います。インバル先生の音量のコントロールが素晴らしく無理して弾いているという印象がなくてとてもきれいだったと思います。合唱も弱音がきれいでした。お客様の反応も良かったです。時々感じる掛け声と拍手がかけ離れているという現象は今日はなく、最後に篠崎さんが会場にお辞儀をしたあとも拍手が続いていました。インバル先生はマーラーに対するイメージがとてもはっきりとしているので、弾いていても雰囲気からそれがはっきりと感じ取れます。昨日などは所々合わないところがあったのですが、今日は合わないというような心配はありませんでした。
 弾く側から言うとこのようにイメージがはっきりしていると弾きやすいです。指揮しながら探っているような所がないからです。私達から見ると指揮者が探っているとすぐ分かります。私達は棒を見ながら弾いているのですから指揮者が自信をもって振っているか、迷っているかぐらいはいやでも分かります。自分が探っているからオケが合わないのに、自分の事を棚に上げてオケの所為にする人は結構いるのです。明日も期待できるでしょう。

 ところで演奏会が終わって駐車場に行ったら車が混んでいて、駐車場を出るまでにすごく時間がかかってしまいました。もっとも外に出たら道が空いていてあっという間に家に帰れました。


4.5

 今日はホールでの練習でした。今日は雨にもかかわらず道が空いていて7時15分くらいに家を出たら8時5分にはホールに着いてしまいました。いつもこうなら良いのですが、年度末の3月にはものすごく混んでいて毎日1時間以上かかっていました。午前中は1楽章から順に4楽章までじっくり練習し、午後から歌付きで4楽章、5楽章をやりました。

 今回は弦が18型という特大の編成の上に2人のソロと合唱団がつくというものです。(管楽器も大編成です。)インバル先生の指揮は私は時々分からなくなります。テンポを変えようとしているように見えることが時々あるのですが、よほど気をつけていないとずれてしまいます。先生の指揮に慣れていない為に起こることだとは思いますが、明日のゲネプロにはちゃんと呑み込まないといけません。テンポを正確に弾かなくても良いとおっしゃってはいらっしゃるのですが、今一つどのようにルバートがかかるのか馴染めません。(もちろん場所によりけりで、ここはテンポを正確に弾くことという所はもちろんたくさんあります。そういうところはテンポが変わらないのですから良いのですが。)スケールの大きさは大したもので、その点では聞き物です。先生はこの曲に対する思い入れが強くて、一度終わったところでももう一度弾き直して注意をされるということが何ヶ所もあります。

 練習が終わってからこの前買ったASTELのデータカードがちゃんと動作しないのでカードを買ったASTEL船橋に行って初期不良で交換を頼んだら、交換は出来なくて修理になるというのです。納得できませんが修理を依頼して帰ってきました。というようなわけでいまだにデータカードだけでコードを使わずに通信が出来ていません。来週の初めには戻ってくるとのことでした。


4.4

 今日も一日「復活」の練習でした。インバル先生は色々な所で「これはオペラのように弾きなさい。」という注意をされています。特にcresc.dim.を大げさにつけてシャイでなく大胆に表情を付けるように盛んに言われています。p の所はアクセントを付けなければかなり大きく弾いて良いと言われています。又ppppというような場所がありますが、これはlontano(遠くでという意味のイタリア語)という風に弾いて欲しいと盛んに言われています。今回の復活はとてもメリハリの利いた振幅の大きな演奏になりそうです。練習時間を一杯に使ってもまだ足りないほどの力のいれようで、この曲に対する先生の思い入れが伝わってきます。今までマーラーは3番、9番、6番と取り上げてきていますが、今回の2番復活もそれに負けず劣らずの名演になるでしょう。
 94年のヨーロッパ旅行では9番を演奏しましたが、移動のきつい海外旅行でこのような大曲を弾くのはとても大変だったことを思い出します。でもこの演奏旅行が6年も前のこととは思えないほど印象が鮮烈です。明日はホールで練習です。

 私自身は先週今週と個人的なことで大変でしたが、今日一応メドが立ちました。思うように時間がとれなかったのですが、これからは少し落ち着くと思いますので、このページにも手を入れられると思います。今しばらくお待ち下さい。アマチュアオケのページとかヴァイオリン、ピアノのページにも手を入れようと思っています。


4.3

 今日はインバル先生の練習初日でした。第1楽章から練習を始めました。「皆さんこの曲はよく知っていると思うので、通しては練習しない。」ということで、初めから細かく練習していきました。私自身以前ヨーロッパ旅行に行った時の先生の印象とはかなり違いました。(その時は恐い方だという印象が強かったのです。)とても面白い方で、練習中も笑いの絶えない和やかな雰囲気でした。ただし練習の内容は妥協を許さない厳しいものです。全体を通して楔形のアクセントは単なるアクセントではなく「impulse」(espressivo[表情豊かに]に重さをかけて弾くということ)だということを強調されていました。譜面に書いてあるディナミークを効果的にするようにディナミークをかなり変えています。特に弱音の方のニュアンスを重視しています。
 今回の定期から新しい席次になります。又今回は弦楽器は18型で各パート普段より2人人数が多いです。(普段は16型、小さい編成の時は14型です。)R.シュトラウスの曲などでも楽譜では18型と書いてあるものがあります。
 今日はオーケストラの練習が終わったあと合唱団の練習がありました。今回は3日目の練習はホールで行われます。こういう曲の時練習をホールで出来るのはとても有り難いです。


4.2

 今日は教育テレビで音楽のオンパレードでした。まずN響アワーで1999年ベストコンサート第2回です。私は第3位のスクロバチェフスキ先生とスヴェトラーノフ先生の演奏会には出ていました。放映された部分はほんの少しですが、その時のことを思い出しました。特にスヴェトラーノフさんのロシア音楽特集はとても鮮明に覚えています。第2位のサヴァリッシュ先生の英雄の生涯は降り番でした。第1位のタン・ドゥンの門も降り番でした。私はサヴァリッシュ先生のシュトラウス特集、スクロバチェフスキ先生、スヴェトラーノフ先生がとても良い演奏会として印象に残っています。私自身は「門」は聴いたり見たりした範囲ではこれからのオーケストラ音楽の方向性を問う問題作ではあると思いますが、ベストコンサートとするにはいささか無理があるような気がしました。
 その後20世紀の名演奏第7夜を見ながら今これを書いています。ハイフェッツ、ティボー、オイストラフ、ホロヴィッツなど往年の巨匠が続々登場しました。特に印象的だったのはオイストラフです。死ぬ2年前のモーツァルトのヴァイオリンソナタの演奏が放映されていました。若い頃のオイストラフはとても力強い演奏をしていて、レコードやCDにもそれが残っています。レオニード・コーガンも弾いていました。コーガン親子は握力がものすごいという話を聞いたことがありますが、今日の映像を見ていてもさもありなんという感じです。
 今はバーンスタインがウィーンフィルでモーツァルトのピアノ協奏曲を弾いています。

 明日からはA定期、マーラーの「復活」です。エリアフ・インバルさん指揮です。インバルさんは前にヨーロッパ旅行をしたことを思い出します。マーラーの9番を持っていったと思います。第1楽章の初めが第2ヴァイオリンで始まるのですが、会場練習の時に必ずそこを弾かされたのを覚えています。

 前から気がついてはいたのですが、Powerbookからヒューレット・パッカードのDeskWriter 694Cにプリントをかけても反応しないのです。HPのホームページに入って最新のドライバーをダウンロードしてもやはりダメでした。デスクトップはまだOS8.6なのでプリントできるのですが、OS9になるとダメのようです。これでカラープリンターもそろそろ替えないといけないようです。全くたまらないです。
 これとは逆にPowerPointはデスクトップではすぐ止まってしまうのですが、Powerbookではちゃんと動いています。これからOSXが出てきたら一体どうなるのでしょう。金ばかりかかって大変そうで心配です。


4.1

 今日から新年度です。今日も昨日の続きで右手の動きが楽になりました。聴いていても楽そうに聞こえるそうです。とにかく楽に持って楽に構えることが一番大切です。ただ楽に持つと言ってもダラッとするという意味ではありません。力は要所に集中しているが余計なところに力を入れないというとても微妙なバランスの上に成り立つことです。自分の感覚では顎の力が一段と抜けたことが一番印象的です。

 今日はトップページと「MacintoshとInternet」のページを書き直しました。トップページは重複が多いのでコンパクトに書き直しました。「MacintoshとInternet」は今は環境が全然変わってしまったので書き直しました。(前の「MacintoshとInternet」はそのまま残してあります。それにしても最近はわくわくするようなソフトのバージョンアップが少なくなりました、というかほとんどありません。最近は広告につられて新しいソフトを買ってもほとんど満足しません。私が始めた今から10年くらい前はソフトがバージョンアップするととても変化がありましたが、最近は「だからどうだって言うの!」という程度の感激しかありません。(私が年をとったからでしょうか?)と言いながらバージョンアップには結局全部付き合っています。

 このところ2400のバッテリーがすぐなくなるので、バッテリーの寿命だと思って1つ捨ててしまったのですが、次のバッテリーも又なくなってしまいました。2つ続けて昇天するのはおかしいと思ってバッテリーマネージャーをリセットしたらちゃんと充電するようになりました。(と言うことはこの前のバッテリーも捨てなくて良かったということのようです。)


97年9月分10月分11月分12月分、98年1月分2月分3月分、4月分5月分、6月分7月分8月分9月分、10月分11月分12月分、99年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分、2000年1月分2月分3月分はこちらです。