ひとりごと2000年2月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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2.29

 今日は渡辺玲子さんのシベリウスの練習がありました。(外の曲ももちろんやりましたが。)渡辺玲子さんというとその昔まだ「若い芽のコンサート」があったころ中学生の時に日本音楽コンクールに優勝されてバルトークのヴァイオリン協奏曲を弾かれたのですが、その時はとても素晴らしくてびっくりしました。今日も弾いているときその時のことを思い出していました。
 英雄についてはスターンさんは速めのテンポでもたれないで演奏したいようです。ただ弾き出しのアウフタクトとその先のテンポがつかみにくいのは困りものですが。ボーイングはご自分のものを書いた譜面を持ってきていらっしゃるのですが、普段のものとは全然違うので皆弾きながら面食らっているようです。
 明日はオーチャード定期です。私はゲネプロが終わったら秋葉原に行って新しいPowerbookのメモリー増設をしてもらいます。今度のG3はとても安定していて今のところフリーズしたのはシリアルとUSBの接続のアダプターにシリアル接続の音源(ヤマハのQY70)をつないで、OMSに認識させようとしたらフリーズした1回のみです。ソニーのワイアレスLANアダプターはちゃんと認識してくれるので、家の中では無線でTAに接続できます。

 拍手のフライングの件については何通もメールをいただきましたが、拍手のフライングについては賛否両論です。私は弾く側ですから迷惑に感じますが、聴かれる側はもっと余裕を持って見る事が出来るのかも知れません。(私たち以上に絶対に許せないという人もたくさんいらっしゃいます。)こういう論争を通して音楽文化がだんだん熟成していくのかも知れません。


2.28

 今日はオーチャード定期と演奏旅行の練習でした。指揮者はアイザック・スターンの息子さんのマイケル・スターンさんです。英雄から練習しましたが1楽章が始まったらとても速いテンポでいささかびっくりしました。スターンさんは色々説明したいらしく早口で話されるのですが、いささか早口過ぎて何を言いたいのかがあまりよく伝わってこなかったのです。(どこから弾いて欲しいとか、どういうふうに弾いて欲しいとか言うような注文なのですが、指揮者の注文とは違うことが起こるので指揮者も面食らっているようでした。)途中からゆっくりそして簡単に表現されるようになり、よく話が伝わるようになりました。今日面白いと思ったのは、スターンさんが「私の父がアップかダウンか迷ったらアップで弾けば良いと言っていた。」とおっしゃっていたことです。今回はスターンさんのボーイングで弾いているのですが、そこら中で普段のN響のボーイングとは逆になるのでたまらないのですが、その話を聞くともっともだなと感心させられました。

 昨日書いた拍手の件ですが、こういうお粗末は演奏会に常について回っています。ウェーバーの舞踏への勧誘とかチャイコの5番とかが鬼門な訳ですが、チャイコフスキーの5番などはあれで終わっていると感じるようでは何と言いましょうかという次元の問題です。今日いただいたメールによると以前シモノフさんでこの曲をやった時ある方のすぐ隣のおばさんが今にも拍手をしようという態勢になったそうなのですが、その時はゲネラル・パウゼが短かったので救われたそうです。その方は以前にN響の演奏会で同じようなことがあったときに拍手をした犯人の首を絞めてやろうかと思ったと書かれていました。こういうトンチンカンな拍手をする人もお客様、このゲネラル・パウゼを楽しみに来ていらっしゃる方もお客様という矛盾を私たちは抱えているわけですが、早く日本の音楽水準が上がって欲しいと願うのみです。
 ブーイングにしろブラヴォーにしろ拍手にしろこれは皆聴いている人の権利ですが、それと同時に一緒に聴いている他のお客様に対しての責任もあるのです。他のお客様も同じようにお金を払って楽しみに来ているわけですから、あるアピールをするにしても他の人がどう思うかも考えないといけないしその人の楽しみを潰す権利はないのです。もし意見があるなら演奏する側に直接言って下さい。表現の自由には責任が伴うのです。またその表現によってそれをやった人のレベルが逆によく見えてくるというのは皮肉なものです。


2.27

 昨日はC定期2日目でした。今月の定期も全部終わり指揮者は本番が終わった後すぐ成田に行ったそうです。私はB定期とC定期を弾きましたが結論から言うとよくやられるブラームスやチャイコフスキーとは全然違う雰囲気ですが、肩に力の入らない良い演奏だったと思います。
 4楽章の終わりのところでの拍手のフライングの件ですが、指揮者が練習の時に「棒を止めても拍手は来ないよね!」と質問をしたときに、「大丈夫です!」と自信をもって返事をしたのですが、見事に裏切られました。これで日本の音楽水準はまだまだだということを身をもって実践してしまいました。あの和音の進行であそこで終わると思う人はいないはずなのです。スラトキンさんもステージの上で苦笑していました。とても残念な出来事でした。(あれはわざとした拍手だという説もあります。そうは思いたくないけれどひょっとすると.......?もしそうだとするとジョークにもなりませんが。)

 昨日は本番の前と後に秋葉原に行きました。(行きにすまそうと思っていたのですが、メモリーの増設とHDDの交換に時間がかかるというので、終わってから取りに行きました。)次のモバイル機NewPowerbookG3が入ったという電話があったからです。かなり前から99年版のG3にしようかなとも思っていたのですが、今年になったら新しい機種が出るという噂なので今まで待っていました。昨日は夜になってHDDを初期化してパーティションを切り、OSを入れ直して色々やっていたら気がついたら午前4時近くになってしまいました。それであわてて寝たのでひとりごとの更新をする暇がありませんでした。さすがにG3も500MHzだと速いです。ソフトのインストールも今までの機種で馴れているのとは比べ物にならないほど速く、インストールもイヤになりません。これからはこれを中心にやっていこうかなと思うほどです。(デスクトップの8500/G3/300MHzではATAとグラフィックのボードを入れていてもこの新しいPowerbookの前では影が薄いです。)未だに全部のソフトを入れ終わっているわけではありませんが、後はおいおいやって行こうと思っています。使用感などは少しずつご紹介します。


2.25

 今日はC定期でした。朝ホールに行くときは首都高が混んですごく時間がかかりました。聞いた話によると指揮者を乗せた車もホテルからホールまで行くのに大変時間がかかったそうです。
 今回の曲目についてはオイリアンテもチャイコフスキーもドイツ人やロシア人の指揮とはいささか違う感じですが、なかなか面白い指揮です。練習の時にスラトキンさんはチャイコフスキーの4楽章の終わりの方のゲネラル・パウゼの後拍手が来るのではないかということをとても心配されていました。アメリカでやるときは拍手の来る心配のある時はゲネラル・パウゼの所も棒を振るという話をされていました。日本の演奏会ではここで拍手が来たことは経験したことがありません。アメリカも地方になるとそういう心配もあるのでしょうか?
 弾いていると色々細かいことをやるのですが、全体としてはとても大らかなものを感じて弾いていて妙に考え込まなくて良いので弾きやすいです。楽屋ではアメリカ人らしい大らかさを感じるという話で盛り上がっていました。例えばチャイコフスキーの最後など音量的にもテンポの点でも普通だったらもっと硬い感じの音になりそうな感じなのですが、不思議と音が出ていて速いのに柔らかい音がしています。これはスラトキンさんのお人柄だと思います。明日は衛星放送で中継されるようです。(私としては衛星ではなくホールに来ていただいて本番の音を聞いていただきたいですが、そうもいかない方は是非衛星を見て下さい。)


2.24

 今日はC定期の練習3日目でした。チャイコフスキーとバーバーのチェロ協奏曲の練習をしました。チャイコフスキーについては全体に音を切らないでたっぷりとならすように注意されています。1楽章や4楽章では譜面に書いてない所でもかなりテンポの変化を付けています。ニュアンスはcresc. dim.などを強調したいかにもスラトキンさんらしい物です。全体としては割とあっさり目の力みのない演奏になっていると思います。バーバーのチェロ協奏曲はスティーヴン・イッサーリスさんのソロです。弾き方は大見えを切った派手な演奏という印象で、あまり演奏されないこの曲を楽しく聞かせています。
 4月からはC定期の2日目の衣裳が燕尾服に変わります。(3月は定期がありません。)今まではタキシード(濃いブルー)でしたが、定期は時間を問わずに燕尾服になりました。今度の定期がタキシードの見納めです。

 今日は少し風邪気味なせいもあって早く寝ようと思っています。


2.23

 今日もC定期の練習でした。ポイントを押さえたとても要領の良い練習なので、効率良く練習が進みました。ご自分でどこをどうするということがしっかり決まっているので、弾く方としてもとてもやりやすいです。今回のチャイコフスキーも普段とはかなり様子が違うのですが、聴いているととても面白いと思います。
 スラトキン先生の指揮は流れが自然で、棒の動きを見ていても肩から力が抜けているので、私たち弾く側から見ても力まずに弾けるので良い音が出てくるのでしょう。発音の前に身構えるようだと弦楽器などどうしても音が汚くなります。(もちろん管楽器だって同じでしょう。)不思議なことに大きい音を出そうと力むより、楽に弾いたときの方が良い音で良く響くのです。広いホールで弾いている時に力任せに弾くと、潰れたギシギシした音がするだけで少しもすてきな音にならないのです。
 今回の協奏曲はバーバーのチェロ協奏曲です。この前のピアノ協奏曲と同様、フィナーレは難しいです。拍子が割り切れない複合拍子になっているので、リズムをのみ込まないと勘違いしやすいです。

 昨日寝るときに枕の上を見たらネジが1本落ちていました。昨日の電池交換の後マザーボードを押さえるネジを締め忘れたからです。8500くらいまではメモリーの増設や電池交換はとても面倒でした。今のG4などこのころから考えると信じられないくらい簡単になっています。まあ昨日の電池交換で私も馴れたので、次は全部自分でやろうと思います。


2.22

 今日はC定期の練習でした。チャイコフスキーの5番から練習しました。前回のブラームスと同様普通にやられるのとかなり違うテンポ表情で弾くように言われるので、このよく弾く曲でもまるで初めて弾くような感じでした。聴いていても普段とはかなり印象が違うと思います。ロシア人だとこの曲など書いてないところでは絶対にテンポを変えないものですが、今回スラトキンさんは場所によって大巾にテンポを変えています。また今回もロシア的ではないという批評をいただくのでしょうか?オイリアンテも例えばサヴァリッシュ先生が振るのとは全然違います。オイリアンテというと中間部の静かなところは前の方だけのソロ(第1,第2ヴァイオリンとも4人づつ)になるのですが、サヴァリッシュ先生の指揮だと例によってピアニッシモに押さえられるので弾くだけでピリピリするような感じになります。それに引き替え今回は割と自由に弾かせています。今日は4時過ぎから練習所をイスラエル・フィルが練習に使うようです。とても陽気でにぎやかなオケだそうです。

 私は実はおとといあたりからデスクトップの8500の電池が切れたような症状が出ているので、練習が終わったら早速秋葉原に行って電池を買って帰り、電池を替えたのですが、8500は電池を替えるのにもとても手間のかかる機種なのでバラしてまた組み上げるのに1時間ちょっとかかってしまいました。
 今日秋葉原に行って新型のPowerbookがあるかどうか調べたらどこの店でも見つかりませんでした。この前18日(先週の金曜日)はまだ数がたくさんあったのに、さすがに土日をはさむとすぐ無くなるようです。


2.21

 今日は案の定一日中忙しくてちゃんと楽器に触れませんでした。お恥ずかしい次第です。

 この前いただいたメールに、演奏会の最中に近くのお客様がプログラムを見る時にうるさくて気になるというものがありました。こういう事は私も演奏会を聴きにいくと時々経験します。演奏が始まっているのに自分の席まで堂々と歩いている人もいます。曲の始めがフォルテならいざ知らずピアニッシモの場合など、弾いている時にステージの上から見ていても近くのお客さまは迷惑だろうなと思うことがあります。演奏の終わった後の「ブラボー」がどうとかこうとか言う以前の演奏会に行くときの最低条件だと思うのですが、実際にはこのマナー違反が多いです。大昔の隣組のようにお互いに牽制しあうのが良いとは絶対に思いませんが、野放図ではいけないです。
 私たちは聴いていただく立場ですからある程度のことは我慢しますが、他のお客様はやはりお金を払って聴きにいらっしゃっているのです。お客様同士が気まずくなるのは避けていただきたいです。

 明日からはC定期の練習です。オイリアンテ、バーバーのチェロ・コンチェルト、チャイコフスキーの5番です。


2.20

 今日は本来旅行日なのですが、昨日帰ってきてしまっているので2連休です。午前中はレッスンをしてその後確定申告の準備をしたら1日潰れてしまいました。明日も色々とヤボ用が控えていて明日もまともに弾けないかも知れません。

 今日いただいたメールの中に今回のスラトキンさんの指揮はドイツ風ではないと言っている人がいたという文章がありました。これはとても大切な問題を含んでいると思います。たしかにドイツ人のやるブラームスとは違いますから、その意味ではドイツ風ではないです。ですが指揮者はアメリカ人、弾く私たちN響は日本人です。N響はドイツ人の指揮者(たとえばサヴァリッシュ先生)でこの曲を弾く時はまさにドイツ風に弾きます。ですが我々日本人が演奏するときにドイツ風に弾いていたらいつまでたってもドイツ人には追いつきません。(ドイツ以外のヨーロッパ人にとっても同じことが言えます。フランス人、イタリア人、ロシア人いずれもドイツ物を弾くと場違いに聞えます。)ですが我々日本人は日本人の感性でブラームスが良いなと感じ、弾きたいと思っているわけですから、その日本人の個性を活かした(ドイツ風ではない)弾き方をしても良いのではないでしょうか。
 更に私が言いたいことは、演奏は国がしているのではありません。ドイツ人でもブラームスを弾く時皆が良い演奏をするわけではありません。弾く人個人の方が国籍よりはるかに大事なのです。演奏を聴くときはもっと柔軟に考えた方が音楽を聴く楽しみが増えて良いと思うのですが。私は演奏というものは基本的に楽しくなければいけないと思っています。もちろんすべての音楽がそうだと言うわけではありませんが、悩むために音楽を聴いているのではありません。演奏する側も聴いているお客様を楽しくそしてホッとさせられるようでなければいけないと思います。(人が悩んでいる様子を見てだれが楽しいと感じるでしょう。音楽は生命を楽しむためにあるのです。)
 これに反論のある方はいらっしゃると思いますが、我々弾く側はそう思っているのです。


2.19

 今日は名古屋定期でした。私は13:56発ののぞみに乗りましたが、指揮者一向も同じ列車でした。スラトキンさんはVAIOを使っていらっしゃるようで、車中でお見かけしたらソロのブラウニングさんにコンピューターの話をされていました。
 今日の会場は形はサントリーに似ていますが(ステージの後ろにも客席があり、オルガンのパイプが並んでいることが似ています。巾と奥行きのバランスはかなり違います。)、響きは今日の愛知県芸術劇場の方が多いようです。このホールは私たちが行くホールの中でも札幌のキタラと並んでもっとも響きの良い方です。

 

 今日は当日券の売り出し枚数よりはるかに多い人数の人達が当日券の売り場に並んでいらっしゃたそうです。オーケストラの演奏会としてはとても珍しいことだそうです。ここの定期がずっと続いてくれることを祈っています。
 今日の演奏も良かったと思います。サントリーとは響きが違うのでテンポなど微妙に違いますが、会場の雰囲気はとても和やかでした。東京でも名古屋でも「ブラボー」がかかりましたが、とても自然に聞こえてこちらとしても素直にうれしいと感じました。スラトキンさんはN響をとても気に入っていただいているという話を聞きました。2年に1回ぐらいのペースでしかいらっしゃれないようですが、もっと頻繁にずっと来ていただきたいです。
 今日は帰りの車中でひとりごとを書こうと思っていたのですが、ビールとワインを飲んで弁当を食べたら眠くなってしまい、目が覚めたらもう品川の近くになっていました。今日はバッテリーが無くならないようにわざわざPowerBattery24というのを持って行ったのですが、必要ありませんでした。


2.18

 今日は休みの一日でした。午前中は近くの内科に行って待たされて終わってしまいました。午後も2時過ぎになってHDDを買いに秋葉原に行きました。20GBのATAのHDDを買って、内蔵に2つATAのHDDを付けました。今回は20GBで18,000円でした。安くなったものです。
 行ったのはT-ZONEでしたが、新しいPowerbookを売っていました。実物を見た感じでは今までの物よりかなり進んでいます。動きの多いムービーを画面全体に拡大しても一応見られる程度の絵になっていました。また外付けのディスプレーを使ってデスクトップのような使い方も出来ます。(Powerbookの画面と外のディスプレーはミラーリングだけでなく、違う絵を表示させることが出来ます。)今度の物はSCSIがないので、今持っているSCSI機器が全然使えなくなるので買う気はなかったのですが、T-ZONEでは99年版のPowerbookの残りがあるがSCSIを使うのだったらそれを買ったら良いのではないかと言っていました。今日のMac WIREの記事を見るとアダプテクからCardBusに対応したSCSIカードが出るとのことでした。そうなると今回のPowerbookも使えます。FireWireのHDDが安くなった頃に乗り換えればよいわけですから。初回入荷分はあっという間に無くなるのでしょうが、もう少し様子を見ないといけないでしょう。
 家に帰ってOS9をインストールしてみました。調子に乗ってOutlookでメールを読みに行ったら、「メールをサーバーに残す」設定にしていなかったのでメールがOutlookにしか残っていない状態になってしまいました。あわてて自分宛に今日来たメールを送って事無きを得ましたが、びっくりしました。今日の投資で内蔵の2つのHDDで8.6と9.0で起動でき、外付けのHDDで8.1が動くようになっています。今は中心は8.6ですが、場合によっては8.1と9に絞ろうと思っています。
 それにしてもコンピューターは金がかかります。


2.17

 今日はB定期2日目でした。今回の定期は肩が凝らずに自然に聴けるととても好評のようです。私も弾いていて肩が凝らないので、お客様もそのように感じるでしょう。バーバーのピアノ協奏曲はなかなか面白かったようです。アンコールのバッハのプレリュードも面白かったです。ブラームスの1番もゆっくりな所のテンポが少し遅く感じる以外はとても自然に流れています。演奏についての印象は昨日と同じです。
 今日の演奏会には家内と娘が聴きに来ました。本番の前にサントリーホールの近くのホテルで食事をし、それから私は本番に臨みました。本番後とても楽しめたと喜んでいました。あさっての名古屋の演奏会も期待できます。
 今回の肩の凝らない雰囲気はスラトキンさんのキャラクターです。スラトキンさんは決して甘い指揮者ではありませんから本音の部分はとても厳しい方だと思うのですが、実際に演奏している時には我々には絶対に身構えさせませんから私たちも自然に弾けます。この感じは名指揮者に共通するキャラクターです。

 最近N響でもG4を買う人が増えています。Nさんもついこの間G4を買ったそうです。(私のことではありません。)もっとも買った途端にG4の新シリーズが出たようですが。Powerbookも新しいものが出たようです。私はまだしばらくはこのまま行くつもりです。(CPUカード、グラフィックのカード、ATAのカードと投資していますから。)日経MACにチューンアップについての記事が出ていましたが、それにもOS Xが出たときに新しい機種を買うのが良いという結論でした。私もそうするつもりです。


2.16

 今日はB定期でした。練習の時はあまり感じなかったのですが、本番になったらブラームスの1番がまるで初めて弾く曲のような感じがしました。どうしてそう感じたのかはよく分かりませんが。今回はお客様も弾いている我々もともに良い演奏だったと感じたようです。特に今日印象的だったのは演奏会が終わった時のお客様の表情が皆とても穏やかだったことです。スラトキンさんの指揮がすごく自然に力が抜けているからなのでしょうが、クライマックスに向けてどんどん進んでいるときでも力まずに弾けるので、音が柔らかく和やかな感じでお客様にもそれが伝わったのでしょう。ブラームスの細部の処理についてはドイツの指揮者(たとえばサヴァリッシュ先生)とははっきり違っていて、正統的ドイツ音楽とはいささか違うのですが(たとえば2楽章の初めの部分のテンポなど)、とても自然に流れていてとても良いと思いました。
 前半のヴォーン・ウィリアムズは不思議な感じでした。いかにもスラトキンという人そのままという感じです。バーバーのピアノ協奏曲はよく練習しただけあってとても馴染んだ音になっていました。土曜日に名古屋に行きますが名古屋の皆さんもご期待下さい。


2.15

 今日はB定期の練習の最終日でした。やはりバーバーのピアノ協奏曲が一番時間をかける必要がありました。今回は練習は3日間でしたが、協奏曲の練習を3日ともやるというのは異例なことです。よく弾かれる曲だと最終日の午後に練習するくらいなのが普通ですが、今回は初日はカラオケで、2、3日目はソロつきでしっかり練習しました。ブラームスの1番は1楽章も4楽章も出だしはゆっくり目なのですが、途中からだんだんテンポが上がってくるところはすごい盛り上がり方です。盛り上がっても硬直した堅い音にならないところが素晴らしいところです。スラトキンさんはどんなところでも自然体で指揮されていて ff の所でも肩から力が抜けています。
 ヴォーン・ウィリアムズは2オケの古楽器のような響きが面白いです。

 今日は仙台国際音楽コンクールのホームページを紹介します。来年2001年の5月に開催されるコンクールでヴァイオリンとピアノの2部門で行われます。仙台フィルをバックにコンチェルトを中心とするプログラムで行われるようです。このコンクールの趣旨や課題曲、日程など詳しくこちらにのっています。ご覧下さい。3年に1度のペースで続けていかれるそうです。資金的にも運営面でも色々な障害をクリアーして、ずっとこの催しが継続していくことを祈っています。


2.14

 昨日練習所に行って曲目紹介号は手に入れたのですが、今色々なことで忙しく時間がないので指揮者ソリストの紹介はしばらくお待ち下さい。
 今日の練習はバーバーのピアノ協奏曲に一番重点を置いていました。今回のプロの中ではバーバーが一番難しいです。(特に終楽章は5/8である上にテンポが速いので大変です。)バーバーは今回のソリスト、ブラウニングさんのためにこの協奏曲を書いていますし、スラトキンさんとは何度も共演しているようなのでこの演奏は見本のようなものです。ブラウニングさんは今から28年前にN響と協奏曲の夕べで共演されて以来の登場のようです。(28年前というと私はまだ入団していないころです。)
 スラトキンさんの練習はとても要領を得たもので、必要かつ大切なことをちゃんと網羅してやっていくという練習の見本のようなものです。今回の定期は私としてはお薦めで、どの曲も楽しめると思います。


2.13

 今日はB定期の練習でした。最初はブラームスの1番でした。まず最初に全曲を通して弾き、それから4楽章を細かくやりました。4楽章についてはくさび形のスタッカートが何回も出てくるのですが、それをあまり短くしないようにという注意が何度もされました。1楽章は割と速めだったのですが、2〜4楽章は全体的にはゆっくり目のテンポです。練習は良い指揮者に共通したやり方で、時間の許す範囲で大きいことからだんだん細かいことに注意が移っていくというやり方です。プレヴィンさんなどにも共通した感じなのですが、短い時間でも大切なことからどんどん直していくのです。とても充実した練習でした。
 午後からはまずバーバーのピアノコンチェルトをカラオケで(ソロなしのこと)練習しました。この曲はあまり弾かれない上にとても難しいので、オケだけで練習しないといけないのです。協奏曲でこのように練習することはとても珍しいことです。明日はピアノソロつきで練習します。
 その後ヴォーン・ウィリアムズをやりました。この曲では2オケがエコーのように弾く部分がたくさんあるのですが、古楽器を弾くようにノンビブラートで弾くようにとのことでした。ノンビブラートで弾くとピッチがぴったり合わないととても気になるのですが、このように弾くと不思議な響きでとても面白いです。

 ヴァイオリンのYさんは最近G4の350MHz版を買ったそうです。OS9の安定性が気になるところですが、MIDI Managerもちゃんと動いているそうで、いまのところ特に問題はないとのことでした。ただフロッピーに関しては問題ありだという話ですが。G4がちゃんと動くのなら今の8500のG3版を音楽専門にしてそれ以外はG4で動かしても良いわけです。CDを作るためにはオーディオのすぐ隣にないととても不便ですから。


2.12

 今日久し振りにまともに練習できました。前に書いた弓の持ち方についての問題は継続審議の状態です。明日からはN響の練習です。

 昨日いただいたメールにA定期が良かったというものがありました。3曲ともあまり聴かない曲なのでそれほど期待していなかったのだが、なかなか良かったというお話でした。バーバーのヴァイオリン協奏曲はテレビのコマーシャルで使われていたりしていますが、それ以外の2曲はほとんど知らないでしょう。バーバーのヴァイオリン協奏曲はN響の定期でも時々弾かれます。去年のアメリカ旅行でもパールマンがこれを弾いたと思います。(私はアメリカ旅行にはのっていませんでした。)スラトキンさんはこの前の来日の時に小さいお子さんを連れていらっしゃっていて、とてもかわいかったです。とても子煩悩なお父さんのようです。
 明日からの定期のヴォーン・ウイリアムズの「タリス」は前にも弾いたことがありますが、ソロ、1オケ、2オケと3つに分かれていて、前に弾いたときは2オケは各パート1プルトだけが1オケの奥に並んで弾きました。その時私は後で(2オケで)弾いた覚えがあります。ですからこの曲のことはよく覚えているのです。今月の定期は協奏曲がすべてバーバーのものです。前回はヴァイオリン協奏曲、今回はピアノ協奏曲、次回はチェロ協奏曲です。ヴァイオリン協奏曲だけは何度も弾いているのですが、ピアノ協奏曲チェロ協奏曲は覚えがありません。

 もう一つ、先月のブラームスのドッペル・コンチェルトのヴァイオリンがあまり大きく聞えなかったのだがという話を聞きました。たしかにアメリカのヴァイオリニストのように人をびっくりさせるような大きな音で弾くタイプではありませんが、ステージの上で聴いている感じではちゃんと会場の奥まで音が届いている感じの響きでしたから、ちょっと意外な感想でした。大きな音で人を驚かすといったタイプの演奏はそろそろ通用しなくなっているような気がするので、この前の2人の弾き方などとても良いと思っているのですが。ブラームスのドッペル・コンチェルトはチェロの方が目立つ曲なので、ヴァイオリンの方が割を食ってしまうのです。1楽章などまずチェロに主題が出てそれからヴァイオリンがそれを引き継ぐのですから、ヴァイオリンの方が目立つのはなかなか難しいでしょう。人によって印象は違うものなのだなと思った次第です。


2.11

 今日は午前中また録音をしました。ビデオで画面を撮りながら音を歪まない程度で出来るだけ大きくとりたいのですが、なかなかうまくいきません。これもG3あたりを使えば出来るのかも知れません。今日も色々録音をしていて面白かったのは、大体1回目の演奏が一番出来が良い事です。何かが気になって何回も繰り返しても結局は一番最初の演奏が一番勢いがあって良いのです。ちゃんと録画したつもりなのに再生してみたら何も入っていなかったりと色々事故はありましたが昼前には無事終わりました。
 今まで私はDATからCDを作ったりビデオの編集をしたりというようなことはしなかったのですが、今回のようなことがあると本気でやってみようかなという気になりました。人に音楽データを渡すときに一番簡単なのはカセットです。次はCDだと思いますが、CD-Rを買ってこれは出来るようになりました。次はビデオの編集です。演奏しているところのビデオの作成です。

 今回の降り番の一週間は雑用に追いまくられて終わってしまいました。来週はヴォーン・ウイリアムズの「タリスの主題による変奏曲」、バーバーのピアノ協奏曲、ブラームスの1番というプロです。定期の曲目紹介のページは今度練習所に行って曲目紹介号を手に入れたらアップデートします。


2.10

 今日は受験生の勉強会をやったのですが、色々なことを改めて感じました。
 まず1番大切なことは姿勢です。構えたときにきちんとした格好になっていない人はやはり音がちゃんと出てきません。上体が後ろに逃げているような人は腕の重さがちゃんと伝わらないので、音が浮ついています。またフレーズが分かって弾いているかが大きな問題です。またそれぞれの音がメロディーなのか伴奏なのかが分かることも大切です。まだ試験の本番まで時間はありますが、今日聴いた様子でほとんど本番の結果は予想できます。
 またもう一つ残念だったのは、今日の様子をディジタルビデオで撮ったのですが、音のレベル調整がうまくいかず、録音は失敗してしまいました。ヘッドフォンで一応聴いたのですが家に帰って再生してみたら音が小さすぎたのです。やはり入力レベルの調整の出来るカメラでないと役に立たないようです。
 先程の演奏の話に戻りますが、自分に自信のもてない人は危なくなってくるとすぐ逃げ腰になって受けに回るのです。演奏は受けに回ると次から次へと受けに回らなければならず、結局びくびくしたままで終わってしまうのです。練習というのは弾いている時にびくびくしなくて良くなるためにしているようなものです。オケは全体でどうかという世界ですから、それぞれの人がどうだったかということは問題になりませんが(ソロのある人は違いますが。ここが管楽器のソロとかコンサートマスターのソロの大変なところです。)、ソロの場合はすべて自分の責任で人に転嫁できないのです。そこはオケとははっきり違います。(もちろんアンサンブルはソロと違う意味での大変さはあります。ソロとは全然違う神経の使い方が必要になります。また面白さの質も全然違います。)ですからソロは大したことがなくてもアンサンブルには欠かせない人とか、逆に上手いのだけれど合わせるのはゴメンだという人もいます。
 またもっとも強く感じたことは、譜面に書いてある通りに弾くということの難しさです。拍子、リズムなどを正確に弾く中から音楽を浮かび上がらせるというのがもっとも大切なことなのです。このようなことを考えながら勉強会を聴いたのですが、いつも感じることを再確認した一日でした。


2.9

 この前ニュー・イヤー・コンサートが終わってから弓の持ち方について新しいことに気がつきました。弓を持つ時の力のバランスなのですが言葉で説明するのは難しいのですが、出てくる音は今の方が良いです。フレッシュの「ヴァイオリン演奏の技法」という本の中に、ヴァイオリニストは一生のうちに何千と新しい方法を考えつくが、役に立つものはとても少ないという意味のことが書いてあります。新しいことを見つけた時はしばらくは良いのですが、ちょっと経つとまた元の木阿弥ということはよくあることです。
 ですが仮に本当に良いものがほとんどないとしても、いつも何かを見つけようとしてやっているのと、「まあこれでいいや。」というのでは全然結果が違います。やはりそのように前向きにやっている人は活き活きしています。弾く者はいつも前より良い方法を見つけようといつも何かを求めてジタバタしているのです。

 ですが思い切りよく弾いているのでなければ聴いている人はたまらないです。ですから悩みながらやっていることが表に出ているうちは駄目なのです。色々やっていると「ああ、こうやればいいんだ!」と思えるときがあります。こうなれることはとても珍しいのですが、そうなれる時はその方法が正しいということなのです。この感覚がうれしくて色々なことを試してみるのです。上手くならない時というのはやり方が悪いということ以上に、感じ方考え方が間違っているということの方が多いようです。自分の先入観念に振り回されているのです。自分自身のことを考えてみても勝手に「こうに違いない!」と思い込み、良い事でもやり過ぎてしまったり、悪いことこそがコツだと思い込んだりしてしまうということの連続です。

 こういう事を色々やっている時というのはオーケストラを弾いていても曲自体より弾き方の方に気が行ってしまうのです。そうすると指揮者についての感想より自分自身のことの方に目が行ってしまい、指揮者について行けない時もあります。ですがそれまで含めて私なのですから、ここに感じたままを書いています。あまり指揮者や演奏について歯切れの良くない時はこのような時かも知れません。(いつもそうだと言う訳ではありません。場合によると言い様がないのでコメントなしということもありますから。)


2.8

 今日は朝から送り迎えとデータの入力、午後から練習所で話し合い、それが終わって家に帰ってまたデータの入力と全然楽器に触れない一日でした。今日は帰りの車の中でカルミナ・カルテットのベートーヴェンの弦楽四重奏の1番をFMで聴いたのが唯一音楽的な時間でした。というようなことで今日は「ひとりごと」を書くのをやめようかと思ったのですが、一応ご報告までに今日の顛末を書きました。


2.7

 今日は朝から書類の整理をしていたら手間取ってしまい、結局データの入力をするところまで行きませんでした。明日は用事で午後から練習所に行くので明日も満足にできないでしょう。困ったことになってしまいました。

 おととい書いた「comfortable」に弾くということは日本人が忘れやすいことだと思います。挑戦的に張りつめた状態で弾くというのは日本人に限らず東洋人の特徴だと思います。楽しく弾いているように演じている人はたくさんいますが、実はすごくテンションの高い状態で弾いている人がほとんどです。肩から力の抜けた状態で楽しく弾くことが出来ないといけないということを「comfortableに弾きなさい。」という言葉は示しているのです。向こうの演奏家が年をとっても現役でずっとやっているのは1つにはこの気の持ち方に原因があるのではないでしょうか。
 最近の若い人達(小さい子から音大の学生や最近卒業した人達)の中には徐々に今までの日本人というカッコではくくれないような人達が増えています。私たちの世代とは本質的に違うものを持った世代が台頭しています。頼もしいかぎりです。
 ただ残念なことに今の学生が皆良いわけではありません。最近はレベルの差が激しくなってきています。同じ芸大の学生でも弾ける子と弾けない子との違いは以前に較べてとても大きいです。演奏を聴いているとこれが同じ芸大の学生?ということはよくあります。(もちろん芸大だけの問題ではありません。他の大学でも同じことです。私がよく出会うのが芸大での話だから例にとっただけのことです。)


2.6

 今日は近くのS楽器(といっても車で20分位の新浦安が会場でした。)でFinaleの講習会をやるというのでちょっと行って来ました。iMacでOS9でFinaleを動かしていました。iMacをまじめに使ったのは初めてなのですが、結構使えました。ただ何かやった後しばらく画面がリドローされないということが何回かありました。何が原因かは分かりませんが。
 今日の参加者は私を含めて総勢4人でした。私以外は3人とも若い女性で、あまりパソコンに慣れているという感じではありませんでした。でも気軽にこういうところに参加してくるのはとても頼もしいです。皆さん積極的に見えました。予想では男の人の方が多いと思っていたのですが、最近は女の人がすごく多くなっているのですね。(私にメールをくださる方も女性が思いの外多いですから、これは当然かもしれません。)
 講座の方はほとんどのことは知っていることでしたが、私の使い方とは少し違う観点から見ている部分もあって面白かったです。講習会の後色々質問できてそれはとても参考になりました。そこでソフトウェア・シンセを使った方が良いという話を聞き、SoundCanvas3.0というものを買って帰りました。早速やってみたらPowerbook 2400だと仮想メモリーがONだと音が飛ぶことがあります。解説書の通り仮想メモリーをOFFにしてやってみたらなかなかの音でした。使うときはいちいち仮想メモリーを切り替えてやらないといけないのは面倒ですが、きれいな音で聴きたいときはやる価値があるでしょう。譜面の入力ミスを見つけるような用途だと内蔵スピーカーで充分ですが。

 今度の週は私は降り番なのですが、やらなければいけないことが山のようにあるので、時間が足りるか心配です。


2.5

 今日はC定期2日目です。ドッペル・コンチェルトが何と言っても素晴らしかったです。ペレーニさんのソロを聴いていると全然ごり押しをしないであそこまで説得力のある演奏が出来るのは本当に驚きです。演奏する立場から言うとハッタリで聴かすタイプよりこのようなしっとりしていてちゃんと弾いている人は本当に尊敬します。また必要以上に自分を大きく見せようとするところがないのも素晴らしいです。このような演奏を聴くとよく言われる日本人は繊細だという話には賛成できません。弓を一つも弦にぶつけずにこのようなしっとりした音で弾く人は、すべてを技術で解決しようとする日本人にはほとんどいません。
 最近外国に勉強に行ったある人から聞いた話では、先生がとにかく「comfortable」に弾きなさいとおっしゃるというのです。その先生のCDを聴くと本当に「comfortable」を心がけています。どうしても緊張して気合いをかけて一発で弾き切ろうとする日本人の感覚とは相容れないものを感じます。この感覚はヨーロッパの一流音楽家に共通する感じです。アメリカの演奏家はもっと見えを切る感じの人が多いです。1つにはヨーロッパの聴衆は経験的に音楽の本質を知っているということがあるのでしょう。日本はどうかというとそれほど多くの音大の学生が今日の演奏会を聴きに来ているという話を聞くわけではないし、また会場で多くの音大の学生を見るわけでもないので、音大の学生というレベルで見てもこのような演奏家はあまり関心を持たれていないのです。つまり学生もこのような演奏が本質だと思っていないということです。まず弾く側(演奏家を目指す学生まで含めて)が変質しなければ聴衆も変わっていかないと思います。演奏する側の責任は大きいと言わざるを得ません。
 少々不器用でも本質を捉まえている人の演奏は、器用さで世の中を渡る人の演奏が絶対に追いつけない深いものがあるということを感じます。もちろんプロですからあるレベルを確保していなければ話になりませんが、指さえ動けば良いというものではないということを身をもって知らされた演奏会でした。


2.4

 今日はC定期の初日でした。本番の時最初のブラームスのハンガリア舞曲を弾いていたら、出ている音がとても柔らかくて良い音なのにびっくりしました。ゲネプロの時も練習の時も感じなかったような音でした。2曲目のドッペル・コンチェルトはとてもバランスの良い演奏でした。チェロとヴァイオリンが室内楽のようによく溶け合っていて、同じ音形を受け継ぎで弾いていても同じ楽器で弾いているように滑らかにメロディーが流れます。ヴァイオリンのエーネスさんも上手いのですが、何と言ってもチェロのペレーニさんの上手さが光ります。技術がすごくて、ブラームスの音楽をよく知っていて、感情のコントロールが上手い(感情に任せて vibrato をたくさんかけて弾くようなところを、ちゃんとコントロールしている。)と3拍子兼ね備わっています。この曲をこのようにバランスよく、それも2人とも同じように弾きこなすというのは稀なケースです。
 後半は猿谷さんの曲はちゃんと聴いていないので何とも言えませんが、火の鳥も本番の時は幾分大げさな感じはしましたが、なかなかの音色で雰囲気のある演奏だったと思います。フィッシャーさんは独特な音色を持った人で、練習の時に較べて本番が段違いに良いという不思議な人です。
 ハンガリア舞曲が終わった時の感じではお客様は面食らっているような印象を受けました。ドッペル・コンチェルトからは普通の感じでしたが。


2.3

 今回の定期についてはフィッシャーさんはご自分の編曲のブラームスのハンガリー舞曲にすごくこだわっていらっしゃいます。単純に弾いて合わせることについては火の鳥の方がはるかに難しいのですが。たしかにハンガリーの民謡の歌い方はたしかに rubato の仕方など指揮者の感じ方をのみ込まないとうまくいかないのですが。また猿谷さんの新曲はなかなかの難曲のようです。午後からはドッペル・コンチェルトの練習をしました。普段弾かれるのとはいささか雰囲気が違い、幾分重めのテンポで始まります。チェロのペレーニさんは前にN響で弾かれたときの印象とは少し違っていました。私が弾いている3曲の中ではドッペル・コンチェルトと火の鳥については曲の内容が良い事もあって聞き応えは充分あると思います。ハンガリー舞曲については残念ながらあまり面白く感じません。

 このところ私は続けてDreamweaverのマニュアル本を持って行って、休み時間にそれを読みながら色々やっていたのですが、今日はホルンの山本さんがGoLiveのマニュアル本を持ってきていました。山本さんのホームページはGoLiveで作られています。ロールオーバー画像が簡単にできるので重宝しているようです。私もホームページをもっとコンパクトにしたいとはかねがね思っていたのですが、山本さんのホームページを見てそうすることにしました。私のホームページは今はAdobe PageMillで作っています。私のホームページ程度ならPageMillで充分ではあるのですが、少しレイアウトに凝ろうとするともう少し高機能なものが欲しくなります。


2.2

 今日も火の鳥、ハンガリア舞曲、猿谷さんの練習でした。火の鳥については鳥が飛んでいる様子を大げさに表すように何度も強調されていました。cresc. を大げさにという注意を何度も聞きました。ハンガリア舞曲は rubato があるので、合わせるのが難しいところがあります。フィッシャーさんは火の鳥よりむしろハンガリア舞曲の方が難しい〈特に音楽的に)と思っていらっしゃるようです。フィッシャーさんの棒は振り出しの時にサッツと動くことが多く、他のパートとぴったり合わせようと思っても難しいです。猿谷さんの曲は今日は管楽器の分奏を徹底的にやりました。明日はブラームスのドッペル協奏曲のソロ合わせをします。私はこの曲が大好きなのでとても楽しみです。
 今回の定期は一番大きな編成は火の鳥ですが、この曲は短くて20分位で終わります。この最後の曲だけを弾く人も、私のように猿谷さんだけ曲降りの人もいます。(前半のブラームスは2プルト減りますし、猿谷さんは更に1プルト減ります。ですから私は猿谷さんだけ降りるわけです。)


2.1

 今日はC定期の練習初日でした。まず今回のメインプロ「火の鳥」の練習から始めました。フィッシャーさんは鳥の様子を音で表現するように細かいところの表現を正確にするように言われています。「鳥が羽ばたいているように聞えるように。」というような具合です。カッチェイ王のところなどは割とゆっくり目のテンポで正確に弾く中から雰囲気を浮かび上がらせようという意図があるようです。次にブラームスのハンガリア舞曲の中から3曲、あまり有名でない曲ばかりなのですがなかなか面白いです。フィッシャーさんがご自分でオーケストラ用に編曲された譜面で弾いています。ハンガリーの人にはルバートなど特に言わなくても伝わるのでしょうが、私たち相手だと色々説明しないと伝わらないようで、これは私の想像ですが手間がかかると思っていらっしゃるのでしょう。
 フィッシャーさんはご自分のイメージを伝えるときによくピアノを弾かれます。全体の音の動きを使えるのには言葉でやるより、ピアノで弾いたほうがよく分かると思っていらっしゃるのでしょう。
 その後猿谷さんの新曲の練習がありましたが、私はこの曲は降り番ですからどんな曲なのかは知りません。〈今月は定期全部出番なので、この曲は降り番にしてもらったようです。)

 この後秋葉原に行って私のデスクトップのメモリーに128MB2枚を増設して360MBにしました。T-ZONEでメモリーを買って秋葉原のNCRに持って行って増設してもらったのですが、増設した後起動させるとちゃんと起動しないのです。色々やってCPUボードの接触不良だということだったのですが、家に帰って起動させようとしたら同じようにちゃんと起動しません。結局CPUボードを差し直したらちゃんと起動するようになりました。でもこういう事がイヤなのでお金を払ってやってもらったのに結局は自分で後始末をしなければいけませんでした。CPUボードの差し替えなどはちゃんと見えるので自分でやりますが、メモリーの増設も自分でやれば良かったです。大変ズッコケタ1日でした。


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