
ヴァイオリンについて(どのような楽器をいつ買うか?)ヴァイオリンを勉強している人がいつかは悩む問題の一つに、どのような楽器をいつ買うかという問題があります。
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1.どのような楽器:これはただ一言、傷の無い健康な楽器でなければ絶対ダメです。無理にイタリアの楽器を買わないこと。またニスがどうのこうのというのも曲者です。 2.いつ買うか:これは必要なときとしか言えません。今の自分の楽器に不満をもってどのような楽器が欲しいとはっきり言え、自分で判断できるようになったとき買うべきです。 3.予算:楽器の予算というのは大変難しい問題です。結局無理しないで買える範囲で最上の楽器を選べば良いのです。それ以上に背伸びして無理に高い楽器を買わないこと。また楽器と弓のバランスも大事です。よく先生、楽器屋さんと相談することです。 ◎結論:信用の出来る楽器屋さんとよく相談にのってくれる先生を見つけることです。 |
有名な楽器と弓にはどんなものがあるの?よくStradivariusとかGuarneriusとかいいますが、これは作者の名前です。弓も作者の名前で呼びます。
1.楽器
もっとも有名なものはStradivariusとかGuarneriusの2人です。
Stradivarius(1644?〜1737)の作品は3つの時期に分けられます。
〜1686アマティの影響が代の初期の作品
1686〜1695ロングパターンと言われる時期
1700頃〜もっともStradivariusらしい作品(黄金期は1715年頃といわれる)
これに対してGuarnerius(1687〜1745)の方はつくられた楽器の数はかなり少ないですが、作品はやはり3つの時期に分けられます。
楽器についてはこれを継ぐクラスとしてはCarlo Bergonzi、F.Ruggeri、P.Guarneri、J.B.Guadagnini等色々います。
2.弓
弓で有名なのはF.TourteとD.Peccatteの2人です。これを継ぐクラスとしては弓についてもEury、Pageot、Kittel、Sartoryなどがいます。(ここに挙げたのはいろいろなクラスが混じっているので、全てが同じクラスという意味ではありません。)
現在の形のヴァイオリンは1600年の少し前にブレシャのガスパーロ・ダ・サロが作り始めたようです。(ディーフェンブルッカーという人が初めだという説もある)ダ・サロの弟子にマッジーニという人がいてこの2人がブレシャ派の名工です。
ダ・サロと同時期にクレモナでアマティーが仕事を初めました。クレモナには何人もの名工が輩出し、Amatiが5人、Stradivariusが3人、Guarneriが5人、Ruggeriが3人、Testoreが3人、Grancinoが4人いました。この中で特に重要なのが、Nicola
Amati、Josef Guarnerius del Gesu、Antonio Stradivariusの3人です。特にA.Stradivariusが最高の楽器作りですが、その死後クレモナではCarlo
Bergonziが頑張っています。クレモナ時代の最後の名工と言われるのが、Lorenzo
Storioniです。この後ではPressendaが良い楽器としてもてはやされています。
ドイツにはAmatiの少し前に、Jacob Stainerが名器を作り出しましたが、今の広いホールで弾く要求に応えられるタイプの楽器ではないので現在ではドイツの楽器はあまり重要視されていません。
イタリアの楽器に対抗してフランスでもたくさん楽器が作られました。フランスのトップクラスの楽器作りはNicolas
LupotとJ.B.Vuillaumeの2人です。Lupotの弟子のGand、Bernardelの2人も有名です。
フランスは楽器以上に弓の名産地です。最高の弓と言われるTourte、Peccatteという2人を初めとして、多くの名工が出ています。
楽器の値段が上がった現在、アマチュアや学生の皆さんが買える楽器を考えると、オールドのイタリアの楽器などとても手が出ません。(かく申す私も手が出ません。)普通
の予算だったらフランスの楽器で健康なよく音の出る楽器を探した方が身のためです。高いだけのイタリアの楽器より良いという場合もあります。ばしっと音の出る健康な楽器を探しましょう。自分で音が分かりもしないのに高価な楽器になど手を出さないことです。ニセ物をつかまされるのが落ちだからです。(その犠牲者は沢山います。)
弓と楽器の予算の割合については考え方次第です。楽器に出来るだけ予算をとり弓は適当なもので我慢し、後でクレードアップするのも一案、バランスをとるのも良し、弓にたくさん予算をとるのも良しです。答えにならないのですが、結局はその時候補に上がった楽器と弓次第です。お買いになる方はよく相談できる人を探して、色々意見を聞くことです。今バランスのとれたものを買うのか、将来のクレードアップを見越してどちらかに余計に金をかけるかはその人の判断次第です。
最後に楽器を選ぶときに今の自分を基準にして楽器を選ばないことです。弾ける人の意見を参考に、楽器に教えてもらうという姿勢で楽器に対することです。楽器以上に弓が難しいです。弓の判断はボーイングの技術によるからです。ボーイングの技術で演奏はほとんど決まってしまいます。(だから弓に余計に予算をとったりするのです。)
先生や信用できる楽器屋さんなど、よく相談できる人を探して意見を聞いて下さい。